2025.01.14
Chiba Prefecture, attractive and my hometown 4-4
いよいよ今回の千葉旅を締めくくるべく、その1でロングジップスライドのある長柄町の南隣、長南町(ちょうなんまち)へ。そこには「アリランらあめん」の店「らあめん八平(はちべえ)」があります。
長南町の峠に佇むラーメン店。 |
アリランらあめんが食べられる「らあめん八平」。 |
建物は親戚の家の納屋を移築したものだそうで、柱が特徴的だったり、電線が昔ながらのむき出しの配線だったり、立派なスズメバチの巣があったり(勿論、“現役”ではありませんよ)。
そもそも「アリランらあめん」とは何か店主に伺うと、
そもそも「アリランらあめん」とは何か店主に伺うと、
昔の納屋を移築して出来た店内。 |
むき出しの廃線に、スズメバチの巣も。 |
「祖父が朝鮮に出兵して、『アリラン』(朝鮮半島にある峠の名前)の歌を覚えて帰国したんです。父にとっては祖父の歌が思い出としてあったんですね。で、父の店が峠にあったものですから、その地形に合わせて、アリラン峠から名前を付けたんです。」
長柄町の本店の娘さんが店主。 |
店主のおじいさん。 |
アリランらあめんは、注文を受ける度に玉ねぎをざくざく切る所から始まります。
「うちは作り置きを基本しないんです。」
ニラや玉ねぎ・豚肉を炒めて、麺を茹でます。
「うちは作り置きを基本しないんです。」
ニラや玉ねぎ・豚肉を炒めて、麺を茹でます。
注文を受けると、玉ねぎを切る所から始まる。 |
続いて炒め物へ。 |
厨房にタイマーは無いようですが…
「うちは自家製の麺なので、季節によって水分量などを変えているんですが、それでも茹でる日によって茹で時間は微調整します。」
「うちは自家製の麺なので、季節によって水分量などを変えているんですが、それでも茹でる日によって茹で時間は微調整します。」
麺は自家製。 |
茹で時間は、日によって違う。 |
これまで作ってきた経験で、ゆで上がりが分かるそうです。
そこに辛子やにんにくなどを加えて、ネギとチャーシューをトッピングすれば出来上がりです。
そこに辛子やにんにくなどを加えて、ネギとチャーシューをトッピングすれば出来上がりです。
チャーシューを切り… |
麺もゆで上がったようだ。 |
アリランらあめん(1000円)は、見た目にも玉ねぎたっぷり。スープは醤油ベースですが、かなり深みのある色。味噌などを入れている訳ではないそうです。
しょうゆがベースですが、にんにくとにらの香りと玉ねぎの甘みがしっかり出ていて、そこに辛みがきます。ただ、勝浦式のように汗だくになるような辛さではありません。パンチがあって奥の深いコクのあるスープです。
しょうゆがベースですが、にんにくとにらの香りと玉ねぎの甘みがしっかり出ていて、そこに辛みがきます。ただ、勝浦式のように汗だくになるような辛さではありません。パンチがあって奥の深いコクのあるスープです。
アリランらあめん。野菜たっぷり! |
しょうゆベースだが、色に深みがある。 |
麺はつるもちっとした食感。でもしっかりスープをからめとります。
「にんにくは揚げたスライスとすり下ろしたものを入れて、両方の香りを楽しめるようにしています。」
チャーシューはとろっとした食感から肉の旨味がしっかり感じられました。
「にんにくは揚げたスライスとすり下ろしたものを入れて、両方の香りを楽しめるようにしています。」
チャーシューはとろっとした食感から肉の旨味がしっかり感じられました。
麺にスープが絡む。 |
玉ねぎは飴色に…。 |
「場所としては来づらい場所なんですが、『また食べたくなった』と言ってきてくださるリピーターもいらっしゃいます。」
このアリランらあめんを食べられるのは、現在2店舗。こちらの「八平」と、お隣・長柄町にある「八平の食堂」。店主のお父さんの店です。
このアリランらあめんを食べられるのは、現在2店舗。こちらの「八平」と、お隣・長柄町にある「八平の食堂」。店主のお父さんの店です。
この日2杯目のラーメンも完食♪ |
アリランチャーシューは1300円。 |
「ですからアリランらあめんは長柄町の父の店と私の店しか名乗れないのですが、私自身は父から作り方を教わった事は無く、祖父母から教わったんです。」
祖父に因んだ「アリラン」の名、そして祖父母から作り方を教わった「アリランらあめん」、脈々とその味は受け継がれています。
祖父に因んだ「アリラン」の名、そして祖父母から作り方を教わった「アリランらあめん」、脈々とその味は受け継がれています。
店主は祖父母からアリランらあめんの作り方を教わる。 |
脈々と受け継がれる味。 |
「らあめん八平」は、11時から午後4時までで水曜定休、スープが無くなり次第終了です。
撮影中。 |
店の趣も味わいたい。 |
という事で、今回は千葉三大ラーメンを、店の近くの観光スポットとともに放送ではご紹介しました。皆さんも店と観光地をセットで回るなら
勝浦式担々麺の「江ざわ」+勝浦朝市(@勝浦市)
勝浦式担々麺の「江ざわ」+勝浦朝市(@勝浦市)
勝浦式担々麺と |
勝浦朝市をセットで。 |
竹岡式ラーメンの「木琴堂」+をくずれ水仙峡(@富津市)
竹岡式ラーメンと |
水仙の郷をセットで。 |
アリランらあめん「らあめん八平」(@長南町)+「ロングジップスライド」(@長柄町)
という組み合わせを提案致しました。ただ今回は公共交通機関の不便な所があるので、回るなら車がお勧め。皆さんも千葉三大ラーメンや、そこに付随して紹介した施設・イベントに興味を持たれたら、是非いらしてみては如何でしょうか? 福島県には無い、千葉県らしい魅力が見つかる筈です。
という組み合わせを提案致しました。ただ今回は公共交通機関の不便な所があるので、回るなら車がお勧め。皆さんも千葉三大ラーメンや、そこに付随して紹介した施設・イベントに興味を持たれたら、是非いらしてみては如何でしょうか? 福島県には無い、千葉県らしい魅力が見つかる筈です。
アリランらあめんと |
![]() ロングジップスライドをセットで。 |
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