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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Soma city 1
 『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は阿武隈高地の東側、浜通りは太平洋に面した相馬市(そうまし)にお邪魔しました。

 相馬市は浜通り北部にあり、人口約3万3000人、面積200平方キロ弱、関東と仙台を結ぶJR常磐線や国道6号が南北に走っています。漁港もあって、北寄貝や青のりが有名です。
相馬市の朝のカゲスカ海岸。結構海風があった。
相馬市の朝のカゲスカ海岸。結構海風があった。
奥の岬に、鵜ノ尾埼灯台が望める。
奥の岬に、鵜ノ尾埼灯台が望める。
 松川浦大橋を渡った先では、東日本大震災から間もなく11年、いまだに津波の爪痕を直す工事が続いています。
松川浦大橋(全長約520m)。夜はライトアップも。
松川浦大橋(全長約520m)。夜はライトアップも。
震災から11年を前に、いまだに工事は続く。
震災から11年を前に、いまだに工事は続く。
 ただ砂浜に降りてみると、やや荒い波と貝殻、風紋が美しい景色を生み出しています。
砂浜には自然が生み出す美しい光景が…。
砂浜には自然が生み出す美しい光景が…。
どうやったらこういう曲線が出来上がるのだろう。
どうやったらこういう曲線が出来上がるのだろう。
 こちらの石には穴がたくさんあり、貝が入り込んだまま打ち上げられています。こういう石ってどうやって出来るのでしょう?それとも貝殻をあとから詰め込んだのでしょうか?流木も流れ着くようです。
砂浜には穴だらけの石が…
砂浜には穴だらけの石が…
中には貝が入り込んで(押し込んで?)いた。
中には貝が入り込んで(押し込んで?)いた。
 ひとしきり太平洋を堪能して移動しようとすると、一人の男性がスマートフォン片手にやってきました。尋ねてみると、
「相馬は海の幸も美味しいし、景色も綺麗、しかもここはサーフィンも楽しめる浜なんですよ。なので海の情報をSNSで発信して、多くの人に相馬の良さを知ってもらおうと写真を撮りに来るんです。」
砂浜には流木も…。
砂浜には流木も…。
相馬の海をSNSで発信する男性がやってきた。
相馬の海をSNSで発信する男性がやってきた。
 何でも近くで旅館を経営していて、ご自身もサーフィンを楽しむとの事。聞けばサーフィン歴35年だそう!
「隣の南相馬は、サーフィンの世界大会も開かれる海です。ここは狭いですが、波が良いんですよ。結構手前まで波が強くて風も好いので、ボードに乗りやすいんです。」
 つまり奥まで行かなくても、海岸に比較的近いところに良い波が来るという事だそうです。ご主人曰く、中・上級者向けの波だそうです。
このようにその日の海を撮影して、情報発信しているという。
このようにその日の海を撮影して、情報発信しているという。
太平洋はどこまでも広い。波もサーフィン向きらしい。
太平洋はどこまでも広い。波もサーフィン向きらしい。
 スマホにも波乗りをするサーファーの写真があります。これから来る人もいるのでしょうか。
「この時間(午前9時過ぎ)になると風が出て来るので、波乗りする人は午前6時半位には海に来て、日の出とともに楽しんでいますよ。」
 そんなに早いんですね。でも太平洋の日の出とサーファー、絵になりますね。旅館にもサーファーは泊まりに来るのでしょうか?
波の右にサーファーが写っている(写真が小さくて済みません)。
波の右にサーファーが写っている(写真が小さくて済みません)。
実はこの方も…。
実はこの方も…。
「来ますよ。あとうちは一昨年リノベーションをして、ペットも泊まれる宿にしたんです。この辺りでペットも泊まれる宿は無いので…。」
 実は旅の最後に、宿にもお邪魔してきました。素敵な宿でしたよ。

