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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
Imoni Party with music in 2021
 今月9日から昨日まで、足掛け4日、トータル72時間に亙って、『SUPER特番!!LIVE福島 風とロック芋煮会』が配信で開催されました。土日は中テレでも一部放送されました。配信・テレビ・ラジオ・新聞をご覧【お聞き】頂いた皆さん、有難う御座いました。

 今回はアーティストの皆さんの30分ずつのライブをトークでつないで進行する「涙と笑いの風とロックのど自慢」(土曜)と「笑いと涙の風とロック歌合戦」(日曜)の7時間ずつの配信の司会をお手伝いさせて頂きました。去年の6時間生配信も緊張しましたが、今回は更にプラス1時間の、更に2倍(2日)ですから、既に始まる前からテンパっていました…。
 拙い進行で大変失礼いたしましたが、個人的に1つだけ貢献できたかなと思うのは、2日目の芋談義(16:15~17:00)で時間に余裕があったので、私が提案したクイズコーナーを展開できた事です。
配信終了後に(撮影時のみマスクをとっています)。
配信終了後に(撮影時のみマスクをとっています)。
 2014年、風とロックで初めて“野球のイベント”を行いました。参加したミュージシャンがお客さんの前で野球の試合をするのです。ミュージシャンのユニホーム姿や、野球をプレーする姿はなかなか見られない(そもそも音楽イベントでそんな事を行う事自体が多分初めて)事もあり、またヤクルトスワローズの名捕手・名監督だった古田敦也さんを呼んでの解説(ツッコミ含む)付きとあって、これが大好評。またミュージシャンも負けず嫌いで「来年も参加して、今年以上に良いプレーを見せたい」という方も多く、その積み重ねでその後の風とロックの人気イベントの一つになります(私も実況アナウンサーとして毎年関わらせて頂いています)。
約7年保存した筆記テスト(実物)。福島民報社にも、このデータは残っていないらしい。
約7年保存してあった筆記テスト(実物)。福島民報社にも、このデータは残っていないらしい。
 この初年度(のみになりますが)、ミュージシャン選抜と観客選抜という、一般の方がミュージシャンとの試合を組み、その観客選抜チームを作る為にわざわざ選抜会を開いたのです。がその時、実技だけではなく“筆記テスト”も行っていたのです。私はその年の実況資料として、風とロック芋煮会の実行委員長、箭内道彦さんから問題用紙を頂いていました。ですが、その年の実況ではその問題を紹介する事が出来ず、その後いつかどこかの風とロックでご紹介したい…と思っていたのです。
 そこで配信の今年こそ問題用紙を見せつつご紹介したら、風とロックファンの方々にも喜んで頂けるかな、と思って提案した次第。
こちらは2015~2019年の会場となった白河の球場のベンチ。選手入退場用にポンポンも置かれている。
こちらは2015~2019年の会場となった白河の球場のベンチ。選手入退場用にポンポンも置かれている。
 更に演出サイドのアイディアで、「ドキドキ芋煮クイズ」の応募者に出題してみたら、という事になり、配信で紹介しつつ電話で実際に問題に答えてもらう事に。しかも今回箭内さんに聞いて意外だったのが、正解は1つでなく、解答にセンスや面白さ等、こちらの気持ちをぐっと掴むものがあれば正解にしていたという点です。例えば

問1 次の四字熟語の空欄を埋めて下さい。

   □球□魂

 普通に考えれば「一球入魂」が正解ですが、これが「百球入魂」でも、伝わるものがあれば構わない、というのです。「□肉□食」の空欄に「焼」「定」を入れるパターンもあり、という訳です。成る程、さすが数々の名コピーを生み出してきたクリエイティブディレクターならではの発想です。しかも箭内さんの本番中のアイディアで、正解不正解の判定役を出演中の高橋優さんに振るという、何とも豪華なクイズコーナーとなったのです。
芋煮会当日は、開場前から行列が出来る(画像は2018年)。
芋煮会当日は、開場前から行列が出来る(画像は2018年)。
 実際の筆記テスト10問の内、応募者の皆さん用に選んだ問題がこちら。

問7 次の英文を日本語に訳してください。

   NO MUSIC, NO LIFE

 これを「音楽が無い人生なんて…」ってな訳を答えようものなら、不正解判定。
「もっと心にぐっと来ないと…。」
と高橋さんが解答者のアイディアや素を引き出そうと、特別に再解答のチャンスをあげて、“意訳”を促します。果たして解答は…
 (配信した通りです。…だとあまりに不親切なので、要は高橋優さんへの好印象が伝わるような文言が答に入っていると、正解となっていました)。

 因みに配信では10問の問題全てと“模範解答”をご紹介しました。反響を見ると楽しんで頂けたようで、中には当時この筆記テストを受けていたのでクイズに応募しておけば良かった、という方もいたようです。

 そんな規格外の面白さを随所に孕む「風とロック」BASEBALL(後に「芋野球」の愛称で親しまれる事に)は、6年間に亙る名物企画として君臨。その時の試合のほぼ編集していない映像をYouTubeの無料配信で風とロックの期間だけ蔵出し。すると有料配信と芋野球を同時に楽しむ猛者も結構な数現れました。出場者も真面目に投打に取り組むアーティストから、プレーよりも笑いをとりにいくアーティストまでいるなど、“選手層”も“プレーの質”も幅広い。これだけでも単なる草野球ではないエンターテインメントに昇華しているのですが、そこに古田敦也さんの名解説、箭内さんや、怒髪天の増子直純さんの笑える解説、TOSHI-LOWさんの裏事情に精通した副音声解説などが加わるのですから、見て聞いて楽しい、恐らく一番笑い声が絶えない野球ではないでしょうか。
会場には、深夜の音楽番組『二畳半レコード』のブースも登場。公開収録も行われる。
新型コロナ前の会場には、深夜の音楽番組『二畳半レコード』のブースも登場。公開収録も行われた。
 今回の配信出演者・スタッフは、全員PCR検査等を実施した上での集合となりました。私は全体の進行をする箭内さん(郡山市出身)や副実行委員長の松田晋二さん(THE BACK HORN、塙町出身)、えいたそこと成瀬瑛美さん(元でんぱ組.inc、郡山市出身)等に直接お会い出来ました。去年は箭内さん・松田さんは中テレ東京支社にお越し頂き、映像を結んでの番組進行でしたし、アーティストの方々も時間をずらして東京支社から、或いはご自宅等から出演と、殆どの方とお会い出来ませんでした。その時と比べれば今年は出演者は中テレに集まり、2か所に設けた別ステージを交互に使う事で時間をずらし、換気をし、密を避けて一か所(=中テレ)から配信できました。アーティストサイドとしては去年より一歩進んだ今回の風とロックの配信でしたが、見ているお客さんの側は去年同様配信越しと、直接お会いできていない状況には変わりません。これは去年リモートで進行をしていただけに、もどかしさが(私もアーティスト側も)痛いほど分かります。
 新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、治す薬などが開発される事で、来年こそはアーティスト(味噌)とお客さん(具)が同じ会場(鍋)に集まって会える(煮込まれる)ようになってほしいという想いが強くなった今年の風とロック芋煮会でした。

 重ね重ね、風とロックに見る・聞く・読むで参加して下さった皆さん、本当に有難う御座いました。
 来年に向けて、今も福島から、全国から、風は吹き続けます…。
2018年のみ「イモニー学園」に合わせて制服姿で実況(帽子と学ランは私の高校時代のもの)。
2018年のみ「イモニー学園」に合わせて制服姿で実況(帽子と学ランは私の高校時代のもの)。
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