2025.06.27
open the toy box in the artist’s head
火曜日にふらっと本宮市に出かけてきた。
目的は「遊びのおもちゃ箱展」。新聞で記事を見かけ、以前放送でお世話になった方が展示会を行うというので見に行ったのだ。
その方とは、菊地清さん(79)。私がお世話になったのは1998年12月放送の『ズームイン!!朝!』という全国放送の情報番組(現在の『ZIP!』の前の前の番組です)で、切り取ると立体的なうさぎの形になる菊地さん考案の手作り年賀状をご紹介した事があったのだ。
目的は「遊びのおもちゃ箱展」。新聞で記事を見かけ、以前放送でお世話になった方が展示会を行うというので見に行ったのだ。
その方とは、菊地清さん(79)。私がお世話になったのは1998年12月放送の『ズームイン!!朝!』という全国放送の情報番組(現在の『ZIP!』の前の前の番組です)で、切り取ると立体的なうさぎの形になる菊地さん考案の手作り年賀状をご紹介した事があったのだ。
こちらが『ズームイン!!朝!』に出演頂いた時の、菊地清氏(と隣が、私)。 |
その菊地さんは放送でお世話になる2年前に福島県鏡石町に移住。絵本作家やクラフト作品の作家として、活動をしていらっしゃる方だ。
放送では、年賀状が立体作品になるというオリジナル年賀状をご紹介頂いた。 |
展示を見ると、いきなり入口に段ボールアートがあり、ベートーベンが背もたれにデザインされたベンチや、ト音記号・八分音符型の椅子に十六分連符型の卓といった、楽しくもやや大型の作品が観覧客を出迎える。
いきなり遊び心のある段ボール作品から、観覧スタート。 |
更に奥に行くと、紙の立体作品や、名前(やその一部)を盛り込んだ生き物の絵など、菊地さんの得意とする作品群がずらりと並ぶ。
作品は1階・2階に、これまでの様々な作品が圧倒的な密度で並ぶ。 |
この紙のクラフト作品や絵本の原画を得意としていらっしゃるのは知っていたが、今回はご自身50年の経験を“全部”出して見せたというだけあって、私の知らない作品群も並ぶ。
写真は、金属加工作品(買う事も出来る)。先程の名前の文字入り動物や、右手には仏像の作品もある。
2階の展示で初めて知ったのだが、菊地さんのお父さんは一人で仏具・仏像を作ってしまう方だったそう。その作業を間近で見る事が出来た事が、仏像作品に繋がったと書いてある。そのほかにもデザイン性の高い掛け時計や、絵本や著作物の原画(とその絵本のコピー)等も存分に楽しめる。
写真は、金属加工作品(買う事も出来る)。先程の名前の文字入り動物や、右手には仏像の作品もある。
2階の展示で初めて知ったのだが、菊地さんのお父さんは一人で仏具・仏像を作ってしまう方だったそう。その作業を間近で見る事が出来た事が、仏像作品に繋がったと書いてある。そのほかにもデザイン性の高い掛け時計や、絵本や著作物の原画(とその絵本のコピー)等も存分に楽しめる。
金属の作品も展示。内容も仏像をかたどったものなど、多岐に渡る。 |
その菊地さん、実は東京にいた頃、宣伝用キャッチコピー等を考えるコピーライターの仕事や、クリエイティブディレクターとして広告をデザインする仕事もされていたのだ。その“作品”も展示されていて、菊地さんの“原点”と意外な“顔”を見る事も出来るのだ。
これで観覧料200円は安い! ご本人が受付にいらしたので話を聞いてみると、
「いやぁ、こうやって展示して頂けるだけで、有難い事です。」
観覧料以上に謙虚で、ご自身の作品が人の目に触れる事を楽しんでいらっしゃるご様子だった。
なお同じ会場では、菊地さんの立体クラフトに因んだのだろうが、海外の飛び出す絵本の展示も行われている。
これで観覧料200円は安い! ご本人が受付にいらしたので話を聞いてみると、
「いやぁ、こうやって展示して頂けるだけで、有難い事です。」
観覧料以上に謙虚で、ご自身の作品が人の目に触れる事を楽しんでいらっしゃるご様子だった。
なお同じ会場では、菊地さんの立体クラフトに因んだのだろうが、海外の飛び出す絵本の展示も行われている。
それぞれ、どんな文字が隠されているでしょう? |
また常設展ではオートマタの展示も行われている(5年前に、この美術館ではオートマタの企画展を行った事がある。その時のエピソードは、こちらをクリック。)
常設展では、からくりが楽しいオートマタの展示も。 |
「菊地清 遊びのおもちゃ箱展」は7月13日まで、本宮市ふれあい美術館で行われている。開館時間は9時から夕方5時まで、月曜休館、観覧料は大人200円、高校生以下は無料である。是非ご家族や親しい人と(勿論、私のように1人で行っても良いのだが)、福島県在住の作家が作り出す絵画・工芸の見事さと面白さを堪能してほしい。
本宮市ふれあい美術館で、天気に関係なく作品を楽しもう。 |
(※ なお今回のブログの写真は、菊地氏の許可を得て撮影・掲示しております。)
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