2025.02.11
Mt. Fuji seen from Fukushima
今回は『ゴジてれChu!』の特集で、火曜日のレギュラーリポーター鈴木美伸さんと冬の低山に登る企画を放送しました。今回なぜ美伸さんのコーナーに私が出演したのかというと、今回登った山からは「富士山が見える」という山だからです。
低山ブームにあやかり、三株山を登る。 |
登山道には動物の足跡が…。 |
嘗て朝の全国情報番組『ズームイン!!朝!』(『ZIP!』の前の前の番組)で、私は福島のキャスターとして、富士山が見える北限の山に何度も登って富士山撮影に挑みました(殆どが見えずに終わりましたが)。そこで今回、26年前に川俣町(県北の町)の山から富士山の撮影が出来なかった私にリベンジの機会を作ろうとディレクターが思い立った、という訳です。
展望台には、富士山が見えた時の写真が。 |
福島からも富士山の山頂部分が見えるらしい。 |
向かった山は古殿町(ふるどのまち)にある三株山(みかぶやま)です。842mの山ですが、山頂の展望台からは、条件が整えば富士山が見えるとの事。昼間に行ってみたのですが、残念ながら太平洋などは望めたのですが、富士山は見えず。
山頂にある展望台。 |
こちら方向に富士山が見える筈だが…残念。 |
ところが冬の夕刻はシルエットがくっきり浮かんで見える事があるという事で、夕方に再度登ってみると、何とか富士山(のシルエット)が、夕暮れの茜色の空を背景に見えたのです!私としては四半世紀以上ぶりに、富士山を福島県の山から望むリベンジに成功したのでした。
夕方5時過ぎに再度登ってみた。すると… |
![]() 富士山のシルエットが見えた! |
登山が済んだら、町内の食堂で腹ごしらえ。今回は「陣楽」に行き、私は店の名前がついている「陣楽ラーメン(1100円)」を頼みました。
まず器の大きさ! れんげと比べてみてください。たっぷりのスープには辛い味噌が浮かんでいます。更に分厚いチャーシューが4枚!
まず器の大きさ! れんげと比べてみてください。たっぷりのスープには辛い味噌が浮かんでいます。更に分厚いチャーシューが4枚!
開業して約40年、「陣楽」。県道14号(いわき石川線)沿いにある。 |
こちらが陣楽ラーメン! れんげの大きさからも、器の大きさが分かる。 |
スープは醤油ベースで酢が入っているので、酸味でさっぱりした味わい。これに味噌を溶くと辛みとコクが加わって一気に味変します(ただ器が大きいので、麺や具が残っている内はしょうゆゾーンと辛みそゾーンでそのままそれぞれに残っています)。
ここは辛みそが載った部分。器が大きいので簡単には混ざらない。 |
味噌を溶いた後は、こんな感じの色になる(っていっても、右半分くらいですが)。 |
麺は中太で、これがスープを絡めてくれます。こしもあって美味しかった。更にチャーシューがしょうゆしみしみの濃いめの味。だからこそスープの醤油味に飲まれず、陣楽ラーメンの中でも存在感があります。個人的にはこのチャーシューをおかずに、白米がいきたくなる味わいでした。
チャーシューがずらっと4枚並ぶ。厚みもあって、味はやや濃いめ。 |
麺は中太、スープをよく絡めとる。 |
美伸さんはかつ丼(1200円。小鉢や漬物もついてくる)。肉が厚くて、でも決して硬くなく、というのが箸入れでも分かる位。そこに海苔をバラン代わりに紅ショウガが載っていて、蓋を開けた瞬間の色合いの鮮やかさにも繋がっています。
最後は私が豊国酒造の地酒、美伸さんは生ビールで乾杯して、富士山が見えた事を祝福したのでした。
最後は私が豊国酒造の地酒、美伸さんは生ビールで乾杯して、富士山が見えた事を祝福したのでした。
蓋をあけるところを撮影中。 |
カツが分厚いぜ! |
最近は低山に登るのがブームだそうですが、冬の終わりは空気が綺麗で、見通しがきく点で、眺望を楽しむにはお勧めです。但し山頂は風を遮るものが無いので、かなり寒いです。お出かけの際は、しっかりと山登りと防寒の装備をしてお出かけください。
条件が整うと、ここまで見えるそう。 |
夕焼け空を背景に、富士山のシルエットが見える(ちょっと雲がかかっている)。 |
因みにこの日のロケで一番嬉しかったのは、富士山が見えたのもそうなのですが、美伸さんが内緒で、福島の名店「丹坊」のどら焼きと、やはり福島のコーヒーの名店の一つ、富久栄珈琲(ふくえいコーヒー)を用意して下さっていた事です。台本にもないサプライズで、三株山の山頂で持ってきたお湯でコーヒーを淹れて下さいました。
![]() 美伸さんがサプライズでもぐもぐタイムを演出。 |
![]() 丹坊のどら焼きと、富久栄珈琲を山頂で頂く。 |
山で温かいものは、自分で用意したり山小屋で作ってもらったりしない限り手に入らない貴重なものなのです。素敵な時間を頂戴しました。私は…そんなサプライズも手土産も何もなし。美伸さん、もらってばかりでごめんなさい、そして素敵なサプライズを有難う御座いました。
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