2021.03.12
After a decade 3
3月11日に放送した「ぶらカメ」特別篇、いよいよ相馬市松川浦漁港です(3月14日・13日のブログの続きです)。
福島県の北部の沿岸部、相馬市松川浦漁港。 |
相馬市も津波の被害に遭い、松川浦大橋の下を津波が押し寄せる映像も見ました。普段はそんな事が起こりそうもないような、穏やかな景色が広がっています。
松川浦大橋も望める。 |
ただ2月の余震のせいでしょうか、港近くでは地割れがそのままになっています。そしてこの日は風が強く、漁業関係者の姿は見られませんでした。
港では地割れも…。この前の余震のせいか? |
宮城からドライブで来たというお2人は、
「同じ東北だから通じるものがあります。」
「何か、ほっとしますね。」
と、初めての松川浦の景色を楽しんでいる様子。ご自身の住んでいる宮城の話を聞くと、
「宮城は沿岸部がだいぶ復興していますよ。ただ景色は変わりましたね。」
防潮堤やかさ上げなどもあり、沿岸部の景色は被災3県、どこも10年前とは変化があるようです。
「同じ東北だから通じるものがあります。」
「何か、ほっとしますね。」
と、初めての松川浦の景色を楽しんでいる様子。ご自身の住んでいる宮城の話を聞くと、
「宮城は沿岸部がだいぶ復興していますよ。ただ景色は変わりましたね。」
防潮堤やかさ上げなどもあり、沿岸部の景色は被災3県、どこも10年前とは変化があるようです。
宮城から相馬にドライブに来た2人。 |
港を離れて町中に行くと、スケートボードを楽しむ中学生に出会いました。
相馬市にはスケートボードが楽しめる公園がある。 |
震災当時の事を聞くと、当時は3歳位だったので覚えていない人もいれば、逃げた事や家が津波に流された事を覚えているくらいの記憶が残っている人もいました。
さぁ、技に行くぞ~。 |
将来の夢を聞くと、野球部員からは「合同チームなので、まずは県大会に出たい」、
おっと危ない!(ちゃんと着地していました) |
サッカー部員からは「テレビに映るような活躍をしたい。」
(冬の選手権に勝ち上がってくるのを待っているよ!)
更には、
「夢は総理大臣。もっと日本を良くしたい。」
なんて頼もしい発言も聞かれます。
(冬の選手権に勝ち上がってくるのを待っているよ!)
更には、
「夢は総理大臣。もっと日本を良くしたい。」
なんて頼もしい発言も聞かれます。
私は怖くて、出来ません…。 |
因みにこちら、キックボクシングを習っている彼は、コロナ禍で東北チャンピオンを決める大会が無くなっちゃったのを残念がっていました。
パンチを繰り出す。決まってる~♪ |
フェザー級で東北ランキング4位。10歳ほど上の選手に判定勝ちした事もあるそうで、左のキックが得意(写真が下手)。
得意のキック(足が上がり切ったところを狙ったのに…。) |
そしてこちらの彼の夢は、料理人だそう。
「祖母が食堂をやっていて、美味しいんです。中でもいくらかに丼とまぐろが好きです。」
そこでおばあちゃんのやっている食堂へ向かいました。
「祖母が食堂をやっていて、美味しいんです。中でもいくらかに丼とまぐろが好きです。」
そこでおばあちゃんのやっている食堂へ向かいました。
こちらの中学生の夢は料理人。 |
こちらがおばあちゃんの「齋春商店」。食堂だけでなく、旅館業も営んでいます。魚料理が美味しいと評判の店です。おばあちゃんに仕事が一段落したところで、震災当時の話を聞きました。
相馬市の「齋春商店」。旅館兼食堂を営む。 |
「東日本大震災の時は津波が来るって分かったので、ここにあった車に分かれて乗って高台へ逃げました。この建物の天井位まで津波が来たみたいです。ただ建物の柱等に問題は無かったので、壁などを張り替えて再オープンしたんです。でも先日の余震は、もっと酷かったんです。外壁が剥がれ落ちちゃって、部屋も被害が出ました。10年前の揺れでも無かったんですよ。」
先月の地震の大きさを話す。 |
建物は正面から見た感じは影響がなさそうでしたが、横側に案内してもらうと亀裂が入っていました。
「この10年はとにかく夢中でやってきたので、あっという間でした。今旅館は休業※ですが(※取材した2021年2月23日時点の話です。最新情報は問い合わせてください)、従業員もいますから、食堂の方だけでも走り続けないとね。」
と気丈なおばあちゃん。お孫さんについて話を聞くと、
「素直で、優しい子ですねぇ。」
と目を細めます。そんなところへ、お孫さんが友達とやって来ました。
「この10年はとにかく夢中でやってきたので、あっという間でした。今旅館は休業※ですが(※取材した2021年2月23日時点の話です。最新情報は問い合わせてください)、従業員もいますから、食堂の方だけでも走り続けないとね。」
と気丈なおばあちゃん。お孫さんについて話を聞くと、
「素直で、優しい子ですねぇ。」
と目を細めます。そんなところへ、お孫さんが友達とやって来ました。
齋春商店の壁に亀裂が(2021年2月の取材時のものです)。 |
「将来は何になりたいか、聞いていますか?」
と尋ねると、
「何でもやりたい事をやってほしい。」
と、孫本位で考えるおばあちゃん。
ここでお孫さんに何になりたいんだっけ?と尋ねると、
「おばあちゃんの店で働きたい。」
と初めて告白。
と尋ねると、
「何でもやりたい事をやってほしい。」
と、孫本位で考えるおばあちゃん。
ここでお孫さんに何になりたいんだっけ?と尋ねると、
「おばあちゃんの店で働きたい。」
と初めて告白。
お孫さんとおばあちゃんの2ショット。この後のお孫さんの発言に… |
「やりたいものをやれば良いの。」
と言いつつ、おばあちゃんの目には涙が…。お孫さんの気持ち、そして自分がやってきた事の良さがお孫さんに伝わっていた事に、喜びが溢れたのでしょう。
と言いつつ、おばあちゃんの目には涙が…。お孫さんの気持ち、そして自分がやってきた事の良さがお孫さんに伝わっていた事に、喜びが溢れたのでしょう。
おばあちゃんは、うれし涙を…。 |
「有難う…。」
と言うおばあちゃんに、照れるお孫さん。
と言うおばあちゃんに、照れるお孫さん。
素敵な2ショットですね。 |
お孫さんをはじめ若い人たちには、自分のやりたい事や夢に向かって進んで行って欲しいですね。
次回は齋春商店の美味しい食事もご紹介します。
(3月11日のブログにつづく。)
次回は齋春商店の美味しい食事もご紹介します。
(3月11日のブログにつづく。)
最後は店の前で、お孫さんのお友達とパシャッ! |
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