アナウンスルーム

アナウンサーブログ

徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
102nd high school soccer tournament in Fukushima
 きょう、第102回全国高校サッカー選手権福島県大会の決勝が行われた。その結果。


尚志 3-0 聖光学院
(3年連続14回目の優勝)


 決勝戦には、18歳以下のサッカーの最高峰のリーグ、「JFA U-18 サッカープレミアリーグ」の東日本で12チーム中2位の尚志が、準々決勝・準決勝と各7得点を挙げて勝ち上がり、対する聖光学院は4回戦から出場しいずれも1点差で逃げ切って勝ち上がってきての対戦。
 ここまでの2試合前半5分以内に先制点を叩き出していた尚志に対し、前半攻めたのは聖光学院だった。ディフェンスの裏を狙いつつ尚志陣内でプレーする時間を増やし、チャンスを作る。しかし尚志も失点を許さない。
 対する耐えた尚志は徐々に聖光学院の攻撃に対応しつつ、パスを回し始め、自分達のリズムを作り出していく。
 そして前半30分過ぎ、聖光学院はコーナーキックからのこぼれ球を吉田友樹選手(3年)がヘディングシュート。これがポストに当たり、さらにそこからのこぼれ球に再び吉田選手が頭から飛び込んでシュートを放つも、オフサイド。ただこの際に、ディフェンダーとの接触でシュートを狙った吉田選手が一旦ピッチを離れる事に。
 その隙に尚志は間接フリーキックから一気に前線へ。左サイドでボールを持った安斎悠人(3年)選手がディフェンダーを突破していきペナルティエリアの角の辺りからシュート。これがポストに当たり、そのこぼれ球に走りこんだ笹生悠太選手(3年)が押し込み、前半33分に尚志が先制する。
 更に尚志はその後にも、ディフェンスの冨岡和真選手(3年)からのロングフィードに、前線の網代陽勇(3年)が右サイドで持ちこたえ、中へクロスボール。そこに走りこんだ藤川荘史選手(3年)がペナルティエリアの少し外で倒され、フリーキックのチャンスを得る。そして聖光学院の青い壁が10枚立ちはだかるところを、白石蓮(3年)選手の左足からのシュートが、綺麗に壁を超える弧を描き、GKが一歩も動けない見事なシュートをゴール右隅に決め、前半36分に2対0と、聖光学院を突き放す。
 後半に入り、お互いチャンスを作るが、終盤尚志は神田拓人(3年)選手がボールを奪うと、若林来希選手(3年)を経由して網代選手へ。一気にギアをあげてドリブルでペナルティエリアの角に入り込むとトップスピードのままシュート。しかしこれは聖光学院のGK井上浩太(3年)選手が枠の外へとコースを変えるセービングを見せる。ただそこで尚志が得たコーナーキックでストレートのボールを入れ、そのコース上に並んでいた網代選手・市川和弥(3年)選手の頭上を越える。その先には吉田尚平(3年)選手が待っているのだが、ボールは市川選手と吉田選手の間のスペースへ。そこに走りこんだ髙瀬大也(3年)選手がディフェンダーを置き去りにしてヘディングシュート。後半34分に決定的な3点目を決める。
 聖光学院も反撃・守備を見せるがゴールネットが遠く、そのまま尚志が最後まで攻め切って優勝を果たした。

 試合後、尚志の仲村浩二監督は「もう少し尚志らしいサッカーをしたかったんですが、聖光学院にディフェンスの裏に蹴られて、リズムが取れない部分がありました。これが選手権。でも冷静にプレーできていたので、慌てずに戦えたと思います。それもプレミアリーグというレベルの高いところでもまれた経験があるからでしょう。選手権大会には聖光学院のように縦へ速い展開をするチームや、守備重視のチーム等色んなタイプのチームが出てきます。どのタイプにも対応して戦えるようにするのが、選手権までの課題と言えば課題でしょうか。」
 そして全国大会に向けては「今年は(選手権優勝を)取れるチームになったと思うので、取りに行きます!」と今まで以上に力強い言葉で締めくくった。
 尚志は選手権の前までプレミアリーグの残り試合を戦いながら、調整を続ける。

