2022.07.07
with a camera in Motomiya City 2-2
JR本宮駅のすぐそばに、柳原珈琲豆店のご主人お勧めのパン屋さんがありました。「ヱビスヤパン店」です。柳原さんには
「食パンが絶品なんです。遠くから買いに来る方もいるそうですよ。ただ行っても(食パンが)無い時もあるんです。」
と言われました。
店に隣り合うようにあるのは工房でしょうか、奥に男性がいるのが見えます。思い切って声をかけてみると、
「食パンが絶品なんです。遠くから買いに来る方もいるそうですよ。ただ行っても(食パンが)無い時もあるんです。」
と言われました。
店に隣り合うようにあるのは工房でしょうか、奥に男性がいるのが見えます。思い切って声をかけてみると、
JR本宮駅前の「ヱビスヤパン店」。 |
工房にはご主人⁉ |
対応してくださり、柳原さんから勧められて来た旨を伝えるとお話を聞かせてもらえました。先代が昭和4(1929)年に店を開いて93年、2代目が継いだのは昭和35(1960)年ですから、ご主人がパンを焼いて62年になります。
「パンを焼くと暑くなるから、夏は朝5時から焼くんです。だから今日はもう焼かない。」
熱中症にでもなったら大変ですものね。
「パンを焼くと暑くなるから、夏は朝5時から焼くんです。だから今日はもう焼かない。」
熱中症にでもなったら大変ですものね。
夏は朝早くにパンを焼き上げてしまう。 |
お店は奥様の担当。 |
柳原さんのお勧めは食パンでしたが、
「いま焼くパンは、食パンとアンパンとブドウパンだけ。この辺は『レーズンパン』って言わないんだ、『ブドウパン』なの。」
御年82歳のご主人、お子さん達はそれぞれ役所や大手企業にお勤めで独立されているそう。
「あとは妻に話を聞いてください。」
という事で、奥様のいる店へお邪魔します。
「いま焼くパンは、食パンとアンパンとブドウパンだけ。この辺は『レーズンパン』って言わないんだ、『ブドウパン』なの。」
御年82歳のご主人、お子さん達はそれぞれ役所や大手企業にお勤めで独立されているそう。
「あとは妻に話を聞いてください。」
という事で、奥様のいる店へお邪魔します。
「あとは妻に聞いて…。」はい、そう致します。 |
「あらあら…。」対応して下さった奥様。 |
事情を説明すると、対応して下さった奥様。幸いに食パンは売っていました。
「昔はパンだけでなくケーキも焼いていたんですが、いまパン以外は羊羹などの和菓子が少しです。」
「昔はパンだけでなくケーキも焼いていたんですが、いまパン以外は羊羹などの和菓子が少しです。」
ショーケースの上は、パンが並ぶ。 |
「食ぱん」(1.5斤で300円)。 |
あんぱんは「ミニ」になっています。
「昔は普通サイズのあんぱんも売っていたんですが、お客さんから『小さいのが良い』って言われて作り始めて、いまはミニだけになりました。」
そんなお客さんの数も、減ってきたそう。
「昔は普通サイズのあんぱんも売っていたんですが、お客さんから『小さいのが良い』って言われて作り始めて、いまはミニだけになりました。」
そんなお客さんの数も、減ってきたそう。
お客の要望で生まれた「ミニあんぱん」(5個入り300円)。 |
レーズンが入った「ぶどうぱん」(1.5斤550円)。 |
「本宮駅は両方に行けるようになったでしょ? それでお客さんはだいぶ減ったんです。」
去年の12月に駅の東西を結ぶ自由通路が完成した為に、店とは反対側の駅西側に直接行ってしまう乗降客も増えた分、お客が減ったと感じています。
ただ取材中にもパンを買いに来る地元の方が訪れます。
「ここのパンは美味しいんですよね。ぶどうぱんがあって好かったです。」
と話していく方もいらっしゃいます。
去年の12月に駅の東西を結ぶ自由通路が完成した為に、店とは反対側の駅西側に直接行ってしまう乗降客も増えた分、お客が減ったと感じています。
ただ取材中にもパンを買いに来る地元の方が訪れます。
