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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Bandai Town 4
「ぶらカメ」磐梯町篇その4です。

その1「ワンちゃんは寒いのがお好き?嫌い? 磐梯町の日本酒が美味しい理由は」は、こちらをクリック。
その2「磐梯酒造 選りすぐりの逸品を2品」はこちらをクリック。
その3「冬季休業?この夏オープンしたばかりのパン屋&カフェ」はこちらをクリック。

 折角なのでJR磐越西線の磐梯町駅前をぶらぶらしていると、開いたシャッターの奥で何やら作業中の女性を見付けます。
「いえ、大根を小屋に置いておくと凍みちゃうから、家の中に入れようと思って。もう白菜は2階に上げたんです。」
と教えてくれました。すると突然、驚きの言葉が。
「寄ってがったら(寄っていったら)。私、ゴジてれで取材された事あるんです。」
 えええっ!!?何の取材だったのでしょう?
その名も「磐梯町駅」から歩いてみます…。
その名も「磐梯町駅」から歩いてみます…。
奥様から意外な言葉が「取材を受けた事があるんです。」
奥様から意外な言葉が「取材を受けた事があるんです。」
 家に上げて頂くと、中にはご主人がいらっしゃいました。
「うちは呉服屋をやっていたんですよ。今はもうやめていますけどね。」
 そんなご主人は高校を卒業すると、一度仙台に働きに出ます。
「仕事の事も分かっていなかったし、何も出来なかったから、仙台の店に3年間住み込みの修業に出されたんです。店の手伝いは勿論、風呂焚きから掃除まで何でもやって、一通りの事を覚えましたよ。」
 3年も勤めると、或る程度の目利きも出来るようになったそうです。
居間にお邪魔させて頂き、お話を伺う。
居間にお邪魔させて頂き、お話を伺う。
 奥様と知り合ったのは、家に帰って来てから。お互いの親戚関係を通じて知り合ったそうです。
「恋愛じゃなくて、見合いだったの。」
 お互いの印象は、ご主人曰く
「素直な人だなぁって…。」
 奥様曰く
「すごく明るい人?」
 その後お子さんにも恵まれ、お孫さんもいらっしゃる、結婚50年以上というご夫婦です。
 そんなご主人の趣味はカメラです。
「明るい人…って印象。」
「明るい人…って印象。」
「素直な人だなぁ…。」おしどり夫婦でいらっしゃる。
「素直な人だなぁ…。」おしどり夫婦でいらっしゃる。
「風景専門。しかも斜光線の光景が好きだから、朝早くや、夕方とか。天気見ながら、仕事の前後に出かけていきましたよ。」
 呉服店は洋品店も兼ねていてお得意さんも多かったそうですが、60歳を過ぎて暫くして区切りをつけるべく店を畳んで、いわば悠々自適の生活を送っています。今は奥様と花を見にお出かけするのが好きなのだとか。奥様もその時の写真を見るのが楽しそうです。この2ショット写真、誰が撮影したんですか?
ご主人撮影の写真。本格派だ。
ご主人撮影の写真。本格派だ。
奥様が楽しそうに眺める写真は…
奥様が楽しそうに眺める写真は…
「自分ですよ。自動で撮影出来るでしょ?」
 確かにほかの人に頼むと、花と人のバランスやサイズなど、その人の好みの画角になってしまいますものね。
 ところで以前中テレがお二人を取材したとの事ですが、何の取材だったのか尋ねると、二つに折り畳んだA4の紙を広げて
ご主人との2ショット。ご主人がセルフタイマーで撮影。
ご主人との2ショット。ご主人がセルフタイマーで撮影。
写真1枚から思い出話が広がっていく。
写真1枚から思い出話が広がっていく。
「おかちゃんが来たんだったわ。」
 何と、お邪魔したのは『ゴジてれChu!』。しかもこの「ぶらカメ」の前身のコーナー、「おかちゃんの女子カメ漫遊記」というカメラ片手にアポなし旅をするコーナーで、おかちゃん(地元のお笑いタレント)に出会っていたのです。
 台本を調べてみると、放送したのは3年10か月ほの2018年2月、やはり訪れたのは冬でした。
「これがその時の写真ですか?」
「そう、送ってくれたんです。」
 先程のA4の紙は、写真と共に同封した、コーナー名が入ったお礼状だったのです。
3年前のロケ時におかちゃんが撮影して、後日送った1枚。
3年前のロケ時におかちゃんが撮影して、後日送った1枚。
大切に飾ってあった(中央下)。
大切に飾ってあった(中央下)。
 さてカメラに話を戻すと、
「70台か80台位買ったかな。」
と話すご主人。でも当時は結構高価でしたよね?
「相当な値段だったよ。3万位したんじゃないかな。当時高卒の初任給が8000円とかの時代だから。」
 今でも残るカメラを、何台か見せて頂きました。
「くれたものもあるけどね。」
 そういえば、女子カメ漫遊記の台本を見たら、おかちゃんも1台もらっていました。おかちゃん、羨ましいなぁ。
今でもカメラを保管してある。
今でもカメラを保管してある。
その内のごく一部をお披露目頂いた。
その内のごく一部をお披露目頂いた。
 セミレオタックスと読めるカメラなど当時のカメラは、レンズをしまっておくタイプのカメラが多かったようです。ふたを開けると、蛇腹でレンズがせり出してくるタイプです。1950年代(昭和20年代~30年代)のものでしょうか?
ファンにはたまらないカメラの数々なのでしょうね。
ファンにはたまらないカメラの数々なのでしょうね。
カメラ本体から蛇腹の先にレンズがある。
カメラ本体から蛇腹の先にレンズがある。
 こちらはマミヤ6。レンズの所の突起などで、通だと型が分かるのでしょう。1950年代半ば(昭和30年代頃?)のものでしょうか。
マミヤ6。「フォーカスも絞りも全部自分で決めなくちゃならなかったもんね。」
マミヤ6。「フォーカスも絞りも全部自分で決めなくちゃならなかったもんね。」
レンズのカバーを開けて下さるご主人。
レンズのカバーを開けて下さるご主人。
 コニカⅡBmはネットによると昭和31~32(1956~57)年頃に発売されたよう。カメラの背面を開けてフィルムを入れて、閉じてからがしゃっがしゃっと巻き込んで撮影準備OK、なんていう作業が懐かしく思い出されます。
 ヤシカマット124Gと言うと、懐かしむマニアの方もいらっしゃるでしょうね。
このあたりのカメラになると、私の父が持っていたカメラに近いタイプになってくる。
このあたりのカメラになると、私の父が持っていたカメラに近いタイプになってくる。
そして「二眼」のものも…。
そして「二眼」のものも…。
「これが二眼レフ。」
 要は撮影用のレンズと、ファインダー(覗く為)用の2つが付いていて、中の擦りガラスに被写体が反転して映るのです。

