福島中央テレビニュース
2022.06.23(木) 18:34
なりすまし詐欺被害を“黒板アート”で防ぐ 全国トップクラスの技術を誇る高校が製作した作品とは??福島

会津若松市にある会津学鳳高校の教室を訪れたのは、会津若松警察署の生活安全課 関根隆行課長。
その目的というのが、なりすまし詐欺の注意を呼び掛けるデザインを作成してほしいというもの。
話を聞いた美術部の生徒たちは、全国でもトップクラスを誇る、ある技術の持ち主たち。
それが、黒板にチョークで絵を描く「黒板アート」。
黒板にチョークだけで、立体的で目を引く、インパクトのある作品を生み出している。
会津学鳳高校の美術部は、この黒板アートの全国大会で度々賞に輝いている。
去年1年間、福島県内のなりすまし詐欺の被害はおよそ2億7千万円。ことしはさらにそれを上回るペースで被害が拡大。
先月までに被害額は1億円を超えてしまっている。
会津若松警察署生活安全課の関根さんは「日々手口が変わっていて、次々と新たな手口が来る。その対策が追いつかない部分がある」と話す。
日ごとに巧妙になるなりすまし詐欺。
被害者の9割近くを占める高齢者たちの目に留まり、注意を促すような印象的な作品を作ってほしい…。
警察官から高校生たちへの依頼だった。
話を聞いた生徒たちは、「なりすまし詐欺がどんなものか知っていたけど、映像を改めてみると、私も騙されるかもしれないと思った」、「文字だけだと見にくかったりするので、目に行きやすいものを『ぱっと分かるように』できればと思う」と話した。
早速、アイディアを出し合い、半世紀近くも年が離れたおじいちゃんおばあちゃんに対しどうすれば伝わるか、どうすれば作品に目を向けてくれるのかを考えた。
アドバイスも受けながら何度も何度も手直しをし、最終的に4つの作品のデザインが決まった。
色とりどりのチョークを重ねたり、黒板消しや筆を使って消したりして丁寧に描いていく。
そして今月20日、2週間ほどかけて作品が完成した。
詐欺の状況を動物に見立てた作品では、犯人と被害者で色のコントラストを作り、分かりやすく表現。
ATMから飛び出る警察官をデザインした黒板アートは、腕や服のしわも立体的に描かれている。
製作に携わった生徒は「ATMの画面から警察官が飛び出して、インパクトを大きくしたいなというのをこだわっている。振り込む前に疑うようにしてほしいと思う」と話す。
4つの作品からは、高校生たちがおじいちゃん、おばあちゃんを守りたいという優しい気持ち、そして卑劣な手口で大切なお金を騙し取る犯人たちへの怒りが伝わる。
会津若松警察署の齋藤秀幸署長は「詐欺被害に遭わないようにという願いがこもっていると思うので、福島県から詐欺被害がなくなるように、警察として努めていきたいと考えている」と話した。
作品は今後、警察の広報活動など使うポスターなどに印刷されるという。
その目的というのが、なりすまし詐欺の注意を呼び掛けるデザインを作成してほしいというもの。
話を聞いた美術部の生徒たちは、全国でもトップクラスを誇る、ある技術の持ち主たち。
それが、黒板にチョークで絵を描く「黒板アート」。
黒板にチョークだけで、立体的で目を引く、インパクトのある作品を生み出している。
会津学鳳高校の美術部は、この黒板アートの全国大会で度々賞に輝いている。
去年1年間、福島県内のなりすまし詐欺の被害はおよそ2億7千万円。ことしはさらにそれを上回るペースで被害が拡大。
先月までに被害額は1億円を超えてしまっている。
会津若松警察署生活安全課の関根さんは「日々手口が変わっていて、次々と新たな手口が来る。その対策が追いつかない部分がある」と話す。
日ごとに巧妙になるなりすまし詐欺。
被害者の9割近くを占める高齢者たちの目に留まり、注意を促すような印象的な作品を作ってほしい…。
警察官から高校生たちへの依頼だった。
話を聞いた生徒たちは、「なりすまし詐欺がどんなものか知っていたけど、映像を改めてみると、私も騙されるかもしれないと思った」、「文字だけだと見にくかったりするので、目に行きやすいものを『ぱっと分かるように』できればと思う」と話した。
早速、アイディアを出し合い、半世紀近くも年が離れたおじいちゃんおばあちゃんに対しどうすれば伝わるか、どうすれば作品に目を向けてくれるのかを考えた。
アドバイスも受けながら何度も何度も手直しをし、最終的に4つの作品のデザインが決まった。
色とりどりのチョークを重ねたり、黒板消しや筆を使って消したりして丁寧に描いていく。
そして今月20日、2週間ほどかけて作品が完成した。
詐欺の状況を動物に見立てた作品では、犯人と被害者で色のコントラストを作り、分かりやすく表現。
ATMから飛び出る警察官をデザインした黒板アートは、腕や服のしわも立体的に描かれている。
製作に携わった生徒は「ATMの画面から警察官が飛び出して、インパクトを大きくしたいなというのをこだわっている。振り込む前に疑うようにしてほしいと思う」と話す。
4つの作品からは、高校生たちがおじいちゃん、おばあちゃんを守りたいという優しい気持ち、そして卑劣な手口で大切なお金を騙し取る犯人たちへの怒りが伝わる。
会津若松警察署の齋藤秀幸署長は「詐欺被害に遭わないようにという願いがこもっていると思うので、福島県から詐欺被害がなくなるように、警察として努めていきたいと考えている」と話した。
作品は今後、警察の広報活動など使うポスターなどに印刷されるという。
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