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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Hanawa Town 3
(with a camera in Hanawa Town 2の続きです。)
 片貝川の上流方向に向かったところ、遊歩道から行くと、一旦橋を渡って道路側に戻って、川の流れる方向に歩いてくると
河童のすり鉢は、遊歩道とは反対側から見られる。
河童のすり鉢は、遊歩道とは反対側から見られる。
“展望台”があります。片貝小学校の当時の児童が描いた絵も目印です。
「ガードレールは、どうしても外せないらしいんですよ。」
 ガードレールを跨いで、展望台に立ちます。
「見えますか?あそこです。」
展望台がある。ガードレールを跨いで入れる。
展望台がある。ガードレールを跨いで入れる。
この絵も目印だ。
この絵も目印だ。
 はい、見えています。皆さんは分かりますか?すり鉢のように岩がえぐれている所があるのですが…。アップにしてみましょう。
これが河童のすり鉢だ。
これが河童のすり鉢だ。
 これです。ここだけなんです、数ある岩の中でくぼみがあるのは。

 恐らくは岩の小さなくぼみにひっかかるなどした石が、水流でくるくる回りながら徐々に岩を削るか何かして出来たものでしょう。でも不思議ですし、こういう自然の形状から河童の民話を生み出す昔の人の想像力・物語力の逞しさ・豊かさを感じます。
1か所だけ、くぼみがある。
1か所だけ、くぼみがある。
新型コロナに効く薬も作ってほしい…。
新型コロナに効く薬も作ってほしい…。
 片貝川の遊歩道は、散策自由です。東屋などのある入り口近くには、数台の駐車スペースがあります。ただ天候などにより遊歩道は足元が悪くなるなどの場所があります。行かれる方は十分注意してどうぞ。また「河童のすり鉢」は遊歩道を歩かなくても、川を挟んで遊歩道と反対側の道路を上流方向に進むと展望台があり、そこから見下ろす形で見られます。

 続いては、富永一朗まんが廊で聞いた、ダリア祭りスタンプラリーの1つになっている、ダリアを育てている民家へと向かいます。
片貝川は、花回地の自然の豊かさの象徴の1つだ。
片貝川は、塙町の自然の豊かさの象徴の1つだ。
 聞いた情報をもとにその家へ伺うと、ご主人がいらっしゃいました。
「ダリアを育てているのは妻で、さっき新型コロナワクチンの接種会場の手伝いに行っちゃって…。」
という事だったのですが、ダリアを育てている場所を紹介してもらいました。
この道の先に、ダリアの畑があると言う。
この道の先に、ダリアの畑があると言う。
 お宅から少し離れた場所にありました。こちらが、その畑です。名付けて「はたやファーム」。入口に小さな看板がありますが、
「ファームの『フ』が取れちゃって…。」
 ご家族の皆さんで作ったそうです。因みに「はたや」とは?
「元は機織りを家業としていて、うちの屋号なんです。」
こちらが「はたやファーム」。
こちらが「はたやファーム」。
お手製の看板は、「フ」だけ行方不明。
お手製の看板は、「フ」だけ行方不明。
 約10種類のダリアが咲いています。
「朝、だいぶ摘んだんですが…。」
 それでもすくすく育つ様々な色のダリアが見られます。
ダリアを10種類ほど育てている。
ダリアを10種類ほど育てている。
「私は妻の手伝いをする位なんですが、結構作業が大変なんです。」
と話すご主人。
「芽かき・葉かきをするんです。」
奥様がダリアを育てるのを手伝っていると言うご主人。
奥様がダリアを育てるのを手伝っていると言うご主人。
 ご主人が指さすのは、茎の途中の若い芽です。
「花が幾つも咲くと、それぞれの花が小さくなるんです。1つの花を大きくする為に、この芽を摘むんです。」
 同じように葉も、見栄えなどを考慮して不必要な葉は落としていきます。こうする事で、
「花瓶にさした時に、一輪でも見応えのあるダリアに育つんですよ。」
このように出て来た新芽を…
このように出て来た新芽を…
摘む事で、1輪を大きく育てる。
摘む事で、1輪を大きく育てる。
 なるほど、庭や花壇で楽しむ場合と、花瓶に生けて鑑賞するパターンでは、花の育て方も変わってくるという訳です。
 因みに塙町がダリアを町の花にしたのは、2001(平成13)年の「うつくしま未来博」に出展したのがきっかけだそう。以来町全体で力を入れ、いまや町の特産品となったほか、湯遊(ゆうゆう)ランドはなわのダリア園はこれからの時期約5000株のダリアが咲きほこる観光名所となっています。
丹精込めて育てるダリアの数々。
丹精込めて育てるダリアの数々。
色も様々あるのが分かる。
色も様々あるのが分かる。
「町がダリアで活気づくのは良い事だと思うので…。」
とスタンプラリーの場所の1つに選ばれたのも、喜んでいる様子。
「ここは元は蒟蒻を育てていたんですよ。」
 蒟蒻は塙町の特産の1つです。ただ在来種の蒟蒻芋は病気などに弱く、手入れが大変でやめてしまったそう。以前白河の蒟蒻専門店を取材した際も、その栽培の大変さで在来種の生産を断念する農家が多かったという話を聞きました。

 宜しかったら、その時のブログです。
 
夏の日を浴びて、美しく咲く。
夏の日を浴びて、美しく咲く。
可憐さもある。
可憐さもある。
 撮影が終わって帰りがけ、奥様の生けたダリアを見せて頂きました。
 ダリアだけなのですが、色や花の形も様々あって、見応えがあります。確かにこうやって生けるとなると、一輪ずつの花ぶりなどが大切だと言うのも頷けます。
 また花の大きさに合う茎の丈の長さ、必要な葉の量など、色々な要素が重なり合って、見応えのあるものになるのですね。奥様はフラワーアレンジメントの知識もお持ちとの事。
花瓶に奥様が生けたダリア。
花瓶に奥様が生けたダリア。
花瓶に生える育て方をしてあって、見応えがある。
花瓶に生える育て方をしてあって、見応えがある。
 町の人にも愛されるダリアに癒されました。有難う御座いました。
(with a camera in Hanawa Town 4につづく)
花びらも1枚1枚が美しい。
花びらも1枚1枚が美しい。
バランスもさすがです。
バランスもさすがです。
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