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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Ishikawa Town 1
 高校サッカーの中継のお手伝いの関係で前回の番のロケに行けず、今回は4週間ぶりのロケとなりました、『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は石川町(いしかわまち)にお邪魔しました。
 石川町は福島県の南部にあり、面積115平方キロ、人口1万4千人強の町です。県南石川郡の中心的な町で、県内最古の私立高校「学法石川高校」もあり、石川地方の教育を支えてきた土地柄でもあります(駅伝を含めた陸上、自転車、ハンドボール、野球、サッカーなどが強いですね)。温泉も湧く自然豊かな町です。
 ドラマ化された漫画『ハガネの女』や『エデンの東北』の作者、深谷かほるさんは石川町の出身。町には深谷さんの「エデンの荒町」などのフラッグが下がり、町の盛り上げに一役買っています。
石川町は県南、石川郡の中心的な町。
石川町は県南、石川郡の中心的な町。
故郷が生んだ漫画家、深谷かほるさんの絵で、町を盛り上げる。
故郷が生んだ漫画家、深谷かほるさんの絵で、町を盛り上げる。
 早朝まずは地元の神社にお参りという事で、石都々古和氣(いわつつこわけ)神社へ向かっていると、地元の高校生がちょうど登校するところ。別の村からJR水郡線(すいぐんせん)に乗って通っているそうで、小学校からの仲良し。2008年に学法石川に併設された石川義塾中学に揃って入学し、いまは高校1年生です。取材日は土曜日ですが、部活でしょうか?
「いえ、授業があるので…。」
 進学系のコースだそうで、土曜日にも授業があるとの事でした。
石都々古和氣神社に向かう参道で…
石都々古和氣神社に向かう参道で…
登校途中の高校生と遭遇。
登校途中の高校生と遭遇。
 お互いのことをどう思っているか尋ねると、左のお友達は右のお友達の事を
「何でも気軽に話せて、一緒にいて楽しい。」
 右のお友達は、左のお友達の事を
「可愛い。」
と思っているそうで、左のお友達のどこが可愛いのか聞くと
「全体。あと“天然”なところ…。」
 会話が何だか面白い方向に転がる事があるのだそうで、この日も楽しそうに会話しながらの登校中でした。将来の夢に向かって文武両道がかなえられるという事で、中高一貫校の学法石川義塾に通う事にしたそうです。夢に向かって文武双方に励んでくださいね。
小学校からの友達だから、何でも言い合える。
小学校からの友達だから、何でも言い合える。
この先の石段、長そう…。
この先の石段、長そう…。
 さて石都々古和氣神社の階段手前には、何とも躍動的な狛犬が参道を守ります。この石川町出身の石工、小林和平が昭和5(1930)年に作ったと言われます。飛ぶ狛犬は大変珍しいそうです。

