福島中央テレビニュース
2022.06.02(木) 18:43
ブナ豊作で…会津中心にクマの目撃が相次ぐ 市街地に出てくる理由とは?対策の最前線を取材・福島

会津を中心にクマの目撃が相次いでいるが、なかでも市街地の出没が増えている。
山にいるはずのクマがどうして市街地に出てきているのか、そのワケと対策の最前線を取材した。
県内有数の観光名所=鶴ヶ城。
5月のゴールデンウィーク初日…観光客よりも真っ先に訪れたのは、クマだった。
その後、駆除されたが、一時立ち入りが規制される事態となった。
さらにおよそ2週間後…会津若松市の市街地にある神社で1頭のクマを発見し捕獲、山に帰された。
神社は鶴ヶ城から1キロも離れていない場所。
この2か月だけでも市街地での目撃が複数件、寄せられている。
地元の会津若松市の鳥獣被害対策実施隊の小沼清一さんは、「こんなに何回も出るは初めて」と話す。
なぜ市街地での目撃が相次いでいるのか。
県自然保護課齋藤誠さんは、「昨年の山のブナの出来が良かった。そうすると、子どもを産む環境がうまくできていたので、子どもが多く生まれているのではないかということが想定される」と話す。
考えられるのは、エサが豊富でクマの数が増え、縄張り争いに負けたクマがエサを求めて街へ出没といった可能性だ。
また齋藤さんは「人に慣れたクマみたいなのも、増えてきたんじゃないか」と指摘する。
高齢化などで山に入る人が少なくなった影響もあり、人とクマの境界が揺らいでいる。
では、捕獲の対策はどうなっているのか?
市街地では、原則、猟銃の使用が禁止されている点に山とは違う難しさがある。
そこで大事になってくるのが麻酔銃。
野生生物共生センター専門獣医師の稲見健司さんは、「筋肉の多いところ、例えばお尻からももの辺りにかけて、と肩口の筋肉の多い部分を狙っている」と話す。
獣医の資格や麻酔銃の免許を持つ稲見さん、周囲の安全確認など、慎重さが求められるという。
射程距離は、クマから40メートルほど、麻酔が効くまで15分以上かかることもあり、その間に逃げられる可能性も。
麻酔銃を要請されて、現地に着くまでに時間かかってしまうことで、その間にまた状況が変化してしまうこともあるという。
県内で麻酔銃を使用できる許可を持っている人は、稲見さんを含めてわずか4人。
大玉村から会津に向かう事もあるほどで、県が担い手を増やせるよう補助制度を設けている。
稲見さんは、「クマと人とがなるべく接しない、野生動物と人がなるべく接さないようなところで棲み分けをしていきたいなと思っているところ」と話した。
夏にかけてますます活発になるクマ、対策を進めるのが…学校と子どもたちだ。
山の麓にある会津若松市の大戸小学校では、去年、校庭のフェンスを登るクマが目撃された。
そのため…ランドセルにクマ鈴をつける子どももいる。
クマ鈴を付けた子は、「クマが夏とかになると出るから、1年生の時からずっとつけている。」と話す。
そして、学校が始めたことが…クマの目撃情報があった場所を、地図にシールを貼り、一目で分かるようにしている。
そして、こどもだけでなく学校も非常時の対策を進める。
クマが出てきたときの、威嚇をしても、逃げない時に非常時の時にのみ使うクマよけの花火も用意している。
市街地の出没が増えるクマ、この先夏にかけてますます注意が必要だ。
山にいるはずのクマがどうして市街地に出てきているのか、そのワケと対策の最前線を取材した。
県内有数の観光名所=鶴ヶ城。
5月のゴールデンウィーク初日…観光客よりも真っ先に訪れたのは、クマだった。
その後、駆除されたが、一時立ち入りが規制される事態となった。
さらにおよそ2週間後…会津若松市の市街地にある神社で1頭のクマを発見し捕獲、山に帰された。
神社は鶴ヶ城から1キロも離れていない場所。
この2か月だけでも市街地での目撃が複数件、寄せられている。
地元の会津若松市の鳥獣被害対策実施隊の小沼清一さんは、「こんなに何回も出るは初めて」と話す。
なぜ市街地での目撃が相次いでいるのか。
県自然保護課齋藤誠さんは、「昨年の山のブナの出来が良かった。そうすると、子どもを産む環境がうまくできていたので、子どもが多く生まれているのではないかということが想定される」と話す。
考えられるのは、エサが豊富でクマの数が増え、縄張り争いに負けたクマがエサを求めて街へ出没といった可能性だ。
また齋藤さんは「人に慣れたクマみたいなのも、増えてきたんじゃないか」と指摘する。
高齢化などで山に入る人が少なくなった影響もあり、人とクマの境界が揺らいでいる。
では、捕獲の対策はどうなっているのか?
市街地では、原則、猟銃の使用が禁止されている点に山とは違う難しさがある。
そこで大事になってくるのが麻酔銃。
野生生物共生センター専門獣医師の稲見健司さんは、「筋肉の多いところ、例えばお尻からももの辺りにかけて、と肩口の筋肉の多い部分を狙っている」と話す。
獣医の資格や麻酔銃の免許を持つ稲見さん、周囲の安全確認など、慎重さが求められるという。
射程距離は、クマから40メートルほど、麻酔が効くまで15分以上かかることもあり、その間に逃げられる可能性も。
麻酔銃を要請されて、現地に着くまでに時間かかってしまうことで、その間にまた状況が変化してしまうこともあるという。
県内で麻酔銃を使用できる許可を持っている人は、稲見さんを含めてわずか4人。
大玉村から会津に向かう事もあるほどで、県が担い手を増やせるよう補助制度を設けている。
稲見さんは、「クマと人とがなるべく接しない、野生動物と人がなるべく接さないようなところで棲み分けをしていきたいなと思っているところ」と話した。
夏にかけてますます活発になるクマ、対策を進めるのが…学校と子どもたちだ。
山の麓にある会津若松市の大戸小学校では、去年、校庭のフェンスを登るクマが目撃された。
そのため…ランドセルにクマ鈴をつける子どももいる。
クマ鈴を付けた子は、「クマが夏とかになると出るから、1年生の時からずっとつけている。」と話す。
そして、学校が始めたことが…クマの目撃情報があった場所を、地図にシールを貼り、一目で分かるようにしている。
そして、こどもだけでなく学校も非常時の対策を進める。
クマが出てきたときの、威嚇をしても、逃げない時に非常時の時にのみ使うクマよけの花火も用意している。
市街地の出没が増えるクマ、この先夏にかけてますます注意が必要だ。
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