いわき新名物の伊勢エビ！記者が4500円のまるごと贅沢セットを試食リポ＆水揚げ量増加の背景とは？

Chu! PRESS

2022.07.12

常磐モノとして市場関係者に一目置かれる福島県いわき市の海の幸に、最近、新たに加わった「伊勢海老」。いわき市では今シーズンも水揚げが好調で、新たな名物として注目が集まっています。

取材に向かったのはいわき市の小名浜港。
市場にはアンコウやヒラメなど毎日新鮮な常磐ものが並びます。その常磐ものに新しく加わったのが、高級食材＝「伊勢海老」です。

いわき沖では、今シーズンも水揚げ量が好調です。県水産海洋研究センターによりますと、2011年の東日本大震災前の伊勢海老の年間水揚げ量は1.9トン程度でしたが、2021年はおよそ6.1トンと３倍以上増えました。

そんな伊勢海老を新たな名物にしようと、いま地元では様々な商品が開発されています。
地元の水産加工会社では…。

■上野台豊商店　上野台優社長
「伊勢海老を使った贅沢セットになりまして、ピザとパスタソースとグリルになります。」

伊勢海老をまるごと１尾使ったとっても贅沢なピザなどをセット。究極の「磐城イセエビセット」は４５００円。地元のイタリアンレストランと共同開発し、去年から売り出しています。

■上野台豊商店　上野台優社長
「好評いただいていますので伊勢海老をもっと知っていただいて伊勢海老を食べに来てもらえるようにＰＲしなければいけないなと思っています。」

一方、別の飲食店でも伊勢海老をまるごと１尾使った料理が楽しめます。

店員「伊勢えび天丼になります。」

伊勢えび天丼です。

伊勢えび天丼は４５００円。

身の部分は天ぷらに、頭の部分はグリルした贅沢な一品。そのお味は…。

■渡邉記者リポート
「ぷりぷりです。エビの甘み、香り、うまみ全てがここに凝縮されています。」

伊勢えび天丼は３年前から提供を始めたそうですが、徐々に人気に火が付き、問い合わせも相次いでいるそうです。

■ウロコジュウ　金成勝弘代表
「伊勢海老ってこういう風に食べたことないって喜びの声を頂けるのでやって良かったなと思います。」

新たな名物として注目を集める伊勢海老。

一体なぜいわきでの水揚げが増えているのでしょうか？水族館の「アクアマリンふくしま」で伊勢海老を飼育する専門家に聞くと…。

■アクアマリンふくしま　松崎浩二さん
「水温が上がって来たというのも…。僕らも海に潜ると昔ほど、冷たい海の魚がいなくなったという実感があるので、伊勢海老も黒潮に乗って北上していると考えられます。」

伊勢海老が安定的に水揚げされる北限は茨城県まででした。しかし、温暖化の影響などで水温が上昇し、伊勢海老が北上してきたとみられるということです。

常磐ものの仲間入りを果たした伊勢海老。
さらに福島の魅力を伝えてくれそうです。

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