地元・会津を盛り上げるため…！ねこが働く駅としてお馴染み会津鉄道・芦ノ牧温泉駅が10月5日（土）リニューアルイベントを開催！さくら駅長が車内放送するお座トロ展望列車も運行へ！

Chu! PRESS

2024.10.02

まもなく創業40年を迎える会津鉄道。会津地域の“足”として、欠かせない存在です。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、1991年には約120万9000人に上っていた乗客数も、2020年は会津鉄道の歴史上、これまでで最も少ない、約30万5000人に。運輸収入は過去最低で、赤字決算となり、経営は大打撃。それでも、地域のために運行を続け、今では県外のみならず、台湾やタイなど海外からのお客様も、訪れるように。コロナ禍前とまではいきませんが、賑わいが少しずつ戻りつつあります。

1987年当時の会津鉄道

そんな会津鉄道の中で最も古い駅舎が、１９２７（昭和２）年に開業した芦ノ牧温泉駅。「ねこが働く駅」として人気を集め、全国からファンが訪れています。しかし、駅舎内は、待合室の椅子が一部壊れていたり、入り口のドアの開け閉めがスムーズにできなかったり…修繕が必要な場所は増えていく一方。そこで、築いてきた歴史を残しつつ、誰もが安心して使える駅としてこれからも守っていきたいと、会津鉄道と芦ノ牧温泉駅を守る会は、クラウドファンディング実施を決めました。

修繕前の駅舎ベンチ　ガムテープの補強跡も…

「芦ノ牧温泉駅を守る」こと目的に実施したクラウドファンディングは、
(１)築100年の駅舎の修繕
(２)映画に登場する「さくら駅長」がアナウンスするお座トロ展望列車を運行
(３)沿線や駅周辺に桜やハナモモの苗木を植えて「花の街道」をつくる
３つの実現することため、250万円を目標に支援を募ることになりました。

すると、募集開始からおよそ3週間で、日本全国301人から366万9千円もの支援が集まりました。

芦ノ牧温泉駅の外壁工事の様子

集まった支援金をもとに、駅舎の外では、外壁の板を取り外し新しくしたり、色を塗り直したり…。趣のある雰囲気をそのままに、開業当時を思い出させる駅舎に生まれ変わりました。
また、一部破損していた待合室のベンチをすべて新しいものに取り換え。木のぬくもりを感じる、温かい待合室になりました。また、開けづらかった入り口のドアや窓枠も新しくなり、駅を訪れる人が快適に使用できるようになりました。

芦ノ牧温泉駅の待合室工事

そして、駅舎の修繕が終わったことから、会津鉄道と芦ノ牧温泉駅は、10月5日（土）にお披露目イベントを開催することになっています。

またこの日は、10月11日（金）に公開開始となる映画『劇場版「ふにゃ～り日和」ねこ駅長さくらの物語』に出演するさくら駅長（cv明坂聡美）が車内アナウンスをする「お座トロ展望列車」の運行が開始。会津若松駅から湯野上温泉駅までの区間、さくら駅長の車内アナウンスが流れます。2025年5月11日までの間、癒しの放送が楽しめます。

2025年5月11日まで運行のお座トロ展望列車（冬期間12～3月は運行はありません）

イベントの当日の10月5日（土）は、「さくら」の兄で2代目名誉駅長「らぶ」が、2年前に永眠した日でもあります。きっと、空の上から、立派に駅長の役目を果たす妹の姿を見守ってくれるはずです。

芦ノ牧温泉駅で働くねこたちが主人公の映画第2弾『劇場版「ふにゃ～り日和」ねこ駅長さくらの物語』は、兄の「らぶ」駅長からバトンを受け取った妹「さくら」が駅で紡ぐ物語。福島県会津地方の四季折々の美しい自然を背景に、ねこたちの絆を描いた心温まる“奇跡のドラマ”待望の続編。アニメーションと実写映像で送る、福島県発の映画です。

『劇場版「ふにゃ～り日和」ねこ駅長さくらの物語』を担当した声優陣

ねこたちの声を担当するのは、車内放送でも登場する「さくら」役の明坂聡美さんをはじめ、榎木淳弥さん、南條愛乃さん、上坂すみれさんに加え、平山笑美さん、井澤詩織さんら豪華声優陣が勢ぞろい。主題歌は、2代目名誉駅長「らぶ」を想い、大黒摩季さんが歌う「なつかしい日々」となっています。

『劇場版「ふにゃ～り日和」ねこ駅長さくらの物語』は、2024年10月11日（金）に福島県内の劇場（郡山テアトル・フォーラム福島・まちポレいわき）で公開。その後、順次全国でも上映されます。

Chu!PRESS編集部

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