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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Mishima Town 2
 「ぶらカメ」三島町篇その1の続きです。

その1「散歩で除雪と白菜ゲット?・屋号看板が彩る街並み」がまだの方は、こちらをクリック。


 観光案内所に行くと、受付に一人の女性が座っています。見るとスポーティーな服装や素敵な御髪の色…この方が、山中スポーツ店の御主人が言っていたマドンナに違いありません。
「山中スポーツの御主人に『マドンナがいる』と伺って…。」
と経緯を説明すると、
「私じゃないでしょ?こんな年齢を重ねたマドンナなんて。」
と謙遜されるので、
「いや、見た瞬間にマドンナだと思いました。」
とその理由を話すと、
「あっちに若いマドンナがいるわよ。山中スポーツのご主人の娘さんが…。」
観光案内所「からんころん」でのエピソードです。
観光案内所「からんころん」でのエピソードです。
おっ!もしかしてマドンナ?
おっ!もしかしてマドンナ?
 ええっ!?娘さんが?
「あ、私はちょっと…。」
 観光案内所で働いているなんて、山中スポーツの御主人、一言も仰っていませんでした。因みにご両親のどちらに似ていると思います?
「私は両方に似ています。アウトドアも好きですし、観光案内所以外では結構人見知りなんです。」
 お母様同様人見知りに見えないところまで、そっくりと言えばそっくりです。
突然の”振り”に戸惑うもう一人のマドンナ。
突然の”振り”に戸惑うもう一人のマドンナ。
最初に出会ったご夫婦(「その1」に登場)の娘さんだった。
最初に出会ったご夫婦(「その1」に登場)の娘さんだった。
 奥に「蕎麦と豆腐の会」という看板があります。こちらでお蕎麦を頂けるのでしょうか?
「それは第2・第4の土曜・日曜だけなんです。」
との事。何でも地区の方が集まって開くもので
蕎麦と豆腐の会が月4回、蕎麦等を作るという。
蕎麦と豆腐の会が月4回、蕎麦等を作るという。
会員は、地元の有志の皆さんだそう。
会員は、地元の有志の皆さんだそう。
「お蕎麦を作って出すんです。1日20食程でしょうかね。こちらの男性が、“蕎麦茹で”を担当している方ですよ。」
 話を聞いているすぐ近くでお茶を飲んでいた方が、「蕎麦と豆腐の会」のメンバーだそう。
「蕎麦を茹でるんでも、10人のお客さんが一遍に注文された時には大変だったね。」
 専門店ではなく観光案内所の中での規模ですから、確かに一度に10人分は骨が折れるんでしょう。
「20食分って言っても、大盛り・特盛りなんて頼まれると20人には出せませんね。」
と“茹で”担当の男性は仰います。
 それにしても蕎麦と豆腐の会はどうして始まったのでしょう?マドンナに伺うと、
もう一人のマドンナの女性のそばにいたのが…
もう一人のマドンナの女性のそばにいたのが…
蕎麦の「茹で」担当の方。
蕎麦の「茹で」担当の方。
「元々休耕地が多かったんですよ。そこを何とかしようと、地区の人で蕎麦の栽培を始めたんです。蕎麦を育てるのも、収穫するのも、打つのも、全部初めてだったんです。蕎麦の収穫もみんな手作業でやったんですよ。」
 するともう一人のマドンナが、携帯を取り出し、収穫の時の写真を見せて下さいます。
マドンナが蕎麦の会の始まりを話して下さる。
マドンナが蕎麦の会の始まりを話して下さる。
もう一人のマドンナが、スマホで活動の様子を見せてくれる。
もう一人のマドンナが、スマホで活動の様子を見せてくれる。
 その写真には、刈り取った蕎麦を抱える様子や、シートを敷いて蕎麦の実を落とす作業など、地区の皆さんが集まって収穫する様子が見てとれます。
 更には、集まって蕎麦を仲間同士で楽しむ様子も…。それを見たマドンナが
「あら、私が写っている…。」
 するともう一人のマドンナが
「さっきの“茹で”担当の方が右で、左がマドンナさんのご主人です。」
全て手作業!!やはり皆さん、お元気だ。
全て手作業!!皆さん、お元気だ。
マドンナとご主人、”茹で担当”の3人がおさまった一枚。
