2021.06.23
with a camera in Shinchi Town 2
(6月24日のブログの続きです。)
大きな「右近清水」の看板のある道を進むと、段々道は細くなり、桜などの緑の木立の中を進んでいきます。菅ノ沢溜池沿いの1車線程の幅の道を進んでいくと…
大きな「右近清水」の看板のある道を進むと、段々道は細くなり、桜などの緑の木立の中を進んでいきます。菅ノ沢溜池沿いの1車線程の幅の道を進んでいくと…
雨に洗われた緑も美しい。 |
ありました!東屋には「湧泉 力水 右近清水」とあります。「右近清水」の名の由来は、何でも仙台藩主・伊達政宗の孫、右近宗定がこの湧き水を飲んだ事によるものだそうで、江戸時代1600年代の後半にまで遡るようです。「平成の名水百選」にも認定されています。
先客がいらっしゃいました。
先客がいらっしゃいました。
東屋まで作るあたり、地元の人に大切にされているのが分かる。 |
「きょうは相馬市から来ました。車で30分位ですかね…。」
と話すこちらの方は、長年こちらの清水を汲みに来ているとの事。
「飲み水にしたり、ご飯を炊くのに使ったり…。美味しいですよ。」
と話すこちらの方は、長年こちらの清水を汲みに来ているとの事。
「飲み水にしたり、ご飯を炊くのに使ったり…。美味しいですよ。」
大きなペットボトル16本ほどに清水を汲んでいた。 |
ペットボトルに汲んでおくと、ボトルの周りが薄ら白く…。清水の温度は低めのようです。
汲んだ清水で、ボトルに薄ら水滴が…。 |
「2週間おきくらいに来ますかね。」
との事。往復1時間かけて汲みに来る右近清水を、私も頂いてみる事に…。
おっ!すっきり円やかな味わいで、全くクセがありません。美味しい清水です。
との事。往復1時間かけて汲みに来る右近清水を、私も頂いてみる事に…。
おっ!すっきり円やかな味わいで、全くクセがありません。美味しい清水です。
是非行く場合は、コップか空のボトル持参で。 |
緑に囲まれる中に湧く右近清水、新地町に行ったら是非味わってみてください。
さて再び来た道を戻る途中、右近清水に向かう途中は気付かなかったのですが、
さて再び来た道を戻る途中、右近清水に向かう途中は気付かなかったのですが、
美味しい清水が楽しめる。春は桜も愛でながら…。 |
道路より少し高い所で炎が上がっています。野焼きでしょうか?
炎の上がっている所へは、舗装された細い道があります。歩いて登って行って見えたのがこちらの光景。振り返ってみると…
炎の上がっている所へは、舗装された細い道があります。歩いて登って行って見えたのがこちらの光景。振り返ってみると…
炎が上がっています。その理由は… |
男性が1人、草刈りをしていました。
「あれは草でなくて、落ちた枝や、病気になった木の枝を、消防に連絡をした上で焼いているんです。」
「あれは草でなくて、落ちた枝や、病気になった木の枝を、消防に連絡をした上で焼いているんです。」
枝を焼きながら、草刈り中。 |
実はこちらの男性、「右近清水と桜を守る会」のメンバーで、ボランティアで草刈りなどをしていたのです。
「町で草刈り機を貸してくれるんですよ。」
周囲には桜の木がたくさん植えられていて、その桜を見る時期に車が止められる場所の草刈りをしていたのです。
「町で草刈り機を貸してくれるんですよ。」
周囲には桜の木がたくさん植えられていて、その桜を見る時期に車が止められる場所の草刈りをしていたのです。
ボランティアで草刈りをしていた男性。 |
「昔も駐車場に使っていたんですが、雨が降ると水はけが悪くてどろどろになっちゃったんで、暫く駐車場として使えなかったんですよ。それを町など色々な所に働きかけをして、下にパイプを入れて水はけを良くして、ここに入る上り道も舗装してもらったんです。」
それからまた駐車場として使えるようになったそうで、桜を多くの人に楽しんでほしいという思いが実を結びました。
それからまた駐車場として使えるようになったそうで、桜を多くの人に楽しんでほしいという思いが実を結びました。
草刈り後の駐車場。今は水はけも良くなった。 |
「桜の木が病気にかかると、枝が広がっていかずに、もやもや、もにゃもにゃっとまとまっちゃうんです。」
周囲にある約1500本の桜の木を守る為に、守る会は病気になったて枯れた枝を、病気を広げないよう焼却処理をしています。こういった地道な活動があって、町の自慢の風景が維持されているんですね。
町のお勧めを伺うと
周囲にある約1500本の桜の木を守る為に、守る会は病気になったて枯れた枝を、病気を広げないよう焼却処理をしています。こういった地道な活動があって、町の自慢の風景が維持されているんですね。
町のお勧めを伺うと
桜を守る為に、枯れ枝を焼いていたのだ。 |