「ここのパンは美味しいんですよね。ぶどうぱんがあって好かったです。」
と話していく方もいらっしゃいます。
お客さんが減ってきたという奥様。 |
駅には、店とは反対側にも出入口が出来た。 |
折角なので、ぶどうぱんとミニあんぱんを買いました。小さなテーブルと椅子が1つあったので、店内で試食させて頂く事に。すると
「焼いて間もないぶどうぱんを食べて下さい。」
普通は1.5斤分を9枚切りにしておくそうですが、一部のお客さんが切らないままや枚数指定で買っていく為に、切らないままのものがまだ残っているそうなのです。ちょっと厚めの8枚切りにしたものを持ってきてくださいました。
「焼いて間もないぶどうぱんを食べて下さい。」
普通は1.5斤分を9枚切りにしておくそうですが、一部のお客さんが切らないままや枚数指定で買っていく為に、切らないままのものがまだ残っているそうなのです。ちょっと厚めの8枚切りにしたものを持ってきてくださいました。
店内でぶどうぱんとミニあんぱんを試食させて頂く。 |
どちらも美味しそう♪ |
まずは「ぶどうぱん」から…。う~~ん、レーズン、いや「ぶどう」の甘さが良い感じ。またパンは生地がふわっとして、側の耳も程よい硬さと香ばしさ。パン自体も美味しいですし、ぶどうとのグッドバランスが素敵です。
レーズンの甘さがパンに合う。 |
おやつや間食にもぴったり。 |
続いてミニあんぱんも…。お~~、これは間違いない美味しさ。あんが滑らかでさっぱりした甘さ、小腹が空いた時にぴったりのサイズも嬉しい限り。どちらも素朴な味わいを残しつつ、添加物の入っていない純粋な小麦の美味しさが味わえます。
ああ、どっちのパンも、柳原さんのところのコーヒーと合うだろうなぁ…。
ああ、どっちのパンも、柳原さんのところのコーヒーと合うだろうなぁ…。
小ぶりだから、個数でお腹の空き具合と微調整が出来る。 |
パンとあんこのバランスも好い。 |
いま小麦の値段高騰がニュースになっていますが、いまのところはまだ値上げしていないそう。値上げと言えば、
「昔はうちの店のシールを貼って、売っていたんですよ。」
辛うじて、以前使っていたシールが幾つか残っていました。
「ところがシールを作る問屋が店じまいしてしまって、ほかのところに聞いたら高いんですよ。だから今は貼っていないんです。」
「昔はうちの店のシールを貼って、売っていたんですよ。」
辛うじて、以前使っていたシールが幾つか残っていました。
「ところがシールを作る問屋が店じまいしてしまって、ほかのところに聞いたら高いんですよ。だから今は貼っていないんです。」
嘗ては一品一品このシールを貼っていたそう。 |
「(シールを扱う)問屋が無くなっちゃったんですよ…。」 |
本宮駅前の道路拡張などで店は新しくなりましたが、その前の時の店の絵が飾ってあります。昔ながらの家屋でお店をやっていて、その頃はシールを貼っていたんでしょうね。
これからも地元の方が愛してやまない味を守り続けて下さいませ。突然の取材にも関わらず、貴重なお話を聞かせて頂き、有難うございました。(つづく)
これからも地元の方が愛してやまない味を守り続けて下さいませ。突然の取材にも関わらず、貴重なお話を聞かせて頂き、有難うございました。(つづく)
昔の店の面影を描いた絵。 |
昔の面影を残すシール。 |
午前11時を回り、だいぶ暑くなってきました。本宮市でお馴染みの、水遊びの出来る公園には、そろそろ親子連れが来ている頃でしょうか? 出会いを求めて行ってみましょう!
つづきの本宮市篇2巡目その3「避暑にもぴったり!市内外で人気の公園 & 花の美しさと生命の逞しさを感じられる庭園」は、こちらをクリック。
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あの公園には、水遊びを楽しむ家族や… |
グループで賑わっていた。 |
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