ペットも泊まれる民宿「はまなす」をすぐチェックしたい方は、こちらをクリック。
 
ご自身もサーフィンを楽しむそう。だから波の情報も発信できる。
ご自身もサーフィンを楽しむそう。だから波の情報も発信できる。
小さめながら、絵になる海岸だった。
小さめながら、絵になる海岸だった。
 サーフィンの出来る浜を離れ漁船の停泊地に行くと、自転車をこぐ子どもがいます。
「孫なんです。小学校1年になるんですが、自転車に乗れるようになったんです。停泊地の前は広いので、遊ばせるには便利で…。」
漁船の停泊地に、太陽光がまばゆく光る。
漁船の停泊地に、太陽光がまばゆく光る。
自転車をこぐ子どもが…。
余震のひび割れを修復した跡が残る所で、自転車をこぐ子どもが…。
 そう話すのは、自転車に乗るお孫さんを笑顔で見守るおばあちゃん。
「14歳違う孫がもう一人いて、あす成人式なんです。」
 関東から帰って来て、きのうは弟さんとゲームをしたり映画を見たりして楽しんだそう。お兄ちゃんにも会えますか?
自転車をこぐ孫を見守る祖母。
自転車をこぐ孫を見守るおばあちゃん。
14歳違いのお兄ちゃんも、成人式で帰省中。
14歳違いのお兄ちゃんも、成人式で帰省中。
「お兄ちゃんはきょうは宮城にスノーボードをしに行っています…。」
 あら残念。でもおばあちゃんとしては2人のお孫さんが揃って、とても嬉しかったと言います。
「うちはすぐそこなんです。」
お孫さんが2人揃って嬉しかったと言う。
お孫さんが2人揃って嬉しかったと言う。
お兄ちゃんと前日いっぱい遊んだ。
お兄ちゃんと前日いっぱい遊んだ。
 お二人の家は旅館を営んでいます。東日本大震災の余震と思われる去年の地震では外壁にひびが入る等したそうで、
「隣の宮城県丸森町も被害が大きかったので、この辺は工事が遅れたんですよね。」
 今は修復工事も終わりました。

