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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
live a life like a strong gale
 時は幕末、黒船の来航と開国で幕府と公家の対立が激化、国論も佐幕・尊王攘夷と分かれ、泰平の世の中は一気に動き始める…。
 そんな中、土方歳三は実戦で滅法強い武術を磨き、近藤勇や沖田総司らとともに京都へ向かい、新撰組を結成する。その新撰組が京都の治安維持などを目的に活動したのは僅か6年。その濃密な時期を中心に、戊辰戦争終結までの約10年の時代の流れとドラマを約2時間半にぎゅぎゅっと詰め込んだ映画が、『燃えよ剣』だ。
 約10年を約2時間半で描くのだから、映画の展開も速い。でもそれはちょうど、新撰組の面々が生き急ぐように己の義と夢を追い求めた人生を表しているようにも感じる。
 この映画を一言で表すなら、「疾風怒濤」。そこに京都守護職を仰せつかった会津藩の悲劇も重なり、重厚なドラマがとにかく疾走する。
 土方演じる岡田准一さんの殺陣も楽しみの一つだったが、案の定、期待を裏切らない見どころの一つ。そして近藤勇を演じる鈴木亮平さん!!これぞリーダーとして男にしたいと、男が惚れる男。役への入り方が半端じゃない―――『孤狼の血 LEVEL2』のあの冷血無比、自分の残忍さに無自覚な上林成浩を演じた人と同じ人ですよ!!しかも『西郷どん』の主役”薩摩藩”の逸材を演じた方ですよ~~!―――。近藤の器のでかさが伝わってくる。登場人物はそれなりに多いのだが、一癖・二癖ある人物がきちっと描かれているので、物語で埋もれないのが好い。ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん、あの早口の芸が役にも映画の疾走感にもぴったりはまる。たかお鷹さんの源さん、こういう人が仲間にいて欲しいものだし、映画に張り詰める緊張感を和らげる存在だ。
 私は福島に住んで30年以上、福島県の歴史も分かっているので良いのだが、観る方はごく簡単で良いので歴史のおさらいをしてからの方がストーリーに集中できると思います。
 それにしても土方歳三、享年35なのね。……命を散らすにはあまりに若すぎる。

 県内ではきょう15日から郡山テアトル、フォーラム福島、イオンシネマ福島、ポレポレシネマズいわき小名浜で公開。また物語に大きく関わる会津では、會津風雅堂で15日・17日・19日に上映される。