2021.09.03
double feature
公開中の映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は古い映画館の再生と、そこに関わる人々との物語です。
昔の映画館は2作品を同時に上映する事が多く、それを「二本立て」と呼んでいました。そこで『浜の朝日の…』の映画パンフレットに合わせて、私の夢の二本立てを考えてみました。
因みに「わたしの二本立て」は…
⓵『転校生』
(82/監督:大林宣彦)
②『二代目はクリスチャン』
(85/監督:井筒和幸)
かな。中高生の時の私の青春の映画でもあります。
『転校生』は大林宣彦監督の「尾道三部作」の一つとしても有名。何年か前には坂の多い町、尾道にいわば念願の「聖地巡礼」を果たし、主人公の実家(として使われた家)の前や、一美(小林聡美さん)が力強く自転車をこぐ跨線橋、一夫(尾美としのりさん)と一美が入れ替わった神社などを巡って、一人悦に入っていましたっけ。とにかく小林聡美さんの演技が圧巻。昔は日本テレビの「金曜ロードショー」でよく放送してくれたのですが、いまは…無理でしょうね。私はたまたま原作『おれがあいつであいつがおれで』(作:山中恒)が妹の買っていた学習雑誌『小6時代』に連載されていたのを読んでいたのがきっかけで観に行ったのですが、これが大当たりの作品でした。ラストの「さよなら…」を言い交す名シーン、白黒とカラーの使い分け等、原作に沿った内容ながら、傑作となっています(当時二本立てで、同時上映が『オン・ザ・ロード』。俳優・渡辺裕之さんの映画デビュー作でした)。あまりに面白かったので、確か2回観ました。
『二代目はクリスチャン』は、本当は同時上映の原田知世さん(←本当に可愛らしかった…ファンでした)主演『早春物語』目当てに行ったのですが、個人的には『二代目…』の方が面白くて、生まれて初めて映画館で大泣きした映画。原作がつかこうへいさんですから、面白くて泣ける作品なのも頷けます。主人公の今日子は教会のシスターなのですが、とある事がきっかけでヤクザの二代目を継がなければならない状況に。クリスチャンが二代目という組み合わせに悩む今日子ですが、その後抗争に巻き込まれていき…という作品。今日子を演じる志穂美悦子さん、いやぁ実に美しい!テレビドラマ『明日の刑事』の頃から見目麗しく、映画『宇宙からのメッセージ』も観に行きました。またジャパンアクションクラブに所属していた事もあり、アクションも本格。そんな志穂美さんが敬虔なシスターから、或る理由で変貌していく姿にもう完全に情が移ってしまい、涙も感情も爆発しました。この映画は結局3回観ました。そうそう、志穂美さんは『転校生』にも一夫・一美の担任役で出演しています。そういう意味ではこの二本立ては「志穂美悦子さん祭り」という裏テーマも入っています。
今の映画館は映画1本観る毎に料金を払う「入れ替え制」ですが、昔の映画館は「入館料」形式で、寄席同様一度入ったら一日楽しむ事も出来ました。なので例えば1日4回上映していれば、最大4回同じ映画を見る事が昔は出来ました。私の中学時代の英語の先生は、英語力を鍛える為に、弁当水筒持参で洋画を丸一日見続けて、英語のシャワーを浴びていました。上記の「2回」「3回」は、当日1回の入館料のみで観た回数です(同時上映も見なければならないので、かなり疲れました)。
映画『浜の朝日の嘘つきどもと』に関しての日記は、こちらをクリック。
福島県内の別の古い映画館に纏わる本についての日記は、こちらをクリック。
昔の映画館は2作品を同時に上映する事が多く、それを「二本立て」と呼んでいました。そこで『浜の朝日の…』の映画パンフレットに合わせて、私の夢の二本立てを考えてみました。
因みに「わたしの二本立て」は…
⓵『転校生』
(82/監督:大林宣彦)
②『二代目はクリスチャン』
(85/監督:井筒和幸)
かな。中高生の時の私の青春の映画でもあります。
『転校生』は大林宣彦監督の「尾道三部作」の一つとしても有名。何年か前には坂の多い町、尾道にいわば念願の「聖地巡礼」を果たし、主人公の実家(として使われた家)の前や、一美(小林聡美さん)が力強く自転車をこぐ跨線橋、一夫(尾美としのりさん)と一美が入れ替わった神社などを巡って、一人悦に入っていましたっけ。とにかく小林聡美さんの演技が圧巻。昔は日本テレビの「金曜ロードショー」でよく放送してくれたのですが、いまは…無理でしょうね。私はたまたま原作『おれがあいつであいつがおれで』(作:山中恒)が妹の買っていた学習雑誌『小6時代』に連載されていたのを読んでいたのがきっかけで観に行ったのですが、これが大当たりの作品でした。ラストの「さよなら…」を言い交す名シーン、白黒とカラーの使い分け等、原作に沿った内容ながら、傑作となっています(当時二本立てで、同時上映が『オン・ザ・ロード』。俳優・渡辺裕之さんの映画デビュー作でした)。あまりに面白かったので、確か2回観ました。
『二代目はクリスチャン』は、本当は同時上映の原田知世さん(←本当に可愛らしかった…ファンでした)主演『早春物語』目当てに行ったのですが、個人的には『二代目…』の方が面白くて、生まれて初めて映画館で大泣きした映画。原作がつかこうへいさんですから、面白くて泣ける作品なのも頷けます。主人公の今日子は教会のシスターなのですが、とある事がきっかけでヤクザの二代目を継がなければならない状況に。クリスチャンが二代目という組み合わせに悩む今日子ですが、その後抗争に巻き込まれていき…という作品。今日子を演じる志穂美悦子さん、いやぁ実に美しい!テレビドラマ『明日の刑事』の頃から見目麗しく、映画『宇宙からのメッセージ』も観に行きました。またジャパンアクションクラブに所属していた事もあり、アクションも本格。そんな志穂美さんが敬虔なシスターから、或る理由で変貌していく姿にもう完全に情が移ってしまい、涙も感情も爆発しました。この映画は結局3回観ました。そうそう、志穂美さんは『転校生』にも一夫・一美の担任役で出演しています。そういう意味ではこの二本立ては「志穂美悦子さん祭り」という裏テーマも入っています。
今の映画館は映画1本観る毎に料金を払う「入れ替え制」ですが、昔の映画館は「入館料」形式で、寄席同様一度入ったら一日楽しむ事も出来ました。なので例えば1日4回上映していれば、最大4回同じ映画を見る事が昔は出来ました。私の中学時代の英語の先生は、英語力を鍛える為に、弁当水筒持参で洋画を丸一日見続けて、英語のシャワーを浴びていました。上記の「2回」「3回」は、当日1回の入館料のみで観た回数です(同時上映も見なければならないので、かなり疲れました)。
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