東北唯一の男子ゴルフツアー＝ダンロップ・スリクソン福島オープンの前夜祭となる「ふくしま交流の夕べ」が２３日、グランディ那須白河ゴルフクラブが開かれました。

例年は関係者向けに開かれる前夜祭ですが、今年はオンライン配信で一般にも公開され、大会に出場する選手会長で２０１６大会覇者の時松隆光選手と福島県郡山市出身の内藤寛太郎選手がトークセッションに参加し、大会へ向けた抱負などを語りました。

この中で、マスターズ王者の松山英樹選手がビデオメッセージで登場しました。東北福祉大出身の松山選手は、２０１５年にこの大会に出場したことを振り返り「福島の人にすごく応援してもらった思い出のある大会。今年は参加できませんが、東北唯一のツアーでもあり参加したい気持ちがあります。」とコメント。

さらに、東日本大震災から１０年を迎えた今年、日本人で初めてマスターズで優勝したことについて、「１０年間という時間は、長かったのか短かったのか、みなさんも分からないと思うし、自分自身も分かりません。これからの復興という意味では、まだまだできていない部分もあるので、少しでも東北の力になれるように頑張りたいと思っています。」「福島オープンには参加できなくても、アメリカから良いニュースが届けられるように頑張っていきたい。」と思いを語りました。

また、２０１９年大会覇者で全米オープンへの参加のために欠場となった星野陸也選手もビデオメッセージを寄せ「今回、参加できずに残念。福島オープンはアマチュア予選会があり、プロのツアーに出場できるチャンスがあるすばらしい大会。自分もアマの時に出場した思い出の大会で、前回の優勝から成長した姿をみなさんに見せたかった。」とコメント。

コースの特徴については、「アイアンの精度がすごく大切になってくると思う。しっかりバーディーチャンスにつけてパターを入れられる選手が優勝できる。」と話した上で、「時松さん、内藤さん、一緒に福島を盛り上げていきましょう！」とメッセージを送りました。