誰もが口をそろえるあの名店の思い出の味を再現！！「しょうや」の「郡山ブラック」

Chu! PRESS

2022.07.05

郡山市にあるご当地ラーメン、その名は…「郡山ブラック」というしょうゆラーメン！

郡山市の観光サイトにも「郡山ブラック」と記載されているが、実はそのルーツはあまり知られていない。
番組でその目標とする味を取材していくと、店主たちから聞こえてきたのは共通する一つの名店の名前…

「小さい頃に連れて行ってもらった安積国造神社の近くにあった、『ますや分店』さん」

「幼稚園の時、郡山ブラックと呼ばれていた『ますや分店』の味」

『ますや分店』のしょうゆラーメンを目指していたのだった！
残念ながら、肝心のお店は2002年に閉店…。しかし、思い出の店として郡山のラーメン界に確かな爪痕を残していたようだ。

20年以上にわたって「郡山ブラック」を2000杯以上食べ続ける郡山ブラックマニアの高田啓史さんによると、現在「郡山ブラック」を提供する店は郡山市内に22軒。

今回、リポーターの母心・関あつしと高田さんが向かったのは、2011年9月に郡山市大槻町で創業した郡山中華そば「しょうや」。しょうゆラーメンに特にこだわっている店だ。

「しょうや」の中華そば（800円）。
高田さんいわく、その味は「キングオブあっさりブラック」！
あっさりだけど深みがあるスープ、それが細麺によくからみ…関も「ずっと飲んじゃうヤツだな！」と大絶賛！

このラーメン、店主である田母神崇さんの思い出の味を再現したものだった。ここでも、あの名店の名前が出てくる。

「やはり、『ますや分店』が私の中の一番。店がなくなって、そのラーメンを再現してみたいな、と」

『ますや分店』の店主の息子と幼馴染（！）だという田母神さん。小学生の頃からよく遊びに行ってはお昼ごはんをごちそうしてもらい、名店の味を舌に刻んできた。これがラーメン屋を志すきっかけにもなり、店主の教えを乞う機会では、材料の調達など「あの味」に近づくためのヒントを得てきたという。

「ただ、親父さんいわく『同じものはできないぞ！』という言葉をいただいたんですよね」

2011年9月、試行錯誤を繰り返して迎えたオープン前日には、『ますや分店』の店主が足を運んでくれ、渾身の一杯を試食。「いいんじゃない」のひと言に背中を押される形で一歩を踏み出したのだった。

オープン当時は、『ますや分店』と同じ材料で作っていたものの、数年後にはラーメンの生命線といえるしょうゆと麺の工場が相次いで廃業。
再びの試行錯誤の末、数年かけて、元祖の味に近づけたしょうゆと麺を作り上げた。現在提供しているのは、この進化した中華そばだ。

数々の努力を重ねながらも、「この系統のラーメンでは『ますや分店』が一番。それを越すラーメン屋は、これからもできないでしょうね」と話す田母神さん。「再びあのラーメンが食べられるのなら、一杯に10万円出してもいい！」と豪語する。

『ますや分店』によって刻まれたなつかしの味は、ご当地ラーメン「郡山ブラック」として新境地を切り開こうとしている。これはぜひ味わっておきたい。

※2022年3月取材当時の内容です。

Chu!PRESS編集部

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