2022.02.10
with a camera in Nishigo Village 4
「ぶらカメ」西郷村篇その4です。
その1「立春過ぎても雪景色 遊ぶ姉妹に、雪が似合う観光名所の名物店主」はこちらをクリック。
その2「展望台はどこ? ご主人に急遽来てもらうと…」は、こちらをクリック。
その3「記憶違いじゃないよね? 同じ窯元だよね!?」はこちらをクリック。
その1「立春過ぎても雪景色 遊ぶ姉妹に、雪が似合う観光名所の名物店主」はこちらをクリック。
その2「展望台はどこ? ご主人に急遽来てもらうと…」は、こちらをクリック。
その3「記憶違いじゃないよね? 同じ窯元だよね!?」はこちらをクリック。
雪割橋をこうして撮影できるのも、春先までかも…。 |
大堀相馬焼の魅力を発掘。新たな作家さんも誕生。 |
松永窯は取材で知り合った窯元ですが、最後に訪れた所も私が知っている方のいる店です。
「白河菓匠大黒屋」は白河市と西郷村に店舗を持つ、創業明治40(1907)年の老舗和菓子店です。その大黒屋の社長の古川さんとはたまたま先輩アナを通じて知り合った方。その古川さんが、西郷村にある新白河店にいました。
こちらの店の有名な商品の一つが「白河だるま最中」。白河だるまの形をした最中は大黒屋でしか売っていないそうですが、古川さんが新しい最中が出たのと、新しい食べ方があると教えてくれました。
「白河菓匠大黒屋」は白河市と西郷村に店舗を持つ、創業明治40(1907)年の老舗和菓子店です。その大黒屋の社長の古川さんとはたまたま先輩アナを通じて知り合った方。その古川さんが、西郷村にある新白河店にいました。
こちらの店の有名な商品の一つが「白河だるま最中」。白河だるまの形をした最中は大黒屋でしか売っていないそうですが、古川さんが新しい最中が出たのと、新しい食べ方があると教えてくれました。
白河菓匠大黒屋 新白河店。だいぶ日も傾いた。 |
社長の古川さん。「何だ、徳光さんか~。」 |
新しい最中とは、あんこのかわりにキャラメルを入れたという、「キャラメルだるま最中」(3個入り324円)です。
「うちは伝統を守ろうという気風が強くて、あんこを大事にしてきたので、なかなか伝統的なもの以外は手を出してこなかったんです。でもいろいろ試してはいて、最近白河に『だるまランド』って白河だるまの新しい施設が出来たでしょ?そこに大黒屋からも何か商品を出して、という依頼があって、キャラメルを入れただるま最中を開発して出したんです。いわば洋の最中ですね。」
因みに「だるまランド」とは、白河だるまを見て知って学んで、という施設ですが、そこには変わり種の進化系白河だるまなども販売していて、いわば白河だるまの可能性や将来性が見えてくる施設でもあります。そこに出す商品、という事で、キャラメル最中に挑戦したという訳です。
「うちは伝統を守ろうという気風が強くて、あんこを大事にしてきたので、なかなか伝統的なもの以外は手を出してこなかったんです。でもいろいろ試してはいて、最近白河に『だるまランド』って白河だるまの新しい施設が出来たでしょ?そこに大黒屋からも何か商品を出して、という依頼があって、キャラメルを入れただるま最中を開発して出したんです。いわば洋の最中ですね。」
因みに「だるまランド」とは、白河だるまを見て知って学んで、という施設ですが、そこには変わり種の進化系白河だるまなども販売していて、いわば白河だるまの可能性や将来性が見えてくる施設でもあります。そこに出す商品、という事で、キャラメル最中に挑戦したという訳です。
キャラメルだるま最中。最中にもついに洋風の味わいが…。 |
ちょっとしたお土産、おやつにも良さそう。 |
また新たな食べ方があると言います。
「あんこの方のだるま最中があるでしょ?あれを、お客さんから『湯呑に入れて白湯を注ぐと、お汁粉になる』って教えてもらって…。これが美味しいんですよ。」
更に
「地元の雑誌に、お湯でなくて温めた牛乳を入れた食べ方も紹介されているんです。でもこれは『そうしたら美味しいんじゃない?』と伝えたんですけど、そうしたら本当に載っちゃって…。だから私も焦って試してみたんですよ。そうしたらこれが美味しい。多分雑誌の編集部の方も、さすがに載せる前には試してみたと思うんですけどね。」
「あんこの方のだるま最中があるでしょ?あれを、お客さんから『湯呑に入れて白湯を注ぐと、お汁粉になる』って教えてもらって…。これが美味しいんですよ。」
更に
「地元の雑誌に、お湯でなくて温めた牛乳を入れた食べ方も紹介されているんです。でもこれは『そうしたら美味しいんじゃない?』と伝えたんですけど、そうしたら本当に載っちゃって…。だから私も焦って試してみたんですよ。そうしたらこれが美味しい。多分雑誌の編集部の方も、さすがに載せる前には試してみたと思うんですけどね。」
新たな最中の食べ方を提案。「美味しいんですよ~。」 |
確かに湯呑みにすっぽり収まる大きさかも…。 |
現在は新型コロナウイルスの影響で使っていないのですが、イートインスペースで特別に提供して下さいました。
今回は急なお願いだったので、湯のみではなくお椀です。お椀に最中、ちょっと面白い光景です。
古川さんが沸かしたお湯を、最中の入ったお椀に注ぎます。お湯の量は、だるま最中が“半身浴”する位です。
「濃かったらお湯を足してね。」
今回は急なお願いだったので、湯のみではなくお椀です。お椀に最中、ちょっと面白い光景です。
古川さんが沸かしたお湯を、最中の入ったお椀に注ぎます。お湯の量は、だるま最中が“半身浴”する位です。
「濃かったらお湯を足してね。」
イートインスペース(現在は、新型コロナの影響で閉鎖中)で特別に試食を…。 |
最中にお湯をかける…。 |
そのあとは、スプーンで最中を崩してかき混ぜます。そうすると哀れ、だるまさんはシワシワになってだるまの跡形もなくなりますが、これでだるま最中のお汁粉が完成です。
因みに私は母方の実家が、甘さを付ける前のあんこを作る「製餡所」だったので、あんこには結構うるさいのです。
(それがきっかけで中継を担当した、会津のあんこの美味しいお店の中継エピソードはこちらをクリック。)
頂くと、汁は円やかになった上品な甘さで、半身浴くらいのお湯の量でちょうど良い位です。なかの求肥が餅がわりに良い按配のもちもち加減と柔らかさがあって、餅より食べやすいかも。最中の皮は、あられがうっすら甘い湯を吸い込んだ感じで、これまた単なる最中の皮だけを頂くのとは別の味わいです。
「うちはあんこは美味しいから、お汁粉にしても美味しいんですよ。」
あんこに自信を持つ老舗ならでは、なのかもしれません。
因みに私は母方の実家が、甘さを付ける前のあんこを作る「製餡所」だったので、あんこには結構うるさいのです。
(それがきっかけで中継を担当した、会津のあんこの美味しいお店の中継エピソードはこちらをクリック。)
頂くと、汁は円やかになった上品な甘さで、半身浴くらいのお湯の量でちょうど良い位です。なかの求肥が餅がわりに良い按配のもちもち加減と柔らかさがあって、餅より食べやすいかも。最中の皮は、あられがうっすら甘い湯を吸い込んだ感じで、これまた単なる最中の皮だけを頂くのとは別の味わいです。
「うちはあんこは美味しいから、お汁粉にしても美味しいんですよ。」
あんこに自信を持つ老舗ならでは、なのかもしれません。
最中半分が湯につかる感じでストップ。 |
崩すと…上に浮かんでいるのは、元だるま(最中の皮)です。 |
続いてホットミルクです。熱めの牛乳を浴びせられ、ちょっとかわいそうなだるまさん。
その後同じように最中を崩してあんこをホットミルクに溶くと、やや紫を帯びたような色になり、ちょっとブルーベリージャムをヨーグルトと混ぜたような色に変化します。
因みに私の父は牛乳メーカーに勤めていたので、小さい頃から牛乳、バター、ヨーグルト、プリンなど乳製品をたくさん食べ、飲み、育ちました。牛乳を使った料理もそこそこうるさい私です。
その後同じように最中を崩してあんこをホットミルクに溶くと、やや紫を帯びたような色になり、ちょっとブルーベリージャムをヨーグルトと混ぜたような色に変化します。
因みに私の父は牛乳メーカーに勤めていたので、小さい頃から牛乳、バター、ヨーグルト、プリンなど乳製品をたくさん食べ、飲み、育ちました。牛乳を使った料理もそこそこうるさい私です。
続いては、ホットミルク篇。 |
熱そうですが…すみません。 |
頂くと、あんこの甘さと牛乳のコクとがマッチします。牛乳と求肥の相性も意外に良く、最中の皮も淡い甘さを帯びた牛乳を吸って、美味しい♪とぅるんと入っていきます。
「そりゃ、アンパンを牛乳と一緒に頂くくらいだから、合わないわけはないよね。」
最後にキャラメル味を頂きました。イメージとして、だるま最中をあんぱんに例えるなら、キャラメルはクリームパンと言った感じ。古川さんの言う「洋の最中」という言葉もぴったりきます。
「そりゃ、アンパンを牛乳と一緒に頂くくらいだから、合わないわけはないよね。」
最後にキャラメル味を頂きました。イメージとして、だるま最中をあんぱんに例えるなら、キャラメルはクリームパンと言った感じ。古川さんの言う「洋の最中」という言葉もぴったりきます。
熱い牛乳をかけられ、中からぷくぷくと空気が出て牛乳がしみていく…。 |
だるま最中には、ミニもある。 |
お汁粉やホットミルクに関しては、だるま最中の大きさが絶妙なのもポイントですが、
「今回はお椀に入れて出しましたが、物足りなければ2個入れても好いと思いますよ。」
古川さん、商売上手!でも1個だけの、満腹にはならない、あとちょっと欲しくなる感じの終わり方もありだと思います。
粉末しるこは保存期間が長いのが特長でこれはこれで良いのですが、やはり生のあんこの美味しさは別格。最中の新たな楽しみ方を教わりました。
だるま最中の賞味期限は1週間、キャラメル味は1か月です。
「今回はお椀に入れて出しましたが、物足りなければ2個入れても好いと思いますよ。」
古川さん、商売上手!でも1個だけの、満腹にはならない、あとちょっと欲しくなる感じの終わり方もありだと思います。
粉末しるこは保存期間が長いのが特長でこれはこれで良いのですが、やはり生のあんこの美味しさは別格。最中の新たな楽しみ方を教わりました。
だるま最中の賞味期限は1週間、キャラメル味は1か月です。
伝統を守りながらも、新たな”味”も追求している。 |
古川さんは60歳還暦を迎え
「まだまだ色々やっていこうと思っています。」
と日々試行錯誤しながら新しい商品も開発中とか。伝統に裏打ちされた技術で、新たなお菓子が生まれるかも知れません。
「まだまだ色々やっていこうと思っています。」
と日々試行錯誤しながら新しい商品も開発中とか。伝統に裏打ちされた技術で、新たなお菓子が生まれるかも知れません。
次はどんなだるま最中の味・食べ方が登場するだろう? |
ロールケーキなどの洋菓子も販売している。 |
西郷村を旅して、県南地域の良さを伸ばす地域柄と言ったら良いでしょうか、県南地域が一緒になって伸びていくイメージを覚えました。しかも伝統を大切に、新たな発想や着眼から色々進化したものが生まれる土壌なのかもとも感じました。自然も豊かで人も温か、腰を据えて何かをやるのにも向いている土地なのかも知れません。
次回はしなだマンがこの週末に国見町を訪れる予定です。どうぞよろしくお願い致します。
次回はしなだマンがこの週末に国見町を訪れる予定です。どうぞよろしくお願い致します。
西郷村で大堀相馬焼の新たな魅力が生まれ… |
豊かな自然と人の好さが受け継がれていく。 |
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