古殿町にある同じ小林和平の作った狛犬は、こちらをクリック。
 
狛犬が親子で登場。
狛犬が親子で登場。
飛翔形の狛犬は珍しいと言う。
飛翔形の狛犬は珍しいと言う。
 一直線の石段を上っていくと、色々な岩が点在します。
 まず現れたのが「天狗石」。説明の看板を見ると、石の名前は日本語表記なのですが、その詳しい説明は英語表記のみ。「天狗は迷ったり何をしたら良いか分からなかったりする人を導いた」的な事が英語で書いてあります。天狗ってそういう存在だったのですね…というか、私の日本語訳はそもそも合っているのでしょうか?天狗様、素敵な人との出会いへと導いてください。
天狗石。?説明について
天狗石。こういった石や岩が点在する。
参道の紅葉は、最後の見頃か(11月20日撮影)。
参道の紅葉は、最後の見頃か(11月20日撮影)。
 で、その先も岩が色々あるのですが、やはり岩の名前以外は英語の説明のみ。これって町の人には日本語でわざわざ書かなくて良いくらい常識という事なのでしょうか?でも英語の勉強にはなります。
亀石。確かに左が頭、右が甲羅に見える。
亀石。確かに左が頭、右が甲羅に見える。
神籬(ひもろぎ)岩。ひもろぎって言葉、初めて知りました。
神籬(ひもろぎ)岩。ひもろぎって言葉、初めて知りました。
 息を切らしながら上がると、漸く社殿が見えます。ここが“ゴール”のようです。
 神社で良い出会いがあるよう改めてお願いしていると、一人の男性が上がってきます(早速御利益か?)。参拝の後に話を伺うと地元出身の方だそうで、昭和18年生まれの御年78歳。
「ここの石段は300段あるんだよ。」
 健康の為に、ここをお参りするのが日課だそうです。
 一度県外に出て再び戻って来たそうですが、
「昔の方が賑やかだったね。いまは人が少なくなっちゃったから。母校の小学校は、閉校になっていました。」
社殿手前の最後の石段。
社殿手前の最後の石段。
そこを上って来た男性は、78歳。
そこを上って来た男性は、78歳。
 そんな男性のお父さんは中国に志願兵で行った経験をお持ちだそうですが、帰国した後は敗戦で苦労した話をしてくれたそうです。
「私は昭和の世代でしょ?若い平成の人とは話が合わないよ。」
と仰る男性の楽しみは、
「YouTubeを見るのが好き。」
 えええっ!?それなら若い方と話が合うのでは?
「昔のゼロ戦がどう戦ったのか、信長・秀吉・家康がどうやって天下をとったのか…」
 好きな内容は歴史的な、渋めのもの。歴女とは話が合いそうです。
「ここは城跡だったそうですよ。どこかに書いてあるんじゃないですか。あとのろしを上げる場所があったりしたそうですよ。」
志願兵だった父から、敗戦時の苦労話を聞いたそう。
志願兵だった父から、敗戦時の苦労話を聞いたそう。
YouTubeを見るのが好きだそう。そりゃテレビ離れも進む筈だわ。
YouTubeを見るのが好きだそう。そりゃテレビ離れも進む筈だわ。
 確かに社殿からほど近いところには、石川城跡やのろし台跡を示す表示が立っていました。確かにあの急な石段の上、高い場所ですから、木々を切り払えば町内が一望でき、守りに適した山城を築く事ができた事でしょう。
往時をしのぶ標識が…。
往時をしのぶ標識が…。
見晴らしがよいので、狼煙もよく見えた事だろう。
見晴らしがよいので、狼煙もよく見えた事だろう。
 歴史に思いを馳せ階段を下りていくと、石段を上って来た親子が…。
「こちらに親戚の家があるので、寄ってみました。」
と話すのは、県外から訪れた親子。お子さんは2歳だそうですが、しゃにむに上っている姿が健気で可愛い。
 更には、町外から来たお母さん。
「息子が(石川町で)バスケットボールの試合をするので、その間に神社にお参りに…。」
 あれ、息子さんの試合は見なくて良いのですか?
「新型コロナの影響で、観戦できないんです。」
 まだ高校生の試合となると、観客を入れない状態の競技もあるようで、
「ここ2年程、息子の試合は見ていないですね。この前は『少し試合に出させてもらえたよ。』みたいな事は言っていました。」
 今回は家族の健康や息子さんの将来に関して祈願に来たとの事。試合で活躍している事を祈っております。
小さいお子さんが上ってくる。
小さいお子さんが上ってくる。
息子さんの将来を祈願しに来た女性も。
息子さんの将来を祈願しに来た女性も。
 町中の川沿いを歩いていると、ワンちゃんのお散歩中の方が。
「仕事を退職して、犬を飼い始めました。ペットショップで会ったのですが、見た瞬間に『もうこの子しかいない』という気持ちになりました。もう今は犬中心の生活です。」
と話すこちらの男性から、意外な言葉が!
「以前、『ゴジてれ』で取材してもらった事がありますよ。」
 学校の先生で、学級歌を作る活動を取材してもらったと言います。
「その時、徳光さんも出ていて…。」
 えええっ!?何となくどこかでお見受けしたような感じをそこはかとなく感じたのは、画面越しに対面していたからでしょうか。
川沿いでワンちゃんとお散歩中の男性が…。
川沿いでワンちゃんとお散歩中の男性が…。
「その時は、徳光さんと中川さんが出ていましたよ。」
「その時は、徳光さんと中川さんが出ていましたよ。」
「あの頃は忙しかったんですが、いま退職して、現場で働いていない事がこれほどつまらないのか、という事を今更ながらに感じます。現役を退いた後、何もする事がないのが苦痛です。犬と一緒に顔を合わせていて、言葉が通じないのが一番のストレス。学校だと一つの言動で笑ったり怒ったりがあったのですが、今の何も無い事が『穏やか』という言葉では表せない状態です。詰まらない。解脱しきれていません。」
 …何と重い言葉でしょう。私も54歳、そろそろ第二の人生を考えないと、「穏やかという言葉では言い表せない、苦痛」が待っている事になりそうです。さすが元先生、人生を学ばせて頂きました。
元教員の言葉は重かった…。
元教員の言葉は重かった…。
それにしても可愛いワンちゃんよ…。
それにしても可愛いワンちゃんよ…。
 そして再び町なかを歩いていると、喫茶店を発見。ちょうど店の人が開店時刻を知らせるボードを外に設置していたところ。開店準備中のご主人に話を聞く事が出来ました。(つづく)

つづきの「瀬戸物店で売っている意外な”逸品”」は、こちらをクリック
お散歩中、有難う御座いました。
お散歩中、有難う御座いました。
この喫茶店に巡り会って、旅が展開していく…。
この喫茶店に巡り会って、旅が展開していく…。