2023.10.05
with a camera in Aizuwakamatsu City 4
「ぶらカメ」会津若松篇その4です。
その1「観光地・飯盛山に外国人観光客が戻ってきた & 徳光の記憶の曖昧さ」は、こちらをクリック。
その2「82歳ランナーが走り続ける意外な理由 &仲良し姉妹のぶっちゃけトーク」は、こちらをクリック。
その3「旬ぎりぎり⁉ 栗も20代~50代が脂がのっている!」は、こちらをクリック。
その1「観光地・飯盛山に外国人観光客が戻ってきた & 徳光の記憶の曖昧さ」は、こちらをクリック。
その2「82歳ランナーが走り続ける意外な理由 &仲良し姉妹のぶっちゃけトーク」は、こちらをクリック。
その3「旬ぎりぎり⁉ 栗も20代~50代が脂がのっている!」は、こちらをクリック。
食欲の秋…と言えば栗もありますが、会津は米所でも蕎麦所でもあります。黄金色の田んぼのほかに、白い蕎麦の花咲く畑もよく見られます。蕎麦畑や稲穂の広がる田の上には、秋のうろこ雲でしょうか鰯雲でしょうか、また綿を幾つも摘まんだような雲も浮かび、まさに秋の絶景が見られます。
会津に行くと、白い花の蕎麦畑がこの時期目に入ってくる。 |
空も秋模様。 |
そんな蕎麦畑の近くに「手打そば」と手書きされた看板を発見。しかも別の常設看板を見るとギャラリーの文字も。食欲の秋に芸術の秋も楽しめそう、という事でお邪魔してみましょう。
その蕎麦畑に近い所に「手打そば」の看板が。 |
ギャラリーもあって、食欲&芸術の秋? |
こちらがお店のようですが、普通の家のような感じで、入口に暖簾こそ下がっていますが、やはりお店という感じとは少々違います。
普通の民家のよう? |
暖簾が下がっている…という事はお店&開店中のよう。 |
中に入ると、昔ながらの民家風。
「そうです、普通の家で店をやっているんです。」
とは女性店主のお話。17年ほど前から始めたそうですが、残念ながらギャラリーは現在お休みとの事です。
「そうです、普通の家で店をやっているんです。」
とは女性店主のお話。17年ほど前から始めたそうですが、残念ながらギャラリーは現在お休みとの事です。
中は昔ながらの日本住宅の造り。 |
小さな油絵の下に、薄と扇子。 |
しかし“店”の中は昔ながらの家具、立派な欄間、床の間は書院造に花や絵画をあしらうなど、店主のセンスの良さを感じます。
こういう欄間を見なくなった。 |
床の間が絵と花で素敵に! |
お品書きはご覧の通り、手打ちそばとだけ看板を出すだけあって、蕎麦メーンです。
ざるとてんぷらを注文すると、暫くして店主が
「こちらをどうぞ。」
ざるとてんぷらを注文すると、暫くして店主が
「こちらをどうぞ。」
古い和の家具に、可愛い置物。 |
お品書きはシンプル。 |
と持ってきたのが、サラダや野菜の煮物がのった、小鉢というより中皿にのった前菜です。
茗荷は食べると口いっぱいに香りが広がり、また酢が良い塩梅にきいていて、旬だからか苦みも殆ど感じません。
こちらの南瓜の煮物は自然な甘さがくどくない強さで、柔らかい。後から聞けば、会津は金山町(かねやままち)の特産「金山赤カボチャ」を使った煮物でした。美味しくない訳がありません。
(金山赤カボチャや、その赤カボチャを使った地元金山町の美味しいお菓子は、こちらをクリック。)
きゅうりやポテトサラダもさっぱりした味わいで、前菜同士でも三者三様の味わいが楽しめます。
茗荷は食べると口いっぱいに香りが広がり、また酢が良い塩梅にきいていて、旬だからか苦みも殆ど感じません。
こちらの南瓜の煮物は自然な甘さがくどくない強さで、柔らかい。後から聞けば、会津は金山町(かねやままち)の特産「金山赤カボチャ」を使った煮物でした。美味しくない訳がありません。
(金山赤カボチャや、その赤カボチャを使った地元金山町の美味しいお菓子は、こちらをクリック。)
きゅうりやポテトサラダもさっぱりした味わいで、前菜同士でも三者三様の味わいが楽しめます。
コースのように突然”前菜”が出てきた。 |
金山赤カボチャの煮物、茗荷の酢漬け、きゅうりとポテトサラダ。 |
続いて出てきたのは、天ぷら。
「塩でどうぞ。…テレビだからちょっとサービスしておきました。」
皆さんが頼む時はこれより少ないと思います(^^;
それでも玉ねぎのかき揚げ、ししとう、ちくわ、茄子、さつま芋と種類も豊富です。からっと揚がっているし、衣に閉じ込められ適度に水分が飛んでいるうえ、塩故に、野菜自身が持つ旨さ・甘さがシンプルに引き立つ味わいです。
「塩でどうぞ。…テレビだからちょっとサービスしておきました。」
皆さんが頼む時はこれより少ないと思います(^^;
それでも玉ねぎのかき揚げ、ししとう、ちくわ、茄子、さつま芋と種類も豊富です。からっと揚がっているし、衣に閉じ込められ適度に水分が飛んでいるうえ、塩故に、野菜自身が持つ旨さ・甘さがシンプルに引き立つ味わいです。
完食! 器も素敵だ。 |
天ぷら(800円。但し実際はこれより少なめ。「1.3人分位盛ったかしら?」と店主) |
そして出てきたのが、待っていました!手打ちそばです。
「舘岩(たていわ)産の蕎麦です。十割そばです。」
(※舘岩…会津の南部、南会津町の地区名。合併前の旧舘岩村のこと)
十割蕎麦だからでしょうか、やや短めの蕎麦ですが、ぼそぼそした感じが全くなく、またやや太めなので余計に蕎麦の香り・味がしっかり味わえ、こしが強く、つゆの味も濃すぎず、蕎麦の味を引き立たせています。
天ぷら用の塩でも一口頂きましたが……いけます! 塩でも美味しい!!
