2023.11.02
with a camera in Kagamiishi Town 4-2
鏡中(きょうちゅう)野球部を取材した後向かったのは、鏡石町公民館。「秋の文化祭」の会場です。10月から11月に開かれる秋の文化祭は「展示部門」と、踊りや歌の披露や囲碁将棋の大会を開く「大会・発表部門」が行われます。この日は展示部門で、町民の手工芸作品や書道・絵画・写真などが並びます。
町の公民館が、文化祭の会場。 |
町民の作品がずらりと並ぶ。 |
こちらがつるし雛の会場。町内の複数のグループがそれぞれの作品を持ち寄っています。文字通り吊るして楽しむ雛から、
つるし雛のコーナー。 |
よくイメージする「つるし雛」が飾られている。 |
壁に掛けたり、置いて楽しむタイプだったりと、バリエーションも様々です。
絵画や掛け軸のように楽しむタイプや、 |
置物として楽しむタイプも。 |
今回の旅の最初に「塀越しの談笑」でお会いした女性も、当番で同じグループ「つるしびなくらぶ」の仲間と会場に来ていました。手にしているのは、今年の干支「卯」の自作の雛です。
朝お会いした女性は… |
開会と同時に、仲間と午前中の当番へ。 |
それぞれ違った袢纏を着たウサギが、片足をあげて踊っています。
「楽しく踊っている雰囲気を出したかったんです。」
梅やひよこに加えて、真ん中にはキノコの生えた切り株もあって、手が込んでますね。
「いや、キノコの部分は百円ショップで買ったの…。」
あはは、全てが手作りでなければならないものでもないんでしょうから…。
「楽しく踊っている雰囲気を出したかったんです。」
梅やひよこに加えて、真ん中にはキノコの生えた切り株もあって、手が込んでますね。
「いや、キノコの部分は百円ショップで買ったの…。」
あはは、全てが手作りでなければならないものでもないんでしょうから…。
こちらがウサギのつるし雛。左に梅の花、右にはヒナ、中央にはキノコの生えた切り株… |
切り株のみ、既製品でした。 |
思わず吹き出しているお仲間の作ったウサギは目元も笑っていて、一羽一羽表情が違います。何だか今の会話を面白がっているようにも見えます。
「目も、赤いものから、まつ毛が長いものまで色々あるんですよ。」
「目も、赤いものから、まつ毛が長いものまで色々あるんですよ。」
奥の方が作ったつるし雛は… |
目が笑っているウサギだ。 |
確かに、見ると耳の長さが違ったり、まつ毛が長い方が女性のウサギという解釈の人もいたりと、作る人それぞれの個性が出ています。
ウサギも黒目もいれば、まつ毛の長いのも、耳が長いのも様々。 |
作る人の個性で、全体が豊かに。 |
そのお仲間の方が
「こちらも是非、見て頂きたいんですよ~。」
と言って案内して下さったのが、
「こちらも是非、見て頂きたいんですよ~。」
と言って案内して下さったのが、
こちらは新郎新婦だ。 |
こちらも見てほしいそう。 |
花を掛け軸仕立てにしたものや、竹に縦に飾り付けた“竹軸”にした雛です。
「仲間の方が竹を持っていたので、この作品が出来ました。」
「仲間の方が竹を持っていたので、この作品が出来ました。」
掛け軸&”竹”軸のつるし雛。 |
竹に花をあしらっている。 |
そして掛け軸仕立てのものは、
「和服や帯を使っているんです。」
雌蕊も美しく仕上げてあります。
「和服や帯を使っているんです。」
雌蕊も美しく仕上げてあります。
部分的に和服などを活用。 |
細かい作業もしっかりしてある。 |
そんなお二人、実は小学校から中学・高校と同級生。しかも
「うちら、夫が“マスオさん”なんです。」
つまりお二方ともご結婚されて、現在はご主人が奥様のご実家に入っているので、地元でこうして再会出来たという訳です。これからもつるし雛という趣味を通して、同級生の友情を深めていってくださいね。すると、
「うちら、夫が“マスオさん”なんです。」
つまりお二方ともご結婚されて、現在はご主人が奥様のご実家に入っているので、地元でこうして再会出来たという訳です。これからもつるし雛という趣味を通して、同級生の友情を深めていってくださいね。すると、
二人ともここ鏡石町の幼馴染。 |
結婚をして故郷で暮らし、交流が続く。 |
