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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Shirakawa City 2-1
 『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は白河市に行ってまいりました。私にとっては去年2月以来2度目の白河市篇です。今回はどんな出会いが待っているのでしょうか?
 
ロケ開始直前。この日の白河は朝8時で5.5度、10m以上の風があって結構冷えた。
ロケ開始直前。この日の白河は朝8時で5.5度、10m以上の風があって結構冷えた。
 白河市は、内陸側の東北の玄関口です。「白河の関」という言葉を聞いた事がある方もいるでしょう。面積305.32平方キロ、人口58000人余、関東と東北を結ぶ大動脈の東北自動車道や国道4号、東北新幹線が通っています。白河ラーメン・白河そば・白河だるま等が有名で、松平定信公による日本最古の公園とも言われる「南湖公園」があるのも白河市です。
 
桜越しに小峰城の櫓を望む。
桜越しに小峰城の櫓を望む。
 個人的には、ご当地ヒーロー「ダルライザー」を応援しています(2時間の映画まで作っているんですよ。名作ですので、是非ご覧あれ。Huluでも見られるようになるとか…)。
 
昔、ダルライザーと2ショットを撮ってもらった時の1枚。
昔、ダルライザーと2ショットを撮ってもらった時の1枚。
 最初は、白河市の小峰城址へ。まだ朝8時という事で、人影は殆どありません。
 そんな中でもこちらの男性は、この日もウォーキング。
 
小峰城址の手前が、城山公園になっている。散策自由。
小峰城址の手前が、城山公園になっている。散策自由。
「1日5km位ですかね?1時間もかかりませんよ。」
という健脚の70代。昔は子ども達にバスケットボールを指導していた経験もあるのだとか。
「平成7年にふくしま国体があったでしょ?あの時の子ども達がいま指導者になっているので、これから良い選手が福島県からどんどん育っていくと思いますよ。」
 福島にはB2リーグのファイヤーボンズもありますし、楽しみですね。ウォーキング、行ってらっしゃい!
 
「帰ったらプロ野球を見ます。」スポーツが大好きなようだ。
「帰ったらプロ野球を見ます。」スポーツが大好きなようだ。
 まだ小峰城近くには人があまりいないので、近くのJR白河駅へ行ってみます。どうです、趣のある駅舎でしょ?その近くの観光物産協会に向かうと…
 
JR白河駅。風格のようなものがある駅舎だ。
JR白河駅。風格のようなものがある駅舎だ。
自転車を並べている人がいます。
 
朝から自転車を並べる男性。これは…?
朝から自転車を並べる男性。これは…?
 観光客用に自転車を貸し出しているんですね。しかも無料。
 
天気が好ければ、市内サイクリングは便利。貸し出し無料だそう。
天気が好ければ、市内サイクリングは便利。貸し出し無料だそう。
「駅から白河ラーメンを食べに使う方がいますよ。」
 確かに店の駐車場が空いているかどうか気にする必要もありませんし、食前・食後の良い運動になりそうです。白河の(有名過ぎない)お勧めの場所を聞くと、
「私、この春異動になったばかりなんで、ベテランに聞いてください。」
 
お勧めの場所を聞くが…
お勧めの場所を聞くが…
と言って、観光物産協会(所謂、観光案内所でもあります)へ。

“ぶぉ~~~、ぶぉ~~~、おぉ~~~ん………”

 午前9時のオープン前だったので、中からは掃除機をかける音がしていましたが、その音もやみ、出て来たのが
 
別の人にバトンタッチしたいらしい…。
別の人にバトンタッチしたいらしい…。
こちらの女性。
「ここで勤務して今年で2年です。」
 先程の男性にしてみると、やって来て10日程に比べれば「ベテラン」という事のようです。
「地元出身で、大学だけ県外に行ったのですが、こちらで働くようになって改めて地元の素晴らしさを感じたり、歴史を学んだりしました。地元にいる時って、地元の事が当たり前すぎて…。」
 分かります、私も出身地の千葉の事より、いま住んでいる福島の事の方がずっと詳しいですもの。出来れば余り知られていない、それでいてお勧めの名所などはないか伺うと、
 
観光物産協会で2年の”ベテラン”。地元出身なら間違いなさそう。
観光物産協会で2年の”ベテラン”。地元出身なら間違いなさそう。
「この近くに『脇本陣蔵座敷』と言って、明治天皇陛下がお泊りになった所がありますよ。あと小峰城の所にある『二ノ丸茶屋』では期間限定の白河だるまバーガーと、期間限定の『ごじょういん』が販売されています。」
 ごじょういんとは、何でしょう?
 
