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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Mishima Town 1
 『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は会津の三島町(みしままち)にお邪魔しました。
 三島町は奥会津に位置し、面積90平方キロ程、人口1500人弱の町です。桐の産地としても有名で、箪笥や茶筒、下駄などもここの桐を使って生産されています。そして何と言っても景色が絵になるJR只見線が走り、昔ながらの景観・文化を残す町村として「日本で最も美しい村」連合に加盟している町の一つです。
たわわに実る大きな柿の木を見ると、斎藤清の世界観を思い起こす。奥会津らしい風景だ。
たわわに実る大きな柿の木を見ると、斎藤清の世界観を思い起こす。奥会津らしい風景だ。
昭和の風景が残る街並み。
昭和の風景が残る街並み。
 また編み組み細工も盛んで、手作り工芸品を作る皆さんが集まる「ふるさと会津工人まつり」も6月に開かれます(新型コロナウイルスの影響で、ここ2年程休止しています)。
編み組み細工も有名。
編み組み細工も有名。
桐の産地でもある。
桐の産地でもある。
 最初にお邪魔したのは「アーチ3兄弟」。これは1か所から3つの「アーチ橋」が見られる国内でも「ここだけ」の場所、と案内板に書いてあります。確かに珍しいかも知れません。
 一番古い「長男」が、真ん中のアーチ橋。現在のJR只見線が通る橋で、戦前の昭和14(1939)年竣工ですから82歳。二男は一番下で昭和32(1957)年供用の64歳。一番上が三男で、平成元(1989)年供用の32歳(情報は案内板に依る)。詰まりこの光景は平成になって誕生したものなのですね。
道標に、アーチ3兄弟とある。
道標に、アーチ3兄弟とある。
朝日を浴びて、ちょっと逆光気味。
朝日を浴びて、ちょっと逆光気味。
 しかも案内板には「アーチ3橋(兄)弟」とあります。なるほど、このネーミングは巧い!こういうの、好きです。

 では役場のある地区へと行ってみましょう。
看板を見ると…
看板を見ると…
きょうだいの「きょう」が橋になっている!
きょうだいの「きょう」が橋になっている!
 町を歩いていると、店の前で談笑する2人に出会います。
「宅配便をお願いに来たの。」
 そう話すこちらの男性は、県外に住むお孫さんにお米を送るとの事。
「いやぁ、三島の米は美味しいって喜ばれるから…。」
と嬉しそう。ただこちらのお店、「スポーツ店」となっているようですが、店主に伺うと
「うちはスポーツ店をやっていたんですけど(町に)子どもが少なくなったので、いまは宅配を請け負ったり、ボディケアグッズの販売店(代理店)をしたりしています。」
 どこも少子高齢化が進んでいるんですね…。
「私は65歳なんですが、まだまだ若者。上の人が元気に働いているんだから、40年経ってもまだ若者って言われるんですよ。」
 そんな元気で若くいられる理由の一つが、
「雪かきですよね~。冬に向けて、裏で新兵器を造ったんですよ。見てみます?」
お孫さんへの米の宅配を出しにきたお客さん。
お孫さんへの米の宅配を出しにきたお客さん。
お店のご主人は「新兵器」を造ったとか…。
お店のご主人は「新兵器」を造ったとか…。
 新兵器とやらを作っている店の裏へと案内してくれます。シートに覆われたその奥には、
店の裏に案内して頂く。
店の裏に案内して頂く。
シートを外すと…
シートを外すと…
パワーショベルカーがありますが…
「ショベルの下の部分、私が作ったんです、要らないっていうラバーをもらってきて。道路のコンクリートを傷つける訳にいかないんで、ラバーをつけて走ると、ばーっと綺麗に雪をかく事が出来るんです。」
 でも手弁当で除雪をするんですか?
パワーショベルカーが(この一部を改造して「新兵器」に)。
パワーショベルカーが(この一部を改造して「新兵器」に)。
このラバーが舗装道路の雪をかく。
このラバーが舗装道路の雪をかく。
「違うの、趣味でやっているの。努力と苦労が嫌いなんです。一所懸命にやると『苦労』になるでしょ?でも楽しんでやれば苦労じゃない。散歩(=パワーショベルカーに乗って出かける事)のついでに雪をとって、時々行く先で顔を出して、そうすると栄養ドリンクが一本ついてきたり、野菜をもらったりして、はっはっは…そうして暮らしています。」
 因みにこのパワーショベルカーも親戚の不要になったものを、もらったのだそう。
 このパワーショベルカーの奥には、もらった白菜もいっぱいおいてありました。ここはご主人が色々作業をするスペースでもあります。
楽しくやらなくっちゃ!