当時の地震の影響があった後の停泊地の様子や、近くのお店のエピソードは、こちらをクリック。

 学校での楽しみは友達と遊ぶ事、将来の夢は警察官というお孫さん、自転車にもいっぱい乗って元気にすくすく育ってくださいね。
おうちでもある旅館を奥に、笑顔の2ショット。
おうちでもある旅館を奥に、笑顔の2ショット。
将来は自転車が白バイになるのかな?
将来は自転車が白バイになるのかな?
 その松川浦沿いを暫く進むと、体格の良い男性が「釣らせっど~(釣らせるぞ)」と呼び掛ける看板が…。もしかしてこちらのご主人をモデルにした看板でしょうか、ならばお会いしてみたい!
 店の名は「豊漁」。釣り具を扱うお店のようです。
がたいの良いお兄さんが、大漁をアピールする看板。釣れそう。
がたいの良いお兄さんが、大漁をアピールする看板。釣れそう。
こんなお兄さんがいるかも?のお店へ突撃~。
こんなお兄さんがいるかも?のお店へ突撃~。
 中に入るとお客さんが疑似餌を買っている最中。
「相馬ではここにしか置いていないルアーで、(これを使うと)よく釣れるんですよ。」
 なかなかの専門店のようです。レジ打ちをしている女性に話を聞きます。
「こちらでは釣り船も出しているんですか?」
「はい、2艘あって、瀬渡し船は私も操縦しますよ。」
 何とこちらの女性も、船を操るんですね。では沖に出る船の方は?
「よその人に頼んでいます。」
「では外の看板は誰がモデルなんです?」
「ああ、あれは『こんな看板があるよ』と勧められて、あれにしたんです。」
お客さんの話だと、相馬でもコアな商品が手に入る店らしい。
お客さんの話だと、相馬でもコアな商品が手に入る店らしい。
店番の女性は、瀬渡し船も操舵する。
店番の女性は、瀬渡し船も操舵する。
 どうやら架空の人、イメージ看板だったようです。
 するとお孫さんが出て来ました。
 小学4年生というお孫さんは、ボールを使ったスポーツや走るのが好きだと言い、将来の夢は、まだ機械いじりなどをしたことがないものの
「ロボットを作る事!」
と言います。因みに今はクワガタムシを育てるのに夢中。
「カブトムシと違って冬を越すんです。」
イメージ看板…でした。
イメージ看板…でした。
お孫さん登場。店を営んでいるせいか、人見知りしない。
お孫さん登場。店を営んでいるせいか、人見知りしない。
 こちらはアルキデスという種類のクワガタムシ。ちょっと凶暴な面もあるようですが、手に持って見せてくれました。格好良い~!
クワガタムシを越冬させているという。
クワガタムシを越冬させているという。
アルキデスという種だという。
アルキデスという種だという。
 一方こちらは小学1年生の弟さん。深海魚に興味があるそうで、図鑑を手に好きな深海生物を次々紹介してくれます。
「ママはチョウチンアンコウが好きだから、僕も好きです。」
 受け答えが丁寧語で、きちんと自分の意見や感想を言えるのにびっくり。因みに将来の夢は
「レストラン(を開く事)です。」
だそうで、何を作りたいか聞くと
「ハンバーグとか…。」
という答。で、着ているトレーナーを見ると、しっかり
こちらは弟さん。
こちらは弟さん。
深海生物が好きだという。
深海生物が好きだという。
「バーガーメーカー(ハンバーガーを作る人)」
じゃないですか(偶然ですが)!そんな弟くんは絵を描くのも大好き。
「絵を描くと、すぐに店の中に貼るんですよ。」
とおばあちゃん。しかも家にいるお母さんにも絵手紙を描いて渡すのだそうです。
Tシャツに、将来の夢が!?
Tシャツに、将来の夢が!?
絵や絵手紙を描くのも大好き。店内にはあちこちに絵が…。
絵や絵手紙を描くのも大好き。店内にはあちこちに絵が…。
 中には立体的な絵手紙も…。そんなお母さんは、午前中は就寝中。
「店番を交代でしているんですよ。」
と話すのは、お母さんのお母さん。
「釣りは朝早いので3時半位から店を開けますので、2交代制なんです。」
 こういうお店があるから、釣り客は安心して釣りにいけるんですね。
テープの軸(輪の部分)を使った立体作品も…。
テープの軸(輪の部分)を使った立体作品も…。
品ぞろえも豊富そうだ。
品ぞろえも豊富そうだ。
 そうこうしている内に、お兄ちゃんの大好きなドッジボールが店内で始まりました。
「お友達が来ると4人でやる事もあるんです。」
今度は、店の入口のスペースでドッジボールを…。
今度は、店の入口のスペースでドッジボールを…。
時には友人が加わる事も。
時には友人が加わる事も。
…おばあちゃん、慣れっこのようです。
 
このような展開にも、祖母は動じない。
このような展開にも、祖母は動じない。
時には接近戦も展開された。
時には接近戦も展開された。
 ひとしきり遊んだ後は、お兄ちゃんが習っている珠算の腕前も見せてくれました。私が「願いまして~は、〇〇円な~り、××円な~り、△△円で~は。」ってな感じで即席の問題を出して解いてもらったのです。これなら店番でお会計まで任せられそうですね。
 相馬で釣りをする際には覚えておくと何かと便利な釣具店「豊漁」で出会った、元気な兄弟でした。(つづく)

つづきのその2、「美味しい相馬の海の幸&キャンディーヤは震災の爪痕?」は、こちらをクリック。
お兄ちゃんはそろばんも習っている。店番もこれで大丈夫?
お兄ちゃんはそろばんも習っている。店番もこれで大丈夫?
元気な家族が経営する釣具店だった。
元気な家族が経営する釣具店だった。