案内するようになって、地元を更に知るようになったという。
案内するようになって、地元を更に知るようになったという。
「お寺巡りをする時の『御朱印』ってありますよね?あのお城版を『御城印』って言うんです。その期間限定版を作ったんですが、枚数も200枚限定なので、もう残り少なかった筈です…。」
 さすがベテラン。これは良い情報をゲットしました。リーフレットをもらい早速、脇本陣蔵座敷へ。
 
期間限定バーガーのチラシを持ってパシャリ。詳しくは後程。
期間限定バーガーのチラシを持ってパシャリ。詳しくは後程。
 閑話休題。
 白河のご当地キャラクターは「しらかわん」です。商店街には、しらかわんのフラッグが下がっていて、お客様を歓迎しています。
 
街灯などで、「しらかわん」がお出迎え。
街灯などで、「しらかわん」がお出迎え。
 下がった眉は白河だるまの鶴がモチーフです。因みに市公認キャラクターは「ダルライザー」「しらかわん」、もう一つは「小峰シロ」(萌えキャラ)です。
 
幾つかバージョンがある。町歩きのちょっとした楽しみだ。
幾つかバージョンがある。町歩きのちょっとした楽しみだ。
 リーフレットの地図に従い駅から歩いて6~7分でしょうか、国道294号(本町商店街の通り)からちょっと奥まった所にあります。「明治天皇白河行在所」とある石柱が目印です。
 
こちらが目的地。通りから少し引っ込んでいる。
こちらが目的地。通りから少し引っ込んでいる。
 こちらは文化元年(1804年)に建てられた柳屋旅館の蔵座敷で、明治14年(1881年)に明治天皇が北海道・東北巡幸の際に泊まった所だそうです(一番奥が「玉座の間」)。老朽化や東日本大震災があり、平成27年から30年にかけて修復されています。蔵座敷は3間続きで、入口に近い一つ目の部屋に入ると
 
玄関脇から中を望む。
玄関脇から中を望む。
 小さな押入れの中に、何やら板が斜めに立て掛けられています。いや、立て掛けてあるのではないようです。
「跳ね上げ階段です。天井裏へ通じているんです。」
 
押入れに「階段」が!?
押入れに「階段」が!?
 管理人の方に、特別に階段を跳ね上げてもらいました。要は、押入れの天井部分に階段がすっぽり収まる、いわば「隠し階段」だったのです。屋根裏の用途はよく分からないそうですが、倉庫として使っていて、そこに上がる為の階段だったようです。
 
階段を跳ね上げて留めると、ただの押入れに!
階段を跳ね上げて留めると、ただの押入れに!
 天井は矢羽根柄。蔵座敷でありながら意匠がこらされています。
 隣の二つ目の間は、一つ目の間よりも天井が高く拵えてあり、壁紙も巡らされています。
 
天井にもお金をかけています。
天井にもお金をかけています。
 そして一番奥、三つ目の間が「玉座の間」。明治天皇が宿泊された所です。
 
玉座の間は、蔵座敷の一番奥にある。
玉座の間は、蔵座敷の一番奥にある。
 玉座の間には、床の間は勿論、違い棚もあります。両側の棚が壁に向かって斜め上に伸びているのが分かります。
 
違い棚。左右の棚が床と平行ではないので、高さのある物は置けなかった筈。
違い棚。左右の棚が床と平行ではないので、高さのある物は置けなかった筈。
 玉座の間の奥には更に畳敷きの部分、その奥にはぴかぴかに磨き上げられた廊下があり、外が眺められます。この蔵座敷は戊辰戦争時、新撰組隊士も利用したとの事。ここからの庭の眺めに心癒されたのでしょうか。すると管理人の方が、或る事を教えてくれました。
 
左が玉座の間。右のガラス戸からは外が見える。
左が玉座の間。右のガラス戸からは外が見える。
「そこに大火の痕がありますよ。」
 それは窓の上の部分でした。
 
大火の痕とは…
大火の痕とは…
 蔵座敷は何度か大火に見舞われています。蔵は土壁に覆われているので、火に強いとも言われます。木がむき出しになっていた部分が燃えてしまったのでしょうが、蔵座敷が現在に残るのは耐火性があったからとも言えそうです。
 
本当だ、一部が炭化している。
本当だ、一部が炭化している。
 蔵座敷の脇には「つるべ井戸」跡も残っています。深さが9mあるそうですが、今は涸れてしまい、安全上塞がれています。「秋の日は釣瓶落とし」のつるべです。若い方は、時代劇でも見ない限り分からないかも知れませんね。
 
蔵座敷の外には、井戸も。生活感のある蔵座敷だ。
蔵座敷の外には、井戸も。生活感のある蔵座敷だ。
 見学をさせてもらい、御礼を言って去ろうとすると、入口脇に外の石柱とは別の石碑がありました。「明治天皇行在所碑」と書かれた左下に署名があって、二度びっくり。
 
玄関脇にある石碑。
玄関脇にある石碑。
 筆をとったのは、東郷平八郎でした。ご存じ、日露戦争の日本海海戦の指揮を執り、完勝に導いた世界的名将の一人です。
 
東郷元帥の名が!
東郷元帥の名が!
 こちらの蔵座敷は、見学であれば無料です(月曜と年末年始が定休。月曜が祝日の場合は火曜日にずれる事も)。ただ蔵座敷が貸し切りになる事もあり、確実に見学したい場合は問い合わせた方が好いかも。蔵座敷は、通りから見ると「勧工場(かんこうば)建物跡」の裏手に位置します(因みに勧工場とは今の百貨店・デパートにあたるもので、白河では初の勧工場だったそうです)。

(4月14日のブログにつづく)
手前が「勧工場」(中は見学できない)。
手前が「勧工場」(中は見学できない)。
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