楽しくやらなくっちゃ!
これも散歩の賜物!?
これも散歩の賜物!?
「ここで音楽を聴きながら作業をしたり…演歌やロック、色々ですよ。この前は火鉢で焼き肉をやったり、孫が魚を食べたいって言って、息子が釣ったマスを焼いて食べたりしました。これからの時期は、ここで鍋をしたりね…。」
 そんなご主人、普段は午前中“散歩”や釣り、これからの時期はスノーモービルを楽しみ、午後はお店で働くという生活パターンだそうです。
スピーカーで音楽を聴きながら色々作業をするそう。
スピーカーで音楽を聴きながら色々作業をするそう。
火鉢には、お孫さんが楽しんだ焼き魚用の串が…。
火鉢には、お孫さんが楽しんだ焼き魚用の串が…。
 折角なので奥様との2ショット撮影をお願いすると、恥ずかしがり屋の奥様だそうですが出て来て下さいました。
「実は高校時代の同級生なんですよ。」
 付き合って40年余りというお二人、性格は正反対だそうで、ご主人は外に出ていくのは大好き、一方で奥様は仕事以外では人見知りなのだそう。ご主人曰く、奥様にインスピレーションを感じたのだとか。
「私はいつも一方的にラブラブですよ。」
ご主人は奥様にラブラブ…。
ご主人は奥様にラブラブ…。
インスピレーションを感じさせた奥様。
インスピレーションを感じさせた奥様。
 そんなご主人に町でお勧めの場所や人を伺うと、
「『からんころん』という観光案内所があるんですが、そこにマドンナがいるんですよ、結婚で東京から来た方なんです。是非会っていってください。」
撮影時のみマスクをとって頂きました。
撮影時のみマスクをとって頂きました。
メーンはボディケアグッズの販売。
メーンはボディケアグッズの販売。
 ご主人に別れを告げ観光案内所に向かう途中、何やら大きな板状のものを運ぶ人の姿が。それは何です?
「自転車置き場の屋根です。雪が降ると重みで駄目になるので…。春まで保管しておく所に運んでいるんです。」
男性4人がかりで何かを運搬中…
男性4人がかりで何かを運搬中…
自転車置き場の屋根を外したところでした。
自転車置き場の屋根を外したところでした。
 町にはレンタサイクルがあるので、その駐輪場の屋根のようです。
 あら、この上に先程の屋根があったんですね。ま、雪が降るとレンタサイクルどころではなくなりますものね。これも雪国の冬支度の光景なんですね。
雪が降ったら、さすがに利用する観光客はいませんね…。
雪が降ったら、さすがに利用する観光客はいませんね…。
これも冬支度の光景…(最後の姿は「その4」に)。
屋根を支える柱のみ。これも冬支度の光景…(最後の姿は「その4」に)。
 また町を歩いていると、家に屋号でしょうか、独特の目印が掲げられています。
通り沿いには、屋号らしきものが掲げられている。
通り沿いには、屋号らしきものが掲げられている。
色々な形があります。
色々な形があります。
 こういう風景だと、町歩きも楽しくなりますよね。
景色のアクセントになって、歩いていて飽きない。
景色のアクセントになって、歩いていて飽きない。
一本真ん中に芯が通った感じが素敵だ。
一本真ん中に芯が通った感じが素敵だ。
 そんな風情を感じながら、観光案内所「からんころん」に向かいます。この愛称は、町特産の桐下駄の音からきているのだそうです。桐下駄の音が似合いそうな趣です。
地元の人が見ると、屋号であの人の家だと分かるんだろうなぁ。
地元の人が見ると、屋号であの人の家だと分かるんだろうなぁ。
「●●あり〼(升=ます)」なんて表示、昔の店先でも見かけました。
「●●あり〼(升=ます)」なんて表示、昔の店先でも見かけました。
 観光案内所、やっているようです。(つづく)
 
ここが「からんころん」。
ここが「からんころん」。
ストレートに、やっているのが分かる。
ストレートに、やっているのが分かる。
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