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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Inawashiro Town 3
コロナ禍ではありますが、運動会が出来て良かったですね♪
コロナ禍ではありますが、運動会が出来て良かったですね♪
 運動会会場を後に川桁駅方面に引き返す途中、「徳光さ~ん!」と声を掛けられます。理髪店のご主人です。
「あ、取材に来ている!と思って見ていたら、今戻って来たから、これ…。」
とスタッフ分を含めて、缶コーヒーの差し入れを頂いちゃいました。聞けばご主人で3代目という理髪店、ハワイのTシャツがお似合いですが、ハワイアンミュージックやフラダンスがお好きとの事。そこで、
「私、フラダンスを習っているんです。カメリーナ(猪苗代町の施設)で踊った事もありますよ。」
「え~、そうなんですか?!」
と驚いたご様子のご主人。はい、趣味で10年以上前から、下手の横好き状態ですが、フラを踊っております。猪苗代に踊りに行く時は、ご連絡しようかしらん(でも理髪店だと土日は休めませんね…)。

(フラダンスのイベントPRで『ゴジてれChu!』に出演した時のエピソードは、こちら(2017年10月24日)。)
ロケを見かけて缶コーヒーを差し入れて下さったご主人。昔スキーを取材する私を見かけた事があるそう。
ロケを見かけて缶コーヒーを差し入れて下さったご主人。昔スキーを取材する私を見かけた事があるそう。
ご主人で三代目の理容店。川桁地区の男性のヘアスタイルは、ここで決まる!?
ご主人で三代目の理容店。川桁地区の男性のヘアスタイルは、ここで決まる!?
 その理髪店のある通りに、ピンク色の一際目立つお店が…。お店の名前は「きっちんほっとyr(ワイアール)」。yrはお店の方のイニシャルでしょうか?まだ準備中のようですが、中に人がいらっしゃいます。話しかけると、
「はい、店名は私の名前のイニシャルです。」
 店を開いたのは、8年程前の事。嘗ては会津のホテルで料理長を務める等腕を揮っていましたが、独立してここに店を構えました。店の料理の特徴を伺うと、
「ホテルで洋食を作っていたので、その技術を生かしている事です。」
川桁の商店街、理容店の近くにひときわ目立つお食事処が…。
川桁の商店街、理容店の近くにひときわ目立つお食事処が…。
店内には、準備中の御主人が…。
店内には、準備中の御主人が…。
 しかし外に掲げているメニューを見ると「麺味噌・麺塩・麺醤油」とあり、ラーメンも作っているようです。
「味噌ラーメンがあるんですが、それが二層になったラーメンで…。」
と話は続くのですが、ネタばらしは後程として、聞けば聞くほど美味しそう♪
「カツレツはスプーンで召し上がっていただきます。」
 スプーンで??こちらもネタばらしは後程。興味津々、これは食べに来ない手はありません。開店までまだ時間があるようなので、後程お邪魔する事に。
洋食店風だが、上の方にはラーメンのラインアップ。
洋食店風だが、上の方にはラーメンのラインアップ。
ご主人は「二層のラーメン」と「スプーンで食べるカツレツ」がお勧めだと言う。
ご主人は「二層のラーメン」と「スプーンで食べるカツレツ」がお勧めだと言う。
 川桁地区を一旦離れ、他の地域で出会いを探します。すると、

「全国新酒鑑評会 金賞受賞蔵」

の看板を見付けます。そう、福島県は全国新酒鑑評会で史上初の“8回連続”で金賞受賞数日本一となったのです(新型コロナの影響で令和元年は金賞を選ばなかったので、8“年”ではなく8“回”連続、という訳です)。その記録に貢献した酒蔵が目の前にあるというので、立ち寄ってみる事にしました。
 お邪魔したのは、稲川酒造店。看板には「創業嘉永元年」とありますから、1848-2021という事で173年の歴史を持つ老舗酒蔵です。
全国新酒鑑評会で高い評価を受けた酒蔵発見。
全国新酒鑑評会で高い評価を受けた酒蔵発見。
稲川酒造店は、猪苗代町でただ一軒残る酒蔵だ。
稲川酒造店は、猪苗代町でただ一軒残る酒蔵だ。
 入口を入ると、店頭には多くの酒瓶がずらりと並びます。
「昔はさらりとした飲み口が人気だったので『稲川』という銘柄で出していたのですが、その後お米の味がはっきりするものが好まれるようになったので、新たに『七重郎』という銘柄を作りました。」
と話すのは、五代目の奥様。七重郎とはこの酒蔵のご主人が代々継いできた名前だそうで、いずれは息子さんが六代目七重郎を継ぐとの事。
店頭で直接販売するようになったのは、40年程前からだそう。
店頭で直接販売するようになったのは、40年程前からだそう。
五代目の奥様が対応して下さった。
五代目の奥様が対応して下さった。
「猪苗代に残っている酒蔵は、ここ一軒だけになりました。」
 ダメもとで蔵を見せて欲しいとお願いすると、快諾して下さいました(一般には現在、見学はしていません)。