「町の特産は、にらといちじくなんですよ。いちじくの旬はまだ先だけど、『よりみち』っていう農産物直売所に行くと、ドライフルーツなどのいちじくの加工品があるんじゃなかったかな。」
では折角新地町に来たので、町の特産いちじくを食べに“よりみち”しましょう!有難う御座います。
では折角新地町に来たので、町の特産いちじくを食べに“よりみち”しましょう!有難う御座います。
町の特産を教えて下さった。 |
農産物直売所「よりみち」は、国道6号沿いの郵便局の隣にあります。雨の中ですが、お客さんが入れ替わりで断続的に訪れています。早速取材の許可を得て、店の方に中を紹介してもらうと…
農産物直売所「よりみち」。「味な~」のフレーズもキャッチ―だ。 |
特産のにら等が並んでいます。
「あと、特産のいちじくを使った加工品が人気なんですよ。例えば『焼肉のたれ』にいちじくを入れているんです。」
「あと、特産のいちじくを使った加工品が人気なんですよ。例えば『焼肉のたれ』にいちじくを入れているんです。」
にらが並ぶ。奥のポップもかわいい。 |
あっさりとした甘さやコクが加わって、意外とたれの味わいに合うのだそうです。
「カレーにも入れます。」
「カレーにも入れます。」
焼肉のたれは1本600円。 |
甘酸っぱいりんごを入れたカレーもある位だから、合うんでしょうね。因みに「しんちゃん」とは、新地町だからだそう。それ以上の意味合いは無いようです。
いちじく入りカレーは400円。名前の由来は「新地ゃん」らしい。 |
そして草刈りをしていた男性が話していたドライフルーツや、お馴染み「甘露煮」もこの時期は冷凍して販売しています。
いちじくのドライフルーツは430円。 |
「ついこの間までいちじく入りの手作りシフォンケーキを販売していたんですよ。食べて欲しかったわ~。」
と話す店の方。皆さん農業の傍ら、所謂6次化商品を「手作り」しています。シフォンケーキと甘露煮のパッケージに貼ったシールも、手作り。
「このいちじくの絵も、私達のスタッフが描いたの。消しゴム版画で…。」
と話す店の方。皆さん農業の傍ら、所謂6次化商品を「手作り」しています。シフォンケーキと甘露煮のパッケージに貼ったシールも、手作り。
「このいちじくの絵も、私達のスタッフが描いたの。消しゴム版画で…。」
消しゴム版画で、かわいいいちじくが描かれている。 |
それぞれのスタッフが、自らの得意分野で活躍しています。
「うちらはスタッフが完全分業制で、餃子を作る人、豚まんを作る人って皆違う人なの。あと、お弁当も人気なのよ。」
「うちらはスタッフが完全分業制で、餃子を作る人、豚まんを作る人って皆違う人なの。あと、お弁当も人気なのよ。」
分業制をとる事で、各自が得意なもので活躍する。 |
日替わり弁当は、メニューが曜日ごとに或る程度決まっていますが、
「副菜などは前の日とかぶらないように、材料や味付けを変えるようにしているの。きのうはハンバーグ弁当。手ごねでふっくら柔らか。食べて欲しかったわ~~。」
取材した土曜日と、翌日曜は弁当はお休み。残念。お客さんは地元に限らず、お隣相馬市や南相馬市の方もいるそう。
「副菜などは前の日とかぶらないように、材料や味付けを変えるようにしているの。きのうはハンバーグ弁当。手ごねでふっくら柔らか。食べて欲しかったわ~~。」
取材した土曜日と、翌日曜は弁当はお休み。残念。お客さんは地元に限らず、お隣相馬市や南相馬市の方もいるそう。
お弁当が人気で、町外の予約客もいるんだそう。 |
「高齢の方などから予約も頂きますし、出歩くのが苦手な方には、町内に限ってですけど家まで配達します。それでも1個500円。だって車も運転できなかったら、来るのが大変でしょ?」
こういう行き届いたサービスは、地元の直売所ならではです。
また直売所に入る野菜を見ながら副菜のメニューを決めたり、足りない時は自家製野菜を登場させる事もあるんだそう。
こういう行き届いたサービスは、地元の直売所ならではです。
また直売所に入る野菜を見ながら副菜のメニューを決めたり、足りない時は自家製野菜を登場させる事もあるんだそう。
6月のメニュー。固定メニューがある曜日も。 |
「いらっしゃいませ~。」
買い物に来たご家族連れ。道着を着ている所を見ると、お稽古の帰りでしょうか。このお子さん達が、“魅せて”くれました。
(6月22日のブログにつづく)
買い物に来たご家族連れ。道着を着ている所を見ると、お稽古の帰りでしょうか。このお子さん達が、“魅せて”くれました。
(6月22日のブログにつづく)
こちらの家族、お目当てのものがありまして…。 |
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