2023.10.19
with a camera in Nakajima Village 2-1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は中島村にお邪魔しました。私が前回訪れて約1年ぶり2巡目です。今年は稲刈りの真っ最中です。実りの田んぼに、つがいの赤とんぼの乱舞…こちらも恋が実ったという事ですね。
(前回訪れた際のエピソードは、こちらをクリック。)
(前回訪れた際のエピソードは、こちらをクリック。)
秋の空に、刈った後の田んぼ。 | 収穫を待つ稲穂の奥では、収穫作業が。 |
村をぶらぶらしていると、犬の散歩中の女性に出会います。飼い犬はナナちゃん、5歳になるそうです。
「人や車が敷地に入ると吠えて知らせてくれるし、教えた訳ではないのに家の敷地では一度もトイレをした事がないの。」
「人や車が敷地に入ると吠えて知らせてくれるし、教えた訳ではないのに家の敷地では一度もトイレをした事がないの。」
犬を散歩中の女性が。 | 人に興味津々。 |
なかなか番犬としても飼い犬としても優秀なナナちゃんは、飼い主の知り合いからもらったのだと言います。
「4匹生まれて、その内の1匹を。最初は小さかったんですよ。」
「4匹生まれて、その内の1匹を。最初は小さかったんですよ。」
番犬としても活躍してくれるそう。 | 好い人が飼い主になってくれて良かったね。 |
以前はお花屋さんに勤めていた女性、
「好きな花? 何でも好き。この時期は、薔薇が好いわね。」
ここの近所にお住まいだという女性。中島村に住んで長いのか尋ねた時、衝撃の一言が!
「好きな花? 何でも好き。この時期は、薔薇が好いわね。」
ここの近所にお住まいだという女性。中島村に住んで長いのか尋ねた時、衝撃の一言が!
この時期は薔薇が好きだそう。 | 文字通り道草を食うナナちゃん。 |
「ここは泉崎村だよ。その道路の向こう側が中島村。」
何と! いつの間にか村境を越えていたのです。「ぶらカメ」は決められた自治体の中を回るのがルール。お住まいは違っても良いのですが、出会った場所は中島村でないと放送としてはアウト。ごめんなさい<(_ _)> なので、ブログではご紹介させていただきます。
何と! いつの間にか村境を越えていたのです。「ぶらカメ」は決められた自治体の中を回るのがルール。お住まいは違っても良いのですが、出会った場所は中島村でないと放送としてはアウト。ごめんなさい<(_ _)> なので、ブログではご紹介させていただきます。
衝撃の事実が! | 「あああ、やっちゃったね。」←勝手にキャプションをつけてみる。 |
折角の出会いが残念な結果となった後、きちんと地図で調べながら村内をぶらぶらしていると、人影のいる大きな施設がありました。中島村のJAの選果場兼野菜の集荷場です。
道路の向こうに人のいる大きな施設が。 | 選果・集荷場は朝が早い。 |
「農家さんが、育てた野菜をこちらに持ってくるので、それを市場へ回しています。」
県内は勿論、東京など関東圏へ出荷されるそうです。
県内は勿論、東京など関東圏へ出荷されるそうです。
野菜によっては奥で冷蔵も。 | 関東の皆さんも、中島村の野菜を食べている筈。 |
トマトやきゅうりは大きさなどで“選果”しますが、そのほかの野菜はそのまま市場へと回ります。こちらには中島村とその周辺(県南地域)の野菜などが集まってきます。
こちらはきゅうりの選果場。 | サイズなどを選り分けて市場へ。 |
「いまはブロッコリーが多いですかね。ただ今年は猛暑で生産量は落ちているんです。その分値段は上がりますがね。」
施設の責任者の方。 | ブロッコリーの出荷量は猛暑の影響で落ちている。 |
中島村の農産物の良さを尋ねると、
「土が良いんですよ。農作物に合っているんです。あと農家さん同士で良いものを作ろうと競い合っているんです。それが中島村産の農作物の美味しい理由ですね。」
「土が良いんですよ。農作物に合っているんです。あと農家さん同士で良いものを作ろうと競い合っているんです。それが中島村産の農作物の美味しい理由ですね。」
親御さんを手伝って農業をしてる男性。 | 契約栽培もしている。 |
ただ農家の方に伺うと、
「今年暑かったでしょ? 夜も暑いと色が綺麗に出なかったり、育ちがよくなかったりするんです。寒暖差が大事。」
「今年暑かったでしょ? 夜も暑いと色が綺麗に出なかったり、育ちがよくなかったりするんです。寒暖差が大事。」
今年はどこの農家も苦労しているよう。 | ただ市場に出るのは一級品。 |
農家によっては「例年の3分の1」にまで、市場に出せるブロッコリーが減っているそう。それでも旬のブロッコリーが農家から次々と運び込まれ、市場への配送へ向けて集荷場の奥へ集められていきます。
