「“拾うごみがないね”と言える日が来て欲しい」ブンケンも参加した清掃活動と映画上映会|海ごみゼロウィークin福島市

Chu! PRESS

#SDGs (63件)

2022.06.10

６月５日の「環境の日」に合わせて、福島県各地で一斉清掃キャンペーンが行われました。
このうち福島市で行われた清掃活動には、福島中央テレビ「ゴジてれChu!」で放送している『ブンケン歩いてゴミ拾いの旅』に出演する鈴木文健さんが参加し、集まった市民たちと交流しながら路上に捨てられたごみを拾い集めました。

福島市での一斉清掃は午前９時にスタート。
今回の活動には地元の学生や企業、団体の職員の他に、「環境の日アクションinふくしま」の一環として、８年間に渡り福島市内で清掃活動を続けている団体「チームまるごみふくしま」や海洋プラスチック問題を描いたドキュメンタリー映画『プラスチックの海』の上映実行委員会も参加しました。そして、鈴木文健さんの「希望のカケラ拾うぞー！」の掛け声とともに、約１００人の参加者たちが３つのコースに分かれてＪＲ福島駅周辺で清掃活動を開始しました。

福島駅前では近年、多数のカラスが街路樹に集まりフン害やごみのまき散らすなどの被害が相次いでいます。この日の清掃活動でも、集積場に集められたごみがカラスに荒らされているという現状が確認できました。福島市ではカラスの嫌がる音を出す装置を仕掛けるなどの対策を進めているということです。

さて、そうしたカラスの被害と向き合いながら、参加者たちは約１時間の活動で道路の側溝や駐車場などに捨てられたごみを拾い集め、３０リットルの袋で燃えるごみ１８袋、燃えないごみ１６袋を回収しました。

そして、この日の活動ではごみ拾いだけではありません。世界７０か国以上で上映されているドキュメンタリー映画『プラスチックの海』の上映会が開かれ、清掃活動の参加者たちが、いま世界中で問題になっているプラスチックゴミによる海洋汚染の実態などについて意見を交わしました。

上映会のトークイベントには環境問題に詳しい福島大学の沼田大輔准教授をモデレーターに、海洋生物の研究者・アクアマリンふくしまの岩田雅光さん、SDGsに取り組んでいる福島南高校の高橋茉愛さんと佐藤まゆ子さん、それにテレビ番組でごみ拾い活動を続ける鈴木文健さんが登壇しました。

この中で福島南高校の高橋さんは、使わなくなったクリアファイルの回収をし、海外での学校設立に寄付をする「Smile」という活動を紹介した上で「映画を観て、ごみの分別や使えるものを大切に使うことなど、一人ひとりの意識を変えていくことが重要」と語りました。また、鈴木文健さんは「おもいやり」という言葉をキーワードに、「福島を大好きな人が増えて、この街は誰かにとって大切な場所であることを思いやれるようになれば、自然とごみのポイ捨ては減っていくのではないか」と話しました。

そして、福島市で清掃活動を続けている「チームまるごみふくしま」代表の佐藤いく子さんは「拾うごみがないね、と言える日が来て欲しい」と、上映会の来場者たちへ思いを伝えました。
「拾うごみがない日」の実現まで、こうした取り組みをきっかけに一人ひとりの意識を変え、住む街へのおもいやりの輪を広げていくことが大切だと感じる1日となりました。

【参加企業・団体】（順不同）
福島市役所、チームまるごみふくしま、「プラスチックの海」福島上映会実行委員会、福島南高校、福島大学、桜の聖母短期大学、アクアマリンふくしま、第一生命保険、JT、ミライフ東日本、リコージャパン福島、福島信夫ライオンズクラブ、YWCA
【映画上映会協力】
西澤書店、フォーラム福島

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