2020.10.14
with a camera in Nishiaizu Town 2
(10月15日のブログの続きです。)
川口屋タンス店の三代目に町のお勧めを聞くと、少し先を指して
「ほら、お客さんが入って行きますよね。あそこの『えちご家』のラーメンはお勧めですよ。」
との事。西会津町は味噌ラーメンが名物の一つです。
「私もよく行くんですが、よそからもお客さんが来るので、土日に行くのは遠慮しているんですよ。」
と遠方のお客さんを気遣っています。
「多分、お昼時は厳しいですよ。時間をずらした方が好いかも知れませんね。是非行ってみて下さい。」
お昼のお店は決まりました。
川口屋タンス店の三代目に町のお勧めを聞くと、少し先を指して
「ほら、お客さんが入って行きますよね。あそこの『えちご家』のラーメンはお勧めですよ。」
との事。西会津町は味噌ラーメンが名物の一つです。
「私もよく行くんですが、よそからもお客さんが来るので、土日に行くのは遠慮しているんですよ。」
と遠方のお客さんを気遣っています。
「多分、お昼時は厳しいですよ。時間をずらした方が好いかも知れませんね。是非行ってみて下さい。」
お昼のお店は決まりました。
三代目お勧めは、えちご家のラーメンだそう。 |
さて食欲の秋の前に、芸術の秋と参りましょう。
西会津町には廃校となった木造校舎に国の内外から芸術家を招いたり受け入れたりして、住居を兼ねたアトリエとして活用している場所があります。名付けて「西会津国際芸術村」です。
西会津町には廃校となった木造校舎に国の内外から芸術家を招いたり受け入れたりして、住居を兼ねたアトリエとして活用している場所があります。名付けて「西会津国際芸術村」です。
かつての新郷小の校門から撮影。手前の階段は苔むしている。 |
伺ってみたところ…表示は「CLOSE」(お休み)。あちゃ~。でも中の人に声を掛けてみると、
「14日から始まる『公募展』の作品を展示する作業中で、13日まで臨時休館なんです。」
との事。そこで放送日が公開後の15日である事を話し、その準備中でも構わないので中を取材させて欲しい旨を話すと、快く「どうぞ」と言って頂けました♪
「14日から始まる『公募展』の作品を展示する作業中で、13日まで臨時休館なんです。」
との事。そこで放送日が公開後の15日である事を話し、その準備中でも構わないので中を取材させて欲しい旨を話すと、快く「どうぞ」と言って頂けました♪
左にCLOSEの表示が…。ダメもとで取材をお願い、OK頂きました♪ |
案内して下さったのは、地域おこし協力隊の山口さん。この芸術村で、町への移住相談にのっている方でもあります。元々はアーティストとして西会津町にやってきました。と言うのも芸術村には、町に滞在して制作活動に集中して取り組む事を支援する制度があるのです。
「私もアーティストとして来ていて、西会津町に移住しちゃいました。」
「私もアーティストとして来ていて、西会津町に移住しちゃいました。」
案内して下さった山口さん。移住した方だからこそ、移住する人の不安や疑問も分かる。 |
移住して2年ちょっとになるそうです。移住の理由は?
「西会津町の空気が好きで…。旅が好きで割と全国によく行っているんですが、しっくりきたんです。東京にいた時よりこっちに来てからの方が働いているんですけど、へとへとになっても帰り道が気持ち良かったりするんです。」
と何だか西会津町での生活を楽しそうに話します。
「(西会津町と)出会っちゃいましたね?」
と聞くと、
「出会っちゃいましたね~。」
と笑顔を見せる山口さん。運命的な出会いだったのかも知れません。
「西会津町の空気が好きで…。旅が好きで割と全国によく行っているんですが、しっくりきたんです。東京にいた時よりこっちに来てからの方が働いているんですけど、へとへとになっても帰り道が気持ち良かったりするんです。」
と何だか西会津町での生活を楽しそうに話します。
「(西会津町と)出会っちゃいましたね?」
と聞くと、
「出会っちゃいましたね~。」
と笑顔を見せる山口さん。運命的な出会いだったのかも知れません。
西会津町が気に入った山口さん。手にしたのは… |
「これなんか、面白いんですよ。私、初めて見ました。」
下駄の裏には、何とスパイクが。雪国仕様、滑らない工夫ですね、私も初めて見ました。
下駄の裏には、何とスパイクが。雪国仕様、滑らない工夫ですね、私も初めて見ました。
さすが雪国西会津。スパイクつきなのだ。 |
「こちらではワークショップを開いたり、スタッフがいれば予約なしで箸作り体験も出来たりします。」
部屋には、廃校に残った椅子や机の脚だけ利用して、天板は裏山からとってきた木材を使って作った新しいテーブル等があります。
部屋には、廃校に残った椅子や机の脚だけ利用して、天板は裏山からとってきた木材を使って作った新しいテーブル等があります。
こちらではワークショップ等も開かれ、木工に親しめる。 |
箸作り体験はクリ・ナラ・ヒバ・クルミの4種類から材料が選べます。
「それぞれ特徴があります。クリだと、水に強いんです。」
好きな材料を選んで、小刀で箸を作ります。
「1時間から2時間位あれば…。拘る人はもっと時間がかかる場合もあります。時間のある時、思い立った時、ふらっと寄って頂ければ…。500円で箸が作れますよ。」
ワンコインで、オンリーワンの箸作りが可能です。
「それぞれ特徴があります。クリだと、水に強いんです。」
好きな材料を選んで、小刀で箸を作ります。
「1時間から2時間位あれば…。拘る人はもっと時間がかかる場合もあります。時間のある時、思い立った時、ふらっと寄って頂ければ…。500円で箸が作れますよ。」
ワンコインで、オンリーワンの箸作りが可能です。
箸作り体験は、スタッフさえいれば予約なしでもOKだ。 |
「こちらは『カフェのふりした無料休憩所』なんて紹介しているんですが、ここにある飲み物は自由に飲んで頂いて良いし、ここにある本は自由に読んで頂いて良い、コワーキングスペースとしても利用できる場所です。Wi-Fiも使えますよ。」
自分カフェと名付けられたスペースは、好きな所に座り、おしゃべりや読書など好きに過ごせる空間だそう。
自分カフェと名付けられたスペースは、好きな所に座り、おしゃべりや読書など好きに過ごせる空間だそう。
こちらは自分カフェ。過ごし方も自分次第。 |
「これは戦後寄贈されたオルガンです。横には金参萬五千円也と書いてあります。」
これも廃校に残っていたものだそうで、今でも音が出ます。ただペダルを踏んで空気を送ってやらねばならないタイプです。
これも廃校に残っていたものだそうで、今でも音が出ます。ただペダルを踏んで空気を送ってやらねばならないタイプです。
足踏み式のオルガン。校歌や唱歌を何度奏でたのだろう。 |
フルートやヴィオラといったボタンがあり、音色が変わる仕組みです。弾いてみたら1か所、ドの音が出ませんでした。とっても大事にして~たのに~、壊れて出ない音が、ここにもありました。
音色が変えられるのは、電子オルガンになる前からだったのね。 |
因みに案内して下さっている山口さんのお気に入りの場所は、校長室にあったソファーだそう。
自分カフェ内にある、山口さんお気に入りのソファー。理由は… |
「廊下の奥に裏山の緑が見えるんです。このソファーに座って見えるあの緑の景色が好きなんです。」