自慢のブロッコリーが山積みに。 | 東日本の食卓を彩る。 |
そしてこちらの方は、この道50年以上の農家さん。この日は茄子を収穫しました。
「今朝は手が痺れる程寒い中、獲ってきました。」
「今朝は手が痺れる程寒い中、獲ってきました。」
こちらは茄子を出荷。 | 朝寒い中収穫。 |
お米が一段落して野菜にシフトし、茄子だけで8箱で64㎏を収穫です。
8箱分64キロを出荷。 | とれたて野菜が集まる。 |
農業をやっていて良かった事を聞くと、
「(作業が終われば)自分の時間が持てる事ですね。」
自分の時間に何をするのか尋ねると
「(作業が終われば)自分の時間が持てる事ですね。」
自分の時間に何をするのか尋ねると
農業は自分の時間が持ちやすいそう。 | 自分の時間には… |
「最近はゴルフとか。うまく飛んだ時は嬉しいね。きょうも誘われたんだけど、機械などを綺麗にしておきたかったんで、断ったんだ。」
楽しみのゴルフのポーズ。 | 人生を謳歌している笑顔を見せる。 |
一方大変だったことは、
「天候などに左右される事ですね。最初は台風などが来て米などが駄目になると、子どもを育てなきゃならない事もあって、参っちゃっていたんです。でも続ける内にこういう試練も農業の内、って分かるようになってから、楽しさが増えました。
「天候などに左右される事ですね。最初は台風などが来て米などが駄目になると、子どもを育てなきゃならない事もあって、参っちゃっていたんです。でも続ける内にこういう試練も農業の内、って分かるようになってから、楽しさが増えました。
農業は天候に左右される。 | それも農業と悟った。 |
そして先日まで収穫で忙しかったお米の話になり
「うち合鴨農法をやっていますよ。県南で合鴨農法をやっているのは、うちだけなんです。まだ合鴨はいますよ。」
見せて頂けますか?
「近くですから、ついてきてください。」
「うち合鴨農法をやっていますよ。県南で合鴨農法をやっているのは、うちだけなんです。まだ合鴨はいますよ。」
見せて頂けますか?
「近くですから、ついてきてください。」
合鴨農法もやっているそう。 | 合鴨に会いに行く。 |
こちらがその合鴨です。既に稲の刈り取りが終わった為、現在は廃棄となる市場に出せないトマトやくず米等を買って餌にし、SDGsに育てています。
田んぼでの作業を終えた合鴨。 | 我々に驚いて右往左往。 |
元は近くの町の別の地域で先駆けてやっていたのを学んだそうですが、いまはその農家が次々やめてしまい、いま残っているのはこちらだけなのだとか。
「雛の合鴨を放して雑草を食べてもらうんですが、その放鳥は幼稚園の子ども達にやってもらうんです。」
「雛の合鴨を放して雑草を食べてもらうんですが、その放鳥は幼稚園の子ども達にやってもらうんです。」
近隣の”先輩”に教わった合鴨農法も、県南では今やこちら一軒に。 | 子どもが放鳥する事で、農業や自然への理解が深まる。 |
その時の思い出を絵にして送ってくれる子どももいます。合鴨の雛や農家の男性や自分の事が上手に描けていますね。
ただ合鴨農法を始めて25年の内には、苦労もありました。
「イタチとかが合鴨を襲うんです。」
そのため合鴨農法の田の周りには獣防止用の電気の柵を巡らし、ようやく合鴨の被害が無くなったそうです。
ただ合鴨農法を始めて25年の内には、苦労もありました。
「イタチとかが合鴨を襲うんです。」
そのため合鴨農法の田の周りには獣防止用の電気の柵を巡らし、ようやく合鴨の被害が無くなったそうです。
放鳥を体験した子どもから、お礼の絵も。 | 本人と合鴨が上手に描けている。 |
因みにここの合鴨は、中島村のふるさと納税の返礼品となっているそう。田んぼの雑草や、廃棄するしかなかった野菜やくず米などを食べてもらい、大きくなったらその命を我々が頂く…、循環型社会を作っています。
合鴨の餌は、廃棄前の農産物。 | 全てが循環していく。 |
お孫さんにもおじいちゃんの作った米・野菜が美味しいと言われ「それは嬉しいわい。」と作り甲斐になっています。
いつまでも美味しい農産物を作ってくださいね。(つづく)
いつまでも美味しい農産物を作ってくださいね。(つづく)
既に成人したお孫さんも、おじいちゃんの作物に舌鼓。 | 消費者の舌も喜ばせてください。 |
更に村をぶらぶらしていると子どもの声が…。そして新型コロナで開催できなかった絵手紙の教室に、村の子ども達の姿が…。。
その2「子どもは遊びの天才 & 祖父母や先生へ感謝の絵手紙」はこちらをクリック。
2巡目その1「幸先が… & 中島村産の作物が美味しい理由」
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