2023.07.13
with a camera in Yamatsuri Town 3
「ぶらカメ」矢祭町篇、その3です。
その1「畑跡をコキアで彩る & 涼を求めて名所『夢想滝』へ」は、こちらをクリック。
その2「稲を育てるご夫婦の共通点は? 子ども達からやりがいを感じる」はこちらをクリック。
その1「畑跡をコキアで彩る & 涼を求めて名所『夢想滝』へ」は、こちらをクリック。
その2「稲を育てるご夫婦の共通点は? 子ども達からやりがいを感じる」はこちらをクリック。
今回の旅の最初に出会ったのは、嘗ての畑にコキアを植えた方がいるお宅でした。植えたのは話を聞いた女性の義理のお母さん(70代)で、午前中は仕事、午後は農作業をする元気な方。どんな方なのかお会いしたく待っていると…戻ってきました!
このコキアを畑だった所に植えた女性は? |
戻って来た~! |
突然ながら、どうしてコキアを植えようと思ったのか聞いてみると…
「ああ、あれは植えたんでなくて、生えて来たの。」
我々以上に驚いていたのが、娘さん。
「ああ、あれは植えたんでなくて、生えて来たの。」
我々以上に驚いていたのが、娘さん。
何と、植えてはいなかった! |
お母さんが植えたとばかり思いこんでいた娘さんはびっくり!! |
「え、そうなの? 植えたんだと思ってた…。」
「前に幾つか周りにあったコキアが、種が散って増えたんじゃないかしら。」
とお母さん。コキアって、繁殖力があるんですね。実際にコキアから箒を作った事もあるそうですが、今は残っていないそうで
「実際に使っていると、折れたりして正月を越さないで使えなくなっちゃうわね。」
繁殖力は強いが、箒としての“もち”はワンシーズン、これがコキアの秘密!?でした。
「前に幾つか周りにあったコキアが、種が散って増えたんじゃないかしら。」
とお母さん。コキアって、繁殖力があるんですね。実際にコキアから箒を作った事もあるそうですが、今は残っていないそうで
「実際に使っていると、折れたりして正月を越さないで使えなくなっちゃうわね。」
繁殖力は強いが、箒としての“もち”はワンシーズン、これがコキアの秘密!?でした。
種からすくすく育ったのだそう。 |
一番驚いたのはコキアの生命力、という結末に。 |
ところでお母さんは農作業もするそうですが、
「(お嫁さんの)料理は美味しいわよ、今風の味付けで。」
朝会った時には「母は作る人、私は食べる人」と仰っていましたが、「私も(料理を)作る人」でもあったんですね。収穫の秋には、真っ赤なコキアが幾つも見られそうです。
「(お嫁さんの)料理は美味しいわよ、今風の味付けで。」
朝会った時には「母は作る人、私は食べる人」と仰っていましたが、「私も(料理を)作る人」でもあったんですね。収穫の秋には、真っ赤なコキアが幾つも見られそうです。
「作る(育てる)人」のお母さんと、「(料理で)作る人」の娘(お嫁)さん。 |
秋の紅葉が楽しみ(また種がいっぱい出来るのでしょうね)。 |
このコキアの家の娘さん(お嫁さん)お勧めの“おさかなや”さんの前に、実は中テレスタッフ(矢祭町出身)にお勧めされたものがあるので、そこに立ち寄ってみます。それが農産物直売所「太郎の四季」です。ここでのお勧めが…
矢祭町の農産物直売所へ。 |
店内にはとれたて野菜や、加工食品などがたくさん! |
「これですね、トマト。」
通称「松本さんちのトマト」は特に人気があるそうで、これを買う為に列が出来る程。店の方によると、松本さんちのトマトは
「午前と、昼間に入る事が多いですね。」
この日は午前入荷分が完売で、昼に3ケース分追加で入荷があった後でした。
通称「松本さんちのトマト」は特に人気があるそうで、これを買う為に列が出来る程。店の方によると、松本さんちのトマトは
「午前と、昼間に入る事が多いですね。」
この日は午前入荷分が完売で、昼に3ケース分追加で入荷があった後でした。
直売所で人気、「松本さんちのトマト」。 |
1人2袋まで。この為に遠くから訪れるお客も…。 |
1人2袋までの制限付きで、店の方曰く「郡山や水戸から買いに来るお客さんもいます。予約不可なので、売り切れているとがっかりして帰る方もいますよ。」
郡山も水戸も片道1時間以上はかかりますが、それでも欲しいファンがいるんですね。再入荷から45分程経った時点で、既に3ケースの内の1ケース分が無くなっていました。
郡山も水戸も片道1時間以上はかかりますが、それでも欲しいファンがいるんですね。再入荷から45分程経った時点で、既に3ケースの内の1ケース分が無くなっていました。
入荷のタイミングと合えば、入手可能。 |
既に3分の1が、入荷45分で売れていた。 |
切って頂いたものを特別に店内で試食させて頂くと、皮はぱりっと、中はジュースが溢れる感じで、酸味もあるのですが甘みの方が強くて、美味しかったぁ。
「太郎の四季」は国道118号沿いにあり、営業時間は8時半~夕方6時まで、第3火曜日が定休です。松本さんちのトマトは特にこの時期(7月中旬位まで)の小ぶりのものが美味しいそうで、午後2時には売り切れるそうです。
