Chu! PRESS
2022.01.25
生ごみ削減チャレンジ!「ダンボールコンポスト」でたい肥づくり|SDGsリポート
- #SDGs

こんにちは!福島中央テレビSDGs推進チームの中山可那子です。
みなさん、何か新しいことに取り組もうとしたときに長続きするタイプでしょうか?私の場合、「毎日運動しよう!」とか「ダイエットに挑戦しよう!」と決意し、2日は頑張るものの3日目頃から次第に飽き始め、いつしかその決意は無かったことになってしまうことが多いです。そんな私がいま挑戦しているのが、タイトルにもある「ダンボールコンポスト」を使った“たい肥”づくりです。長続きするかどうか・・・一抹の不安はありますが、是非、私の経験が参考になればなと思います。
■目的は全国ワーストの汚名返上
先日、郡山市のSDGsの取り組みのひとつ「集合住宅向けコンポスト講習会」に参加しました。「コンポスト」というのは、日々発生する“生ごみを入れてたい肥をつくる容器”のことです。野菜を作っている農家では、出荷せずに廃棄する野菜を集積してたい肥づくりに利用する人も多いと聞きますが、それをSDGsの観点から一般家庭にも導入しようというのが趣旨です。

でも、なぜ一般家庭にも導入する必要があるのか?
それは福島県が抱えているある社会課題を解決し、汚名を返上するためです。「福島県はごみの排出量が多い!ワーストからの脱却に向けて私たちができることは?」という記事(https://www.fct.co.jp/press/local_news_163455095811535)でも紹介した通り、環境省が行った調査で、福島県は1人あたりのごみの排出量が全国2番目に多い県なんです。県民1人1日あたり1035gのごみを捨てているというデータがあるのですが、郡山市の場合はさらに状況が悪く、郡山市民は1人1日あたり1177g。一番少ない東京都八王子市は770gなので、毎日400g以上多いごみを排出していることになります。
■決め手は「生ごみ削減」
そこで、家庭から出るごみを減らすための対策として、郡山市など多くの自治体が取り組んでいるのが今回の記事のテーマともなるコンポストの活用なんです。
水分を含んでいる生ごみは、重さがあるだけでなく焼却するときに燃えにくいため余分な燃料を使うことになってしまいます。けれど、ある程度乾燥させて水分を切って捨てるにしても、そう簡単には乾燥しないのが生ごみ。しかも、県内では家庭から排出されるごみの約3割近くが生ごみというデータもあるんです。

それをコンポストで暮らす微生物の力でたい肥に変身させることができれば素敵ですよね!ということで、私は今回、ベランダや室内などに置いておけるダンボール製のコンポストでたい肥作りをすることにしたんです。
私が使うダンボールコンポストは福島市の企業が作ったものです。セットには、“ピートモス”と“もみ殻くん炭”が入っています。これを強化ダンボールの箱に入れていき、あとは生ごみを入れたタイミングでかき混ぜること。時間がたつと水分が放出されてくるので、風通しを良くするといいそうです。

この箱には大体のものが入れられるというのが驚きです。1日に入れる生ごみの量の目安は三角コーナー1杯分ということで、ズボラで料理をほとんどしない私は「入れる生ごみがないのでは」というややズレた悩みを内心抱えていたのですが、お茶やコーヒーの出がらし(お茶殻)もOKだそうです。それなら毎日出るし水分が切れないものでもあり、生ごみの削減にも結び付きます。それから、使用済みの天ぷら油なども入れられて、むしろ分解がすすむので歓迎だそうで、そうなると家庭で処分が大変なものも処理してくれてとても便利だなとも感じました。使用して3か月ほどたったものはさらさらしていて、チキンの骨もずいぶん乾燥していました。

■経験者から意外な声「かわいい」!?
私が使っているダンボールコンポストは、昨年福島市内の小学生たちも体験したそうです。その小学生の感想からは、意外な声が聞かれました。

このダンボールコンポストを開発した「福良梱包」の斎藤文晃さんが体験した小学生たちに感想を聞いたところ、「生ごみからたい肥が作れることにびっくりした」という感想ではなく、約60人中45人が答えたのは「かわいかった」という感想だったんです。どうしてかな?もしかすると箱のキャラクターかな?とも思ったのですが、子どもたちは、箱ではなく箱の中で微生物が生ごみを食べてたい肥になっていくことが、生きてる感じがして「かわいい」ということだったそうです。
「かわいい」がどういう概念をさすのかは時代とともに移り変わり、ここでの議論は割愛しますが、とにかくかわいかったとのこと。
そんな私も、天ぷら油が大好物なコンポストの微生物たちの働きが気になり、今回ばかりは3日坊主で終わらず2週間以上も続けられています。入れたはずの生ごみが無くなっていき、そのうちほんのり箱が暖かくなってくるんだそうで、そこまでたどり着ければ私も「微生物が頑張ってる!かわいい!」となるかもしれないので、その境地を目指していこうと思いました。

■10%の壁を越えられるか?
生ごみ投入を止めてからたい肥になるまで熟成期間が約1か月、たい肥づくりを始めてから完成まで2~3か月。開発企業の斎藤さんいわく、「10%の壁」があるそうです。これまでのアンケートでも、どうしても途中でやめてしまう人が10%程度とのこと。郡山市の講習会に参加した人に話を聞いてみると、「2~3か月続くかはわからないけど、ごみを減らすために続けてみようと思う」「ちょうどガーデニングを始めたから、そこに入れるたい肥をつくってみます」と話していました。
どんな風に使おうかとイメージするだけでもモチベーションにつながるかもしれません。少しずつでもごみを減らす意識につながってごみの量ワースト記録から脱却できるように、私も諦めてしまう10%に入らないよう壁越えを目指します。
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