 店の脇に蔵へ通じる通路があり、奥に見えるのが酒蔵の入口です。
 蔵に入ると、大きな釜がどんと鎮座しています。
「ここでお湯を沸かして、酒米を蒸すんです。左は鉄窯ですが、いまは使っていません。右は前の鉄釜が駄目になってしまったので、ほかの酒蔵さんから譲ってもらったものを使っています。」
 蒸された酒米は更に奥で麹や酒母作りへと進んでいきます。
奥に酒蔵の入り口が見える。
奥に酒蔵の入り口が見える。
酒米を蒸す場所があり、奥に更に仕込み蔵等が続く。
酒米を蒸す場所があり、奥に更に仕込み蔵等が続く。
 その通路にも、タンクがびっしりと並んでいます。
「これでもタンクは減らしたんです。」
 しかも何だか酒蔵はひっそりしています。
「新型コロナの影響で飲食店の酒の消費が進まないものですから…。」
 猪苗代に一軒となった酒蔵も、厳しい状況は同じです。そんなタンク群の反対側に、何か掲示されています。
酒のタンク群が並ぶ。
酒のタンク群が並ぶ。
戦後に入れたタンクは、今も現役だ。
戦後に入れたタンクは、今も現役だ。
「義父が歴史に興味があって、五代目に継いだ後、全国色々な所に出向いて錦絵を蒐集したようです。」
 今は色あせ防止の為に展示してあるのはコピーですが、見学する人に会津の歴史に興味をもってもらう意味も含めて四代目が展示しました。
タンク群の反対側の壁には、四代目が収集した錦絵(のコピー)が。
タンク群の反対側の壁には、四代目が収集した錦絵(のコピー)が。
会津の歴史に関する錦絵を蒐集するのが、四代目の楽しみの一つだった。
会津の歴史に関する錦絵を蒐集するのが、四代目の楽しみの一つだった。
 1888年の磐梯山噴火の錦絵もあります。酒蔵が出来て40周年の節目の年、大変な事があったのですね(因みにこの噴火で山体崩壊が起き、川がせき止められて出来たのが檜原湖や、毘沙門沼などが有名な湖沼群の五色沼です)。
裏磐梯周辺の景観美が出来て、まだ百数十年余り。磐梯山の噴火が作った景色だ。
裏磐梯周辺の景観美が出来て、まだ百数十年余り。磐梯山の噴火が作った景色だ。
新型コロナが収束すれば、見学が復活するかも。
新型コロナが収束すれば、見学が復活するかも。
 その通路の奥には、仕込みなどを行う場所や、作った酒を貯蔵しておく冷蔵庫があります。
「全部瓶詰にして保存します。タンクだと空気に触れる面積が大きくなるので、空気に触れる面積が少ない瓶詰にしてから保存するんです。結構大変なんですけどね…。」
 新型コロナウイルスの影響で消費量が伸び悩む中、冷蔵庫には例年よりも多くの日本酒が貯蔵されています。
新米が入って来れば急がしくなるだろう。
新米が入って来れば急がしくなるだろう。
冷蔵庫には、出荷を待つ日本酒があった。
冷蔵庫には、出荷を待つ日本酒があった。
 今回はロケで5種類ほど、飲み比べをさせて頂きました←役得。

「大吟醸 稲川」は口に含んだ瞬間の香りの豊潤さに比べ、飲んだ後はすっきりした味わい。
「七重郎」の白ラベルは、「稲川」と同じく原料が山田錦ながら、後味がしっかりめ。
赤ラベルと黒ラベルは米が五百万石になり、前の2つと全く違う味わい。赤の方が後味はきりっとした感じ。
青ラベルは火入れをしていないだけあって旨味が強く、香りや味が濃い肴と合いそうな酒でした(つづく)。

つづき(最終エピソード「二層のラーメン」「スプーンで食べるカツレツ(コロナ禍の中、テイクアウトもあるよ)は、こちらをクリック。
取材で特別に試飲させて頂いた5種類。米や仕込み方などで全く味わいが違う。
取材で特別に試飲させて頂いた5種類。米や仕込み方などで全く味わいが違う。
米どころ会津は、酒も美味い。
米どころ会津は、酒も美味い。
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