マドンナとご主人、”茹で担当”の3人がおさまった一枚。
 それを聞いたマドンナが
「蕎麦を打つのが、うちの主人なんです。」
 あら、そうだったんですね。でもどこで蕎麦打ちを覚えたんですか?
「講習会みたいなのを開いて習って覚えたんです。主人は元々勤め人ですから、農業もやった事がなくて、色々一から覚えて、蕎麦も最初は太かったんですが、最近は慣れて来て細い蕎麦が作れるようになったんです。でも地元の人は『蕎麦は太い方が、蕎麦の風味が感じられて好い』そうなんです。よそからのお客さんは細い方が好きなんですけど。」
写真を見て、ご主人の話が始まる。
写真を見て、ご主人の話が始まる。
蕎麦を打つマドンナのご主人。
蕎麦を打つマドンナのご主人。
 なるほど、人によって好みは異なりますからね。
「麺つゆも私なんかは既製品でも良いと思うんですけど、主人はどうせなら独自のものをと、会津若松のお店の麺つゆで使っている醤油を調べて、その醤油と鰹節などを使って自分で作っています。」
 凝り性で、一度始めるととことん探求するタイプなんですね。
 ディレクターが、奥に掛けてあるTシャツに目を止めます。何と、アーチ3橋(兄)弟がデザインされているじゃありませんか。こんなご当地グッズもあるんですね。するとマドンナから、驚きの事実が!
こちらが実際に出された蕎麦の画像(もう一人のマドンナ提供)。
こちらが実際に出された蕎麦の画像(もう一人のマドンナ提供)。
アーチ3橋(兄)弟が、Tシャツに!!
アーチ3橋(兄)弟が、Tシャツに!!
「『アーチ3橋(兄)弟』って考えたの、主人なんです。」
 えええっ!?ディレクターも
「うちの徳光も、『きょうだい』の字が『橋』になっているのが良いって言っていたんですよ。」
 するとマドンナからは、ご主人に関する更なる驚きの事実が!!
「町中に『屋号』が掛かってますでしょ?あれも主人がやったらどうかって…。」
 えええっ!!?そうなんですか?
「会津大学の先生に相談しながら屋号を掲げる事にして、グッドデザイン賞にもなったんですよ。」
「アーチ3橋(兄)弟」は、マドンナのご主人命名!
「アーチ3橋(兄)弟」は、マドンナのご主人命名!
町の屋号も、ご主人が尽力!
町の屋号も、ご主人が尽力!
 外に案内してもらうと、確かにその証が。
「元々この辺りは同じ名字が多いので、持ち物に名字を書いても誰のものだか区別がつかないんです。そこで農具などの道具に焼き印で屋号を焼きつけて、区別したんです。」
観光案内所の外には、Gのマークでお馴染みのグッドデザイン賞の掲示が。
観光案内所の外には、Gのマークでお馴染みのグッドデザイン賞の掲示が。
漢字と、屋号というデザインの文化が、街並みに合うのだ。
漢字と、屋号というデザインの文化が、街並みに合うのだ。
 それで合点がいきました。名字が山中さんじゃないのに「山中スポーツ」なのは、屋号からきていたのですね。
店名は屋号の「山中」から来ていたのか…。
店名は屋号の「山中」から来ていたのか…。
 それにしてもアイデアマンで多彩な才能をお持ちのマドンナの御主人に、お話を伺ってみたくなりました。するとマドンナは山中スポーツに電話し
「そっちに行ってない?」
 もう一人のマドンナは個人携帯に。すると
「はい…はい…ちょっと来ていただきたいんです、……お願いします。(携帯電話を耳元から外し)……来ますって。」
マドンナが、ご主人が行く予定だった山中スポーツに電話。
マドンナが、ご主人が行く予定だった山中スポーツに電話。
もう一人のマドンナは、個人携帯を攻める。
もう一人のマドンナは、個人携帯を攻める。
 待つ事数分、マドンナが
「あ、来たわ。」
こちら観光案内所の看板。
こちら観光案内所の看板。
大きなしゃか猫(「その3」で紹介)も、ご主人を待っている。
大きなかしゃ猫(「その3」で紹介)も、ご主人を待っている。
 我々取材クルーがいるとも知らずに、ご主人が観光案内所に姿を現しました。(つづく)

つづきの「マドンナの御主人 伏線回収!?」は、こちらをクリック。
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