平田村で出会った写真館のカメラも、原理は似ていました。古いカメラが好きな方は、こちらもクリックしてご笑覧ください。

「反転しているので左右が逆でしょ?だから左に逃げる被写体を追う時は右にカメラを向けなきゃいけないんだけど、ついつい見た方向に反応して逆側にカメラを向けちゃうんだよね、難しいんだ。」
 
二眼レフのヤシカマット124G。上からファインダーを覗く。
二眼レフのヤシカマット124G。上からファインダーを覗く。
当時のカメラは、左右が反転して見えた。
当時のカメラは、左右が反転して見えた。
 最近お孫さんも大きくなってそれぞれの生活がある事もあり、昔に比べると一度に皆で集まれる機会が少なくなったそうです。
「次は結婚式かな。」
 確かにお孫さんの結婚式なら、親戚一同集まる機会がありそうです。その時は、ご自身でシャッターを切るのかも知れませんね。
二眼レフからは、ファインダーからレンズ側に天井の照明が入って光って見える。
二眼レフからは、ファインダーからレンズ側に天井の照明が入って光って見える。
”再会”を記念して、同じようなポーズをとって頂いた。
”再会”を記念して、同じようなポーズをとって頂いた。
 今回磐梯町を旅してみて、“旅人”に優しい方ばかりでした。嘗て冬の雪国は人の行き来も少なくなったでしょうから、余計に来客を温かく迎える記憶と伝統のようなものがあるのでしょうか。パン・フェのご主人(兵庫県出身)も「こちらに来てみて、福島の人は皆さん温かい」と仰っていましたっけ。
 その深い雪がまた解ける頃には磐梯山とその森が水を湛え、美味しい恵みを地域の人に齎す事でしょう。あ、その前に、スキー場では積もった雪そのものの恵みが存分に楽しめますね。

 次回はしなだマンが福島市にお邪魔します。どうぞよろしくお願い致します。
町内は結構冬になっても実がそのままの柿の木が多い。
町内は結構冬になっても実がそのままの柿の木が多い。
歳の神用だろうか。
歳の神用だろうか。
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