福島県は不名誉な記録を持っています。
なんだと思いますか？




正解は「メタボ該当者の割合」です。


「メタボ」とは「メタボリックシンドローム」の略。内臓脂肪の蓄積に加え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の３つのうち２つ以上が該当している状態のことです。

2017年度に厚生労働省が調査したデータによると、福島県はメタボに該当する人の割合が全国ワースト４位。福島県は全国に比べて肥満傾向にある人が多いんです。

肥満傾向は大人に限った話ではありません。文部科学省が2020年度におこなった全国の５歳から１７歳までの健康状態を調べる調査では、福島県は大半の年齢で肥満の割合が全国平均を上回ってしまいました。

肥満をはじめ、高血圧、高脂血症などは心疾患や脳血管疾患など病気のリスクの要因。ひとりひとりが健康意識を高め、生活を変えていくことが求められています。

生活の何を変えたらいいのか、まず思いつくのが「食生活」ですよね。どんな栄養を摂取するかで健康状態は大きく左右されます。

福島県は民間企業と連携して健康に良いオリジナルメニューを考案するなど、「食育」を進めています。例えば以下の４品は、福島の旬の食材を使い地産地消を実現しながら、栄養バランスや減塩だけでなくコロナ禍の免疫力向上を重視して考えられたメニューです。

■秋鮭と大豆ソーセージ、野菜のスープカレー

<ポイント＞
・ミネラル、食物繊維、動物性・植物性両方のたんぱく質、ビタミンＤやＥ，Ｂ群が豊富
・塩分が少なめでも香味野菜やスパイスの香りで風味よく仕上がる


■大根のターメリックライス

<ポイント＞
・食物繊維が豊富
・栄養機能食品をご飯に混ぜ込み、お茶碗１杯で約100ｍｇのカルシウムが摂取できる


■蒸し野菜とゼロミートハムのサラダ

<ポイント＞
・ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富
・大豆加工食品を使用したお肉不使用の「ゼロミートハム」を使用することで植物性たんぱく質も摂ることができる
・今後福島県の学校給食での採用も予定されている


■トマトジャムでヨーグルトサラダ

<ポイント＞
・ビタミンA,C、たんぱく質、カルシウムが豊富
・美肌や免疫力アップも期待できる


レシピの考案を担当した管理栄養士の橋本ヨシイさんは「旬の秋鮭やキャベツを使用した栄養たっぷりのメニューです。お子さんも一緒に楽しく作ることができる簡単さも魅力です。」と話しています。

10月22日(土)には橋本ヨシイさんが講師となり、このメニューの作り方をオンラインで教える料理教室が開かれます。参加者は無料で支給される食材・調味料を使って自宅のキッチンで実際に調理しながら学ぶことができる教室です。

食欲の秋。
親子で料理を楽しみながら、健康意識も高められるいい機会になりそうですね。
教室の詳細は公式のウェブページをご確認ください。
オンライン料理教室の公式ウェブページ

Chu!PRESS編集部　O社員