「太郎の四季」は国道118号沿いにあり、営業時間は8時半~夕方6時まで、第3火曜日が定休です。松本さんちのトマトは特にこの時期(7月中旬位まで)の小ぶりのものが美味しいそうで、午後2時には売り切れるそうです。
特別に店内で頂く。美味しかった~♪ |
農産物直売所「太郎の四季」は、国道118号沿い。 |
さてコキアの咲く家の方にご紹介頂いたお店は、同じく国道118号に面したこちら。
こちらが町の人お勧めのお魚屋さん。 |
ご主人が奥で捌いている。 |
鮮魚店「丸安」では茨城県に揚がった魚を中心に、鮮魚や、揚げたり焼いたりしたおかず用の魚を販売しています。その「丸安」が開いている料理店が、
その日に入った鮮魚。 |
所謂「お魚屋さん」って少なくなってきたなぁ。 |
その店の裏、棟続きになっている「さかな家(や)」です。確かに紹介して下さったコキアの咲く家の方の言う通り「“さかなや(屋)”さんという名の“さかなや(家)”さん」でした。
「丸安」の脇を進んでいくと、もう一つ入口が! |
「さかな家」の中(1階)。画面右手と2階にも席がある。 |
今回はたまたま入れたのですが、現在「さかな家」は前日までの予約制で、ランチも「おまかせ」のみです。それがこちら。刺身に揚げ物、煮物、そして矢祭町名物「刺身こんにゃく」等とご飯・味噌汁です。
奥様が持ってきて下さった。 |
こちらが、この日の昼の「おまかせ」。食べ応えがありそう! |
こちらは食前にという事で、茶わん蒸しっぽく見えますが、
「とうもろこしのすり流し(擂って裏ごしして出汁でのばしたもの)です。」
とうもろこしの甘みがしっかり出ていて、濾してあるのでしょうか舌触りも滑らかです。和風コーンスープといったところでしょうか。
「とうもろこしのすり流し(擂って裏ごしして出汁でのばしたもの)です。」
とうもろこしの甘みがしっかり出ていて、濾してあるのでしょうか舌触りも滑らかです。和風コーンスープといったところでしょうか。
とうもろこしの摺り流し。 |
横から撮るのを忘れた。思ったより量もある。 |
刺身は本鮪と皮付きの鰹。この皮とそこに近い身の部分がまた美味しいんです。
揚げ物は、この日は鰤でした。
揚げ物は、この日は鰤でした。
鰹と鮪。赤身の二大巨頭が揃い踏み。 |
揚げ物も、身が柔らかい。 |
夏野菜の煮物はいずれも冷製で旬を味わえますが、黄色いものはもろこし豆腐です。こちらは羊羹よりやや柔らかい位のもっちりした食感で、とうもろこしの甘みと出汁の旨味の効いた逸品です。
野菜も好かったが、豆腐も絶品。 |
矢祭町に来たら、やはり刺身こんにゃく。 |
これでご飯のおかわり自由で1500円! これは満足度が高い「おまかせ」です。
蜆もたっぷり。出汁が出てる~。 |
これで1500円!!(その日によって内容は変わります) |
この『さかな家』を営んでいるのが、4代目夫婦。
「鮮魚店は曽祖父の時代からなので、私で4代目。『さかな家』は私の代から始めたもので、鮮魚店と両方切り盛りしているのでいま食事の方は予約制にしているんです。」
「鮮魚店は曽祖父の時代からなので、私で4代目。『さかな家』は私の代から始めたもので、鮮魚店と両方切り盛りしているのでいま食事の方は予約制にしているんです。」
「さかな家」を始めた4代目。 |
夫婦で鮮魚店と切り盛りしている。笑顔が素敵。 |
「丸安」は、創業102年の老舗です。
「昔は魚屋さんはもっとありました。というのもお祝い事があると魚屋さんが料理を作ったものだったんです。」
式場や宴会をホテル等で…という時代の流れもあるのでしょうね。ただそういう祝いの席を彩った料理の腕が、「さかな家」でも生かされています。
「昔は魚屋さんはもっとありました。というのもお祝い事があると魚屋さんが料理を作ったものだったんです。」
式場や宴会をホテル等で…という時代の流れもあるのでしょうね。ただそういう祝いの席を彩った料理の腕が、「さかな家」でも生かされています。
昔は祝いの席で、魚料理を提供した。その技が光る。 |
ぺろっと平らげた。しかも美味しい。 |
「さかな家」は前日までの予約制で、第1火曜日と毎水曜日が定休です。国道118号沿いに鮮魚店の「丸安」があるので、その脇を通っていくと「さかな家」の入口があります。駐車場は一本入った裏の道側にもありますよ。刺身も勿論ですが、4代目の手の込んだ料理も美味しかった~。
次回はこの週末に、俳優の児玉磨利さんが只見町にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
次回はこの週末に、俳優の児玉磨利さんが只見町にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
鮮魚だけでなく、おかずも売っている。 |
国道118号沿い。「さかな家」は、さかな屋さんの「丸安」を目当てに…。 |
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