2023.07.13
with a camera in Yamatsuri Town 2
JR水郡線の矢祭山駅にほど近い夢想滝でちょっと涼んでから町内をぶらぶらしていると、田んぼで作業をしているご夫婦が。その田んぼには赤い短冊状の布が立ててあり、片仮名で「ロミ」と書いてあるような…。これは一体?
田んぼに、赤に白抜きの字で「ロミ」? |
作業してる方に聞いてみよう。 |
「あれは、カメムシ対策。赤い布を立てておくと、それを目印に業者が無人ヘリコプターで薬剤を散布してくれるんです。」
どうも赤い布は、文字を染め抜いてある大きな布を裂いて作ったようです。
どうも赤い布は、文字を染め抜いてある大きな布を裂いて作ったようです。
実はカメムシ対策と判明。 |
この布の立っている田に、薬剤が散布される。 |
確かによく見ると、先程の写真の布は「る」の文字の一部、その前の「ロミ」に見えた布は「悦」の字の真ん中3分の1のようにも見えます。
「カメムシにやられると米に黒い斑点が出来て、質も価格も下がるんです。」
「カメムシにやられると米に黒い斑点が出来て、質も価格も下がるんです。」
よく見ると、文字の染め抜かれた布を裂いて作ったよう。「る」の一部? |
「悦」の一部? |
この日は、田植えをしてから今年最初の草刈りだそう。田んぼ50枚を管理していて、稔りの秋には400俵ほどになるとか。それだけの広さの農作業ですので、
ご主人のインタビュー中にも、後ろでは奥様が… |
草を刈ったり、用水路を綺麗にしたり… |
奥様の草刈りや、用水路の泥や草を取り除く作業の手が止まりません。奥様にもちょっとだけ手を休めて頂き、お話を伺います。
あっちにいたと思ったら… |
こっちにいたり…。 |
ご主人に奥様の好きなところを伺うと、
「一緒に働いてくれるところです。」
「一緒に働いてくれるところです。」
ご主人曰く、奥様は働いてくれるのが嬉しいそう。 |
優しい笑顔が魅力的。 |
先程もご主人のインタビュー中もずっと作業をされていましたものね。
奥様にご主人の好きなところを伺うと、こちらも
「働き者のところ。子どもが幼い頃は主人は仕事人間なので、私や祖母が面倒見ていました。」
ではご主人に直してほしいところは?
奥様にご主人の好きなところを伺うと、こちらも
「働き者のところ。子どもが幼い頃は主人は仕事人間なので、私や祖母が面倒見ていました。」
ではご主人に直してほしいところは?
ご主人のインタビュー中も働きどおし。 |
奥様も、ご主人を働き者と思っている。 |
「怒ると怖いんです。」
でも笑顔が優しそうですが…。
「普段は穏やかなんですよ。でもそういう人が怒ると、怖いんです。」
確かに。
奥さんに直してほしいところは
「無いです。」
でも笑顔が優しそうですが…。
「普段は穏やかなんですよ。でもそういう人が怒ると、怖いんです。」
確かに。
奥さんに直してほしいところは
「無いです。」
ご主人は、怒ると怖いそう。 |
怒りそうに見えないから、ギャップがある。 |
そんなご主人は、獲れた米などをお子さんにも送るそうで
「子どもや孫から美味しいって言われるとやりがいを感じます。」
暑い日が続きますが、ぜひ今年も美味しいお米を育てて下さい。
「子どもや孫から美味しいって言われるとやりがいを感じます。」
暑い日が続きますが、ぜひ今年も美味しいお米を育てて下さい。
子ども達からの「美味しい」が、やりがいに。 |
秋の収穫が楽しみだ。 |
さて出会いを求めてぶらぶらしていると、或る踏切を渡った時に目を惹くものがありました。
JR水郡線のとある踏切で… |
名前が何と! |
「天皇様踏切」? これで「てんのうさま」と読むのは間違いありません。
確かに「てんのうさま ふみきり」と読むらしい。 |
近くの設備にも「天皇様」の文字。 |
現在の皇室と何か関係があるのでしょうか?