「舘岩(たていわ)産の蕎麦です。十割そばです。」
(※舘岩…会津の南部、南会津町の地区名。合併前の旧舘岩村のこと)
十割蕎麦だからでしょうか、やや短めの蕎麦ですが、ぼそぼそした感じが全くなく、またやや太めなので余計に蕎麦の香り・味がしっかり味わえ、こしが強く、つゆの味も濃すぎず、蕎麦の味を引き立たせています。
天ぷら用の塩でも一口頂きましたが……いけます! 塩でも美味しい!!
会津の舘岩村産のそば粉で打った十割そばだそう。 |
ざるに小高く盛られている。 |
「二八なら私でも打てるんです。でも十割は(打つ時の)力も全然違いますから。近くの蕎麦打ちの上手い方に打ってもらっています。その日の天候などでも作り方を変えていますし、蕎麦を打つ部屋は風が入っては駄目なんです。完全に閉め切って打っています。夏は大変ですよ。」
最後には蕎麦湯と甘い煮豆を出して頂き、いやあ満足満腹。
最後には蕎麦湯と甘い煮豆を出して頂き、いやあ満足満腹。
十割そばは、近くの”名人”に毎日打ってもらっているという。 |
十割だけに、香りや味わいも強い。 |
それにしても“店”内の絵画や器は、店主を含めたご家族が集めたものだそう。
「県内の方が描いた絵もあります。季節によって変えるんです。」
「県内の方が描いた絵もあります。季節によって変えるんです。」
店内(室内)には、高そうなものがさり気なく置かれている。 |
絵は季節によって変えるそう。 |
花だけではなく、床の間の掛け軸を変えるように、絵も変えるなんて素敵です。
あちらの額装された書も、有名な方の書ですか?
「あれは、母が書いたんです。母が飾ったので、そのままにしてあるんですよ。」
いやぁ味があります。
あちらの額装された書も、有名な方の書ですか?
「あれは、母が書いたんです。母が飾ったので、そのままにしてあるんですよ。」
いやぁ味があります。
会津の画家の作品だと言う。 |
お母様の書かれた書を額に。 |
素敵な“店”、素敵な味、どうも有難う御座いました。因みにてんぷらはテレビ用にサービスして頂きましたが、あの前菜もテレビ用のサービスでしょうか?
「いえいえ、食事を頼んだ方にはサービスでお出ししています。前菜と最後の甘いものも。」
ええっ⁉ そうなんですか? テレビ用かと思って、最後の豆を甘く煮たスイーツは撮影しそこなっちゃいました。皆さんに出すんですか?
「料理が好きだから作っているだけです。それにこんな田舎に、ああいうサービスをしないで食べに来てくれるものですか。」
「いえいえ、食事を頼んだ方にはサービスでお出ししています。前菜と最後の甘いものも。」
ええっ⁉ そうなんですか? テレビ用かと思って、最後の豆を甘く煮たスイーツは撮影しそこなっちゃいました。皆さんに出すんですか?
「料理が好きだから作っているだけです。それにこんな田舎に、ああいうサービスをしないで食べに来てくれるものですか。」
座布団の絵柄も素敵。 |
自宅で親しい人をもてなすように迎えてくれる。 |
でもこちらには蕎麦と店主の手料理を食べに、わざわざ新潟・栃木・茨城・東京などから来る客がいるそうじゃないですか! 後半の言葉はご謙遜ですね。
「テレビでもそんなに放送しなくて良いわよ。うち、本当は取材NGなの。」
今回は突撃アポなし旅だったのと(普通取材は事前にお願いしてから伺うものです)、以前店主が中テレと仕事でご一緒した事があったので、特別にOKして下さったそうです。個人的には、
「徳光さんって…テレビのまんまね。」
と言われたのが、何だか嬉しかったです♪
「テレビでもそんなに放送しなくて良いわよ。うち、本当は取材NGなの。」
今回は突撃アポなし旅だったのと(普通取材は事前にお願いしてから伺うものです)、以前店主が中テレと仕事でご一緒した事があったので、特別にOKして下さったそうです。個人的には、
「徳光さんって…テレビのまんまね。」
と言われたのが、何だか嬉しかったです♪
これはパリのカフェだそう。 |
私の座った席の後ろには、会津の特産「鰊鉢」(鰊の山椒漬けを作る際に使う)。 |
こちらの店は「隠れ家・自遊人」「蕎麦処すゞのき」「ギャラリーZEST」などとある看板が目印(現在の店名は「鈴の木」だそうです)。国道118号沿いにあり、最寄り駅は会津鉄道の「芦ノ牧温泉駅」(猫駅長がいる駅として有名)で、駅を背に国道118号に出たら左に折れて徒歩15分程でしょうか。火曜日が定休ですが、そのほかにも店主の都合で休む時もあり、事前に問い合わせた方が確実です。11時から午後3時までですが、女性店主1人で切り盛りする店ですので、時間に余裕をもってお出かけください。
店の目印は、国道118号沿いに出ているこの力強い「手打そば」の看板。 |
同じ敷地に「自遊人」の看板も出ている。 |
次回はこの週末に俳優の児玉磨利さんが玉川村にお邪魔します。どうぞよろしくお願い致します。
田んぼも黄金色に。新米の美味しい季節だ。 |
空も秋だね~~。 |
全文を読む