 一方敗れた聖光学院の鈴木悠真キャプテンは、「応援してくれる人のお蔭で最高の舞台でプレー出来て幸せ。メンバーには頼りないキャプテンについてきてくれて有難うと伝えたい。」と話し、「後輩にはこの悔しさを感じてもらって、来年はやってくれると思います。」と涙ながらに、後輩に2度目の選手権出場へ向けての夢を託した。
 山田喜行監督は、「0対2までは想定していました。そこで折り返して、シフトチェンジして戦おうと思っていました。尚志は個のタレントがあり、ゲーム運びや最後の仕留め方等、強かったと思いますが、うちの選手は良いパフォーマンスをしてくれたと思います。」と選手を称えた。

 正直、尚志の今年の強さを考えると、聖光学院は失点から崩れていくパターンも想定しながら見ていたが、聖光学院は最後まで粘り強く、最後まで聖光学院らしく戦い抜き、それ故80分が見応えのある決勝戦になった。これを見て、尚志・聖光学院に憧れて入ってくる選手が増え、それがまた両校、ひいては福島県や日本のサッカーを底上げしていく事だろう。その試合にサブアナ(実況アナのサポート)として関われて、誠に幸せな時間であった。

 尚志高校には、是非どの福島県勢も為しえなかった選手権優勝を果たして欲しいと心底願います。
全文を読む
コメントを投稿してよろしいですか?
利用規約

中テレ会員サービス(以下「本サービス」)は、株式会社福島中央テレビ(以下「当社」)が提供する、ホームページ、各種ネットサービスを対象とします。
ユーザーは本規約の内容をよくご確認頂いた上で、本サービスをご利用ください。
当社は、ユーザーが本サービスをご利用されることにより本規約の内容を承諾したものとみなし、以後ユーザーと当社との間にて本規約が適用されるものとします。

1.    本サービスのご利用にあたって
本サービスへの登録は無料で行えますが、ユーザーの端末機からのアクセス、メッセージなどの受信に必要な通信費はユーザー自身の負担となる他、一部コンテンツは有料でご利用いただくものになります。ユーザーが本サービスの利用に際して行った一切の行為、その結果および当該行為によって被った損害について、当社は何等の責任も負わないものとします。

2.    個人情報の取り扱いについて
ユーザー情報は、当社からのサービス提供または利用者のサービス向上を図るための資料(個人が特定されない統計資料)等、当社の正当な業務遂行上必要な範囲に限定して利用し、その範囲を超えた個人情報の取扱い(目的外利用)を行いません。ユーザー情報自体の取り扱いについては、別途当社が定める「個人情報保護基本方針」に従い、適切に扱います。

3.アカウントの管理について
ユーザーは、本サービスのログインパスワード等の会員アカウント情報について、自己の責任において管理及び保管するものとし、第三者に開示あるいは貸与、譲渡、売買等をしてはならないものとします。アカウントの管理不十分または第三者の使用等によりユーザーに損害が生じた場合、その責任は故意・過失の有無にかかわらずユーザーが負うものとし、当社は一切その責任を負いません。

4.登録の変更・退会について
ユーザーは、登録情報に変更が生じた場合や、退会を希望する場合、当社が指定する所定の方法によって登録情報を変更または退会の手続きを行うことができます。

5.未成年による利用について
未成年者のユーザーは、本サービスの利用の一切につき、親権者等の法定代理人の同意のもと利用しなければなりません。未成年者のユーザーが、法定代理人の同意がないにもかかわらず同意があると偽り、または年齢について成年と偽って本サービスを使用した場合、その他行為能力者であることを信じさせるための詐術を用いた場合、本サービスに関する一切の法律行為を取り消すことはできません。本規約の同意時に未成年であったユーザーが成年に達した後に本サービスを利用した場合、当社は、当該ユーザーが本サービスに関する一切の法律行為を追認したものとみなします。

6.知的財産権について
本サービスに関する一切の特許権、実用新案権、意匠権、著作権、商標権等の知的財産権(それらの権利を取得し、またはそれらの権利につき登録等を出願する権利を含みます。以下「知的財産権」)は全て当社または当該権利を有する第三者に帰属します。ユーザーは、本サービスを利用するにあたって、一切の権利を取得することはないものとし、当社は、ユーザーに対し、本サービスに関する知的財産権について、本サービスを本規約に従ってユーザーの端末機においてのみ使用できる譲渡不能の権利として許諾するものです。したがって、ユーザーは個人で楽しむ目的(著作権法第30条第1項の範囲での私的使用)でのみ本サービスを利用できます。また、ユーザーは本サービスについて当社から提供された状態でのみ利用するものとし、本サービスに関する情報の全部または一部を、当社の了解を得ずに、複製、改変、貸与、配布等により転用してはなりません。