「こちらの木工作品も是非見ていってください。」
とご紹介されたのが、その名も「木工クラブ」の皆さんの作品。
とご紹介されたのが、その名も「木工クラブ」の皆さんの作品。
もう一つ見てほしいものがあるという。 |
木工作品の数々。 |
乗り物好きな子どもが欲しがりそうなおもちゃ風の車や、これからクリスマスの時期にも合いそうなツリーのオブジェ等が並びます。
木の車。手作りとは思えない。 |
こんなツリーがあったら、クリスマスも楽しそう。 |
その中にロールペーパーケースやタツノオトシゴを象ったオブジェ等も目を引きます。この作品を作ったのが、
ケースには、花や猫の意匠。 |
細かい作業が素晴らしい。 |
こちらの男性。
「師匠にあたる方が建具屋さんで、材料などを頂いて作っています。」
ロールペーパーケースの花の模様や、魚のオブジェの細かい細工は糸鋸でするのだそう。
「出来れば、こちらを見て頂きたいんです。」
と男性に紹介されたのが、
「師匠にあたる方が建具屋さんで、材料などを頂いて作っています。」
ロールペーパーケースの花の模様や、魚のオブジェの細かい細工は糸鋸でするのだそう。
「出来れば、こちらを見て頂きたいんです。」
と男性に紹介されたのが、
先程の写真の作品は、こちらが作者。 |
脚とセットで作品だそう。 |
“5段引き出し”です。外は欅、中は桐で作られていて、
「欅は同じ材で作っているので、外の模様が一続きになっています。引き出しがぴたっと合うようにするのが難しいんです。」
かなりの力作のようで、
「本当はこれで賞を取りたかったんですが、1人につき1作品までなんです。」
という事は、別の作品で賞を取られたようですが、それは…
「欅は同じ材で作っているので、外の模様が一続きになっています。引き出しがぴたっと合うようにするのが難しいんです。」
かなりの力作のようで、
「本当はこれで賞を取りたかったんですが、1人につき1作品までなんです。」
という事は、別の作品で賞を取られたようですが、それは…
5段引き出し。外の木目も美しい。2か月で作ったそう。 |
中は桐。防虫効果もありそう。 |
写真でした。
「(南会津町の)たかつえの蕎麦畑を夕暮れ時に撮ったんです。スマホで撮ったんですが、こっちで賞を取っちゃって…。本当は引き出しで取りたかったんです。」
確かに、「鏡石町長賞」の札が金メダルのように輝いています。
「(南会津町の)たかつえの蕎麦畑を夕暮れ時に撮ったんです。スマホで撮ったんですが、こっちで賞を取っちゃって…。本当は引き出しで取りたかったんです。」
確かに、「鏡石町長賞」の札が金メダルのように輝いています。
写真も出品。 |
こちらで町長賞に輝く(従って、引き出しでは受賞できない)。 |
ほかにも写真を出品していて、多彩な方なんですねぇ。
更に出品写真を紹介して下さった。 |
素敵な瞬間が切り取られている。 |
その方が最後に意外な一言を!
「そのつるし雛の吊るし台を作ったのも、私なんです。」
「そのつるし雛の吊るし台を作ったのも、私なんです。」
この方が作ったのが… |
つるし雛を吊るす木枠。 |
それで木工クラブの事を、つるし雛のお二人は紹介して下さったんですね。木工クラブと「つるしびなくらぶ」の隠れたコラボレーションを楽しませていただきました。(つづく)
※なおこの町の文化祭(展示部門)は、先月29日で終了しています。
※なおこの町の文化祭(展示部門)は、先月29日で終了しています。
「木工クラブ」とのコラボだった。 |
ハロウィーン仕様だ。可愛い。 |
この文化祭の展示部門は、公民館の2階でも行われているのですが、そこに案内してくれる子どもが! そして鏡中野球部の取材中に教えて頂いたもう一つの文化祭、県立岩瀬農業高校へ行ってみました。
4巡目その3「姉の力作・弟は熊さんに夢チュー? & 高校文化祭に武装勢力??」は、こちらをクリック。
4巡目その3「姉の力作・弟は熊さんに夢チュー? & 高校文化祭に武装勢力??」は、こちらをクリック。
大好きな熊さんに… |
高校の文化祭に武装勢力? |
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