近くの方に伺ってみると、
「近くの八雲神社の神様が、夏のお祭りの時に踏切のそばのすぐそこまで下りて来るんですよ。そのお祭りを“てんのうさい”って言うので、天皇様踏切って名前になったんじゃないかと思うんです。
近くの方に伺ってみると、
「近くの八雲神社の神様が、夏のお祭りの時に踏切のそばのすぐそこまで下りて来るんですよ。そのお祭りを“てんのうさい”って言うので、天皇様踏切って名前になったんじゃないかと思うんです。
「とまれみよ」。…列車でなく、つい「天皇様」の文字を見てしまう。 |
近くの方が、「由来は”てんのうさい”では?」と…。 |
その下りて来る場所を…何て言うんだっけな…。」
どうも神様が下りて来る場所が決まっていて、名前があるようです。
「名前が出てこないな。」
どうも神様が下りて来る場所が決まっていて、名前があるようです。
「名前が出てこないな。」
思い出したい名前が…。 |
カメラが撮影する中、必死に思い出して下さろうとしている。 |
度忘れしてしまったようです。
「緊張しちゃって…。」
そうですよね、突然カメラを回して話を伺っているんで…。
「御仮屋(おかりや)! 御仮屋にいらっしゃるんです。」
「緊張しちゃって…。」
そうですよね、突然カメラを回して話を伺っているんで…。
「御仮屋(おかりや)! 御仮屋にいらっしゃるんです。」
度忘れしてしまったよう。 |
「御仮屋だ!」 皆、すっきり。 |
当時の御仮屋の場所は、天皇様踏切の程近くでした。
「ここに御仮屋を作って、大人も子どももその御仮屋に集まって来ました。40年位前まで行っていたんじゃないですかね。」
嘗て山車を出していた事もあったものの
「国道118号の交通量が増えたので、通行止めにして山車を出す事が難しくなっちゃったんですよね。」
しかも3年程新型コロナの影響で、人の集まるお祭りは控えていたそうです。
「向こうに八雲神社がありますよ。」
「ここに御仮屋を作って、大人も子どももその御仮屋に集まって来ました。40年位前まで行っていたんじゃないですかね。」
嘗て山車を出していた事もあったものの
「国道118号の交通量が増えたので、通行止めにして山車を出す事が難しくなっちゃったんですよね。」
しかも3年程新型コロナの影響で、人の集まるお祭りは控えていたそうです。
「向こうに八雲神社がありますよ。」
御仮屋の場所が、こちらだったそう。 |
八雲神社の場所も教えて下さった。 |
八雲神社は近くのこんもりと木々の茂る中に、ひっそりと佇んでいます。
八雲神社へ通じる道。 |
鳥居は大正時代に造られたもの。 |
社のすぐそばには、細い幹を幾つも束ねたかのような立派で厳かな木も…。
階段の先に社が見える。 |
敷地内の木は、実に見事。 |
町の図書館には地元の夕刊紙のコピーが残っていました。神様が八雲神社からご神体が担がれ、御仮屋に来た様子が残っていますが、記事やその他の資料を見ると
「天王祭」
となっていて、「天皇祭」ではありません。本来は「天王祭」なのでしょうが、なぜ踏切に「皇」の字を使ったのかは、今回分かりませんでした。どこかで敬意の高まりなどでこの字に変わったのかも知れませんね。それにしても珍しい名前の踏切でした。(つづく)
「天王祭」
となっていて、「天皇祭」ではありません。本来は「天王祭」なのでしょうが、なぜ踏切に「皇」の字を使ったのかは、今回分かりませんでした。どこかで敬意の高まりなどでこの字に変わったのかも知れませんね。それにしても珍しい名前の踏切でした。(つづく)
町の図書館で調べてみた。 |
当時の地元の夕刊紙に、「天王祭」の様子が出ていた(許可を得て掲載しています)。 |
そろそろ旅の最初に巡り会ったコキアを植えたお母さんが、そろそろ仕事から戻る時間です。お邪魔してみましょう。
その3「コキアの秘密!? & 矢祭町の絶品トマトと美味しい『さかな屋家』さん」は、こちらをクリック。
その3「コキアの秘密!? & 矢祭町の絶品トマトと美味しい『さかな
矢祭町に、知る人ぞ知る絶品トマトが! |
”さかなやさん”という名の”さかなやさん”が作った料理。 |
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