7.ユーザーによる情報の提供やアップロードについて
ユーザーは、本サービスの利用にあたってアップロードする文章、画像、動画、音声、音楽その他の情報(以下総称して「ユーザーコンテンツ」)について、その行為における適法な権利を有していること、及びユーザーコンテンツが第三者の知的財産権、所有権その他の権利を侵害していないことについて、当社に対し表明し、保証するものとします。ユーザーコンテンツに関する著作権は、当該投稿等を行ったユーザー自身に留保されるものとし、事前に著作権譲渡について当社がユーザーから許諾または同意を得たものを除き、当社は当該ユーザーコンテンツに関する著作権を取得することはありません。ただし、当社は、本サービスの提供、維持、改善またはプロモーション等に必要な範囲において、ユーザーコンテンツを複製、翻案、自動公衆送信などを、無償、無期限かつ地域非限定で行うことができるものとします。ユーザーは、当社及び当社から権利を承継または許諾された物に対し、著作者人格権を行使しないものとします。

8.禁止行為について
ユーザーは、本規約の他の条項に定めるものの他、本サービスの利用にあたって、以下の行為またはそのおそれのある行為を行ってはならないものとします。
(1)他のユーザー、当社または第三者に不利益または損害を与える行為
(2)公序良俗に反する行為
(3)法令に違反する行為
(4)当社の書面による事前の承認を得ずに、本サービスに関連して営利を追求する行為
(5)当社による本サービスの運営を妨害する行為
(6)本サービスの信用を失墜、毀損させる行為
(7)当社の承認した以外の方法で本サービスを利用する行為
(8)本サービスを譲渡、貸与、公衆送信、使用許諾する行為
(9)本サービスを複製、翻案、編集、改変する行為
(10)コンピュータウイルス等を本サービスで利用し使用をしたり、第三者に提供したりする行為、あるいはそのおそれのある行為
(11)その他、当社が不適切と判断する行為 

9.免責事項について
当社は、本サービスに関する情報およびデータの正常性、信頼性、正確性を保証するものではありません。本サービスにかかる情報によりユーザーまたは第三者に損害が生じた場合であっても、その損害についていかなる責任も負いません。また、当社は、本サービスの利用に起因するソフトウェア、ハードウェア上の事故、ユーザー間またはユーザーと第三者の間において生じたトラブル、その他の事故等による全ての損害についても、いかなる責任も負いません。

10.損害賠償について
本規約に違反して権利侵害等の問題が発生した場合、ユーザーは、自己の負担と責任においてかかる問題を解決するとともに、当社に何等の迷惑または損害を与えないものとし、仮に当社に損害を与えたときは、当社に対して当該損害の全てを賠償していただきます。

11.当社による本サービスの提供中止について
当社は、ユーザーが本規約に違反した場合、当該ユーザーに対してあらかじめ通知することなく、本サービスの全部または一部の内容の提供を中止することができるものとします。当該中止についてユーザーに損害が生じた場合であっても、当社はいかなる責任も負いません。

12.本サービスの変更・一時中断・廃止について
当社は、本サービスの内容を必要に応じて変更することがあります。また、メンテナンスや内容更新のため本サービスの提供を一時中断、あるいは本サービスの廃止を行う場合があります。当該変更または一時中断、廃止によってユーザーまたは第三者に損害が生じた場合であっても、当社はいかなる責任も負いません。

13.本規約の改訂
当社は、随時本規約を改訂できるものとします。当社は本規約を改訂した場合、その都度、改定後の本規約を掲示することによってユーザーに告知するものとし、改定後の本規約は当該掲示の時点で効力を生じるものとします。

14.準拠法、協議、管轄
本規約の解釈および運用は日本法に準拠します。 本サービスに関連してユーザー、当社ないし第三者との間で疑義、問題が生じた場合、その都度誠意をもって協議し、解決を図るものとします。 協議によっても疑義、問題が解決しない場合、これらに関する紛争は当社の本社所在地を管轄する地方裁判所または簡易裁判所を第1審の専属的合意管轄裁判所とします。
 
附則
本規約は2022年9月30日から実施します。