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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Sukagawa City 2-2
 「ぶらカメ」須賀川市篇2の「その2」です。

その1「歴史ある街に須賀川の総鎮守あり 高校球児も新校名で必勝祈願」はこちらをクリック。

 新たな出会いを求めて細い路地をぶらぶらしていると、
「『ワイン蔵』営業中」
という幟を見つけます。しかもこの店舗の裏にあるようです。ワインを醸造している?それともワインの貯蔵蔵?早速お店に入ります。すると店員さんが私に気付き、“偉い人”を呼びにいきます。
『ワイン蔵」営業中の幟が…。
『ワイン蔵」営業中の幟が…。
どんな蔵なのか、見てみたい!
どんな蔵なのか、見てみたい!
「どうぞ外へお回りください。」
と案内を買って出てくださったのは、この店の9代目、内藤さんです。
「11年前の東日本大震災で壁は崩れたんですが修復して、ワインだけを見せて販売する『蔵』にしようと考えまして、半年ほど前に『ワイン蔵』をオープンさせたんですよ。」
 暖簾には「漸風蔵」とあります。
「五代目が俳句を詠みまして、その俳号が『漸風』だったもので、そこから取りました。」
蔵に案内して下さった九代目。
蔵に案内して下さった九代目。
こちらがワインを陳列しているという蔵。
こちらがワインを陳列しているという蔵。
 入るとそこには、ずらりとワインが並びます。
「1階は日本のワイナリー20社のワインが、2階には海外のワイナリーからのワインを揃えました。日本のワイナリーは、大きなところを敢えて外して、家族でやっているような、でも『これだけ美味しいワインが造れるんだ』というような小さなワイナリーを選びました。それぞれこちらから手紙を何度も送ってワインを提供してもらった所もあって、交渉は苦労しました。」
 そこにあるのは内藤さんのお眼鏡にかなったワインなのです。
「うちは酒屋をやる前には質店もやっておりまして、ワインを置いてある棚はその質種を置く棚として使っていたものそのままなんですよ。(質種として預かった)和服がかびないように床に通気口もあって巧く出来ているんです。蔵はワインに向いているんですが、いまはエアコンもつけたので夏でも10度を切りますよ。夏だと寒いくらい。」
ワイン蔵の1階部分。全て日本産。
ワイン蔵の1階部分。全て日本産。
小さいワイナリーから選りすぐりのワインを集めて来た。
小さいワイナリーから選りすぐりのワインを集めて来た。
 中でもお勧めを伺うと、
「ワインの有名な産地、山梨県勝沼町の『くらむぼんワイン』というワイナリーのものです。宮沢賢治の『やまなし』に出てくる蟹が話す言葉『クラムボン』に由来しているんです。
 その蟹が描かれた『くらむぼんワイン』の甲州の辛口はすっきりしていて、
「以前料理と飲んだ時には、鮭の西京焼き、ハンバーグ、サラダ、殆どの料理に合いました。仲間とも『日本にもこんなに味も香りも良いワインがあるんだ。』という話になりました。」
と言います。更に
「ここも蔵ですし、須賀川自体、昔は商家が多かったので蔵もいっぱいあるんです。そのイメージに合うワインが無いかなと探していたら、このくらむぼんワインにあったんです。」
 その名も『蔵』。ワイン蔵にも須賀川にもぴったりです。
「この『蔵』の赤は、使っているブドウが『マスカットベリーA』なんです。この『マスカットベリーA』はタンニンが少ないんです。だから外国産のものに比べて飲みやすいですし、和食の魚料理にも合うんですよ。」
 赤で魚料理、味わってみたくなります。
お勧めの一つ、くらむぼんの「甲州」。『クラムボン』に出て来る蟹をイメージしたデザイン。
お勧めの一つ、くらむぼんワインの「甲州」。宮沢賢治の『やまなし』に出て来る蟹をイメージしたデザイン。
こちらは「蔵」。
こちらは「蔵」。
「娘が北海道に住んでいまして、その娘に良いワイナリーはないか探してもらったら、千歳ワイナリーの『北ワイン ケルナー』に出会ったんですよ。これは市内のレストランでも使われているし、以前いろんなワインを飲む機会があって、最後にこれでもう一度締めたいという方が多かったワインでもあるんです。」
 ワインを紹介する様子がとても楽しそうで、どのワインもそれぞれの魅力に溢れているのが表情からも伝わってきます。
娘さんが北海道で出会ったワイン。
娘さんが北海道で出会ったワイン。
ワインを語る表情が楽しそう…♪
ワインを語る表情が楽しそう…♪
「酒屋という事もあって昔は私もいろんなお酒を量飲んで楽しみましたが、いまは健康も考えてワインを飲む機会も増えましたね。」
 9代目の解説が楽しくて味わいを想像してしまうのですが、それ以外にも私のようなワインを普段あまり飲まない人に嬉しいサービスが。
「ワインがよく分からない方もいるんで、選んでもらう目安として『飲みなれていない方へ。オススメです。』ってポップをつけたりしています。」
 折角なので、2階も見せていただくことに。その階段の下のスペースに見つけました、こんなカワイイものを!
ワイン選びに困ったら、こちらの説明もチェック。
ワイン選びに困ったら、こちらの説明もチェック。
ワインを飲みなれていない人にも優しいポップが…。
ワインを飲みなれていない人にも優しいポップが…。
「それ、ワインのコルク栓なんですよ。若い人がコルクに顔をつけたりして…。」
 アルコールの瓶がお洒落で飾る方もいますが、コルクの栓もちょっと手を加えれば、インテリアの一部にもなるんですね。
可愛い…と思ったら、ワインのコルク栓だった!
可愛い…と思ったら、ワインのコルク栓だった!
こういう楽しみ方も、ありだ。
こういう楽しみ方も、ありだ。
 そして2階には様々な国のワインが並びます。しかもワインというと瓶にコルク栓というイメージですが、缶入りワインもあるんですね。イタリアやアメリカでは、デザインも飲み方もカジュアルなんですね。
世界のワインには、缶入りも。
世界のワインには、缶入りも。
ポップな感じだ。
ポップな感じだ。
「2階は梁が見えるでしょ?当時は棟梁が梁に造った年を入れたものなんです。」
 梁には墨で大正貮(=弐。1913)年四月十八日と書かれています。
「この蔵は殆ど釘を使っていないんです。柱や梁を臍にはめ込んで造ってあるので、震災で壁は崩れても、本体は崩れなかったんだと思います。」
 寺社や塔などの歴史的建造物は宮大工が釘を使わず造り、それが後世まで長く残っているものがありますが、まさにそれに通じる技術がこの蔵を守ったのかも知れません。
一番高い梁には、蔵の建造年月日が…。
一番高い梁には、蔵の建造年月日が…。
このようにはめ込む事で釘が少なくて済むが、技術が要る。
このようにはめ込む事で釘が少なくて済むが、技術が要る。
「外国のものは高いものだと1万円を超えます。」
 嘗ては2階にあった1万円ものの外国ワインは、現在1階のワインセラーに置かれています。また別のケースには、缶入りワインにも負けないデザインの瓶ワインもありましたよ。
1万円以上するワインは、セラーに。
1万円以上するワインは、セラーに。
瓶タイプのラベルも、鮮やかなものがある。
瓶タイプのラベルも、鮮やかなものがある。
 またハーフボトルも売られています。
「初めて飲む方や、フルボトルだと多いという方にお勧めです。」
 ハーフで味を気に入れば、次はフルでも楽しめますね。しかも値段も1000円でお釣りがくるものもあり、手頃です。…という事で、役得の試飲と参りましょう♪(つづく)
ハーフのボトルで売られているものも…。
ハーフのボトルで売られているものも…。
中には1000円を切るものも…。
中には1000円を切るものも…。
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