2025.06.12
with a camera in Kaneyama Town 3-3
沼沢湖から町の中心部へ抜ける道を進むと、目の前にやや赤紫色を帯びたピンクの花畑が広がります。アザキ大根の花です。
アザキ大根はとても辛い大根で、蕎麦の薬味としてつけて「高遠(たかとお)蕎麦」として出されます。しかし花も綺麗ですね。そう言えば、1巡目の時、「大根を獲るのでなく、花が綺麗だから自生させている」という女性に出会いましたっけ。
アザキ大根はとても辛い大根で、蕎麦の薬味としてつけて「高遠(たかとお)蕎麦」として出されます。しかし花も綺麗ですね。そう言えば、1巡目の時、「大根を獲るのでなく、花が綺麗だから自生させている」という女性に出会いましたっけ。
アザキ大根の花。 |
蕎麦畑に“雑草”として生えてくる。 |
近くで農作業をしていた男性に伺うと
「ここら辺のアザキ大根は蕎麦畑に、蕎麦を育てる前に咲くんだわ。でも自生に任せておくと食品・出荷用の大根の半分くらいの大きさにしか育たないので、蕎麦のたい肥にするんだ。大根として出すには、肥料をやらないと大きく育たないから。」
「ここら辺のアザキ大根は蕎麦畑に、蕎麦を育てる前に咲くんだわ。でも自生に任せておくと食品・出荷用の大根の半分くらいの大きさにしか育たないので、蕎麦のたい肥にするんだ。大根として出すには、肥料をやらないと大きく育たないから。」
先程の花畑は、こちらの男性の蕎麦畑に自生したもの。 |
自生したものの大根は、商品にするには小さいそう。 |
ところでこちらで育てているのは何ですか?
「赤カボチャだよ。」
金山町の特産で、へそのある皮がオレンジ色のかぼちゃで、大変甘いのが特長です。
「昔はもっと広い畑で栽培していたんだけど、いまは私も歳をとったので、遊びで作っているようなものですよ。」
「赤カボチャだよ。」
金山町の特産で、へそのある皮がオレンジ色のかぼちゃで、大変甘いのが特長です。
「昔はもっと広い畑で栽培していたんだけど、いまは私も歳をとったので、遊びで作っているようなものですよ。」
男性が育てているのは、 |
金山町特産の「赤かぼちゃ」。 |
とは言いながら、契約農家として関東に出荷される分を作っているそう。一株から2個しか獲れないので、貴重なかぼちゃでもあります。
ご自身の作った赤かぼちゃの味を尋ねると照れて教えて下さいませんが、知り合いや親族でしょうか
「お土産に喜んで持って帰りますね。」
という言葉に、味への自信が伺えます。
ご自身の作った赤かぼちゃの味を尋ねると照れて教えて下さいませんが、知り合いや親族でしょうか
「お土産に喜んで持って帰りますね。」
という言葉に、味への自信が伺えます。
赤カボチャ作りは“遊び”だそう。 |
それ位生産に精通した男性の作ったものは、関東へ。 |
「アザキ大根の畑なら、この先にもっと綺麗なところがありますよ。」
いえいえ、ここも十分美しいので撮影させて頂きます。
ところで金山町で美味しい和菓子を作っている店は無いか尋ねると、
「町の和菓子屋さんはどんどんやめちゃって、今は無いなぁ。」
そういえば、同じく会津の三島町や中通りの平田村でも個人経営の和菓子屋さんが見つからなかった記憶が蘇ります。
「ああ、加藤商店ならどら焼きを作っていますよ。」
何と!地元の和菓子に出会えそうです。 有難う御座いました。
いえいえ、ここも十分美しいので撮影させて頂きます。
ところで金山町で美味しい和菓子を作っている店は無いか尋ねると、
「町の和菓子屋さんはどんどんやめちゃって、今は無いなぁ。」
そういえば、同じく会津の三島町や中通りの平田村でも個人経営の和菓子屋さんが見つからなかった記憶が蘇ります。
「ああ、加藤商店ならどら焼きを作っていますよ。」
何と!地元の和菓子に出会えそうです。 有難う御座いました。
花を見るなら、この先が綺麗と教えて下さった。 |
梅雨に入る頃には、見頃は終わりそう。 |
その先しばらく行くと、確かに両側にアザキ大根の畑が広がっている所があり、そこではカメラを構える方々も。
ほかにもアザキ大根の群生地が。 |
激写する方も。 |
こちらの方はお隣宮城県から朝4時出発でやってきたとの事。
「アザキ大根の畑が満開だとSNSにのっていて、只見線とアザキ大根を撮りに来ました。」
「アザキ大根の畑が満開だとSNSにのっていて、只見線とアザキ大根を撮りに来ました。」
男性は宮城を早朝出発。 |
SNSで満開情報をキャッチ。 |
アザキ大根の花畑にも満足気ですが、只見線も
「朝霧が撮れたら良かったのですが、朝霧が無い反面、きょうは天気も良くて風も無いので、リフレクション(水面の反射)が綺麗で、絶好の撮影日和でした。」
宮城から来た甲斐があったようです。
きょう1日、会津を満喫していって下さいませ。
「朝霧が撮れたら良かったのですが、朝霧が無い反面、きょうは天気も良くて風も無いので、リフレクション(水面の反射)が綺麗で、絶好の撮影日和でした。」
宮城から来た甲斐があったようです。
きょう1日、会津を満喫していって下さいませ。
只見線の撮影もばっちりだったよう。 |
宮城からも人を呼ぶアザキ大根の花だった。 |
地元の和菓子を求めてJR会津川口駅近くの加藤商店に来てみて、思い出しました。そうです、1巡目の時に来たお店です。
この日はご主人がいたのですが、
「うちの(奥様)は、きょう用事があっていないんですよ。済みません。」
この日はご主人がいたのですが、
「うちの(奥様)は、きょう用事があっていないんですよ。済みません。」
会津川口駅から徒歩1分程の所の「加藤商店」。 |
ご主人が対応して下さる。 |
いえいえ、ご主人がいて下されば構わないんです。町民の方にお勧めの和菓子を尋ねたら、和菓子店はなくなって、加藤商店でどら焼きを販売していると聞いて、二度目ですがお邪魔した次第なんです。
「うちはこれしかないから、食べてってください。」
と栗どらやきと赤かぼちゃのどら焼きを出してくださいました。
「うちはこれしかないから、食べてってください。」
と栗どらやきと赤かぼちゃのどら焼きを出してくださいました。
レジ横で販売されているどら焼き2つを手にするご主人。 |
こちらが加藤商店自慢の和菓子2種。 |
詳しい説明は奥様がいた時の回のブログをご覧頂くとして、栗がまるまる1個入っている「栗どら」(ロケ時点価格は300円)を。
粒あんだからこその小豆の風味の強さ、そして栗をまるまる1個使った存在感、そしてどら焼きの皮も甘めでしっとり。
粒あんだからこその小豆の風味の強さ、そして栗をまるまる1個使った存在感、そしてどら焼きの皮も甘めでしっとり。
「栗どら」の断面。栗がまるっと1個入り。 |
店の近くに工房がある。 |
「うちは皮も手焼きですからね。粒あんも小豆から炊く自家製。皮はね、作った直後だともっとぱりっとしているし、時間が経つとしっとりするし、これは好みですね。」
じゃ、ご主人が作って?
「いや、うちの(奥様)ですよ。仲間と一緒になって、あんこを作っているんです。」
じゃ、ご主人が作って?
「いや、うちの(奥様)ですよ。仲間と一緒になって、あんこを作っているんです。」
ここで奥様と仲間の方で、小豆からあんこを作る。 |
ご主人は袋詰め等をお手伝い。 |
「金山どら焼き」(ロケ時点価格250円)は、金山赤カボチャの甘みが生きたあんで、ご当地らしさを感じます。ご主人はこの「金山どら焼き」のあんに、ペーストだけでなく果肉を刻んだものを入れたらどうかと考えたそうです。名“あん”かと思いきや
「入れると、保存期間が短くなるんですよ。うちのどら焼きは、観光客やお土産用で買う方もいるので、賞味期限が長い方が良いんですよね。」
店は朝の7時半から夜の8時頃まで、只見線の運行時刻に合わせて営業しています。
「入れると、保存期間が短くなるんですよ。うちのどら焼きは、観光客やお土産用で買う方もいるので、賞味期限が長い方が良いんですよね。」
店は朝の7時半から夜の8時頃まで、只見線の運行時刻に合わせて営業しています。
「金山どら焼き」は、赤カボチャのペーストあんのオレンジが鮮やか。 |
あんの案を出すも、賞味期限問題で実現ならず。 |
こんな食リポを店の外で撮影していると、
「徳光さんですか?」
と話しかけてくる男性が。
「私、昔、『ゴジてれ』に出た事があるんですよ。」
新幹線が大好きな小学生として、番組で取材をした事があるそうで
「覚えている!」
と言ったのは、今回のロケを担当しているディレクター。何とその企画を取材したディレクターだったのです!
「徳光さんですか?」
と話しかけてくる男性が。
「私、昔、『ゴジてれ』に出た事があるんですよ。」
新幹線が大好きな小学生として、番組で取材をした事があるそうで
「覚えている!」
と言ったのは、今回のロケを担当しているディレクター。何とその企画を取材したディレクターだったのです!
『ゴジてれ』に出た事があるという男性が。 |
その時のディレクターが、この日のロケを担当という偶然! 19年ぶりの再会だった。 |
そんな少年は山形新幹線のE3系が好きで、何と現在は山形県でJRの列車の整備関係の仕事に就かれたとか。
「お客様の安全を守る仕事なので、緊張感がありますね。」
でも鉄道好きは変わらず、この日は只見線を撮影にわざわざ金山町に来ていたところだったのです。声を掛けて下さって、当時出演した企画のディレクターとも再会、これも鉄道と和菓子が結んだ縁ですね。
「お客様の安全を守る仕事なので、緊張感がありますね。」
でも鉄道好きは変わらず、この日は只見線を撮影にわざわざ金山町に来ていたところだったのです。声を掛けて下さって、当時出演した企画のディレクターとも再会、これも鉄道と和菓子が結んだ縁ですね。
いまはJRで働く“プロ”に。 |
![]() この頃の夢が叶って良かった(当時のOA映像より) |
次回は、この週末に俳優の児玉磨利さんが相馬市にお邪魔します。どうぞ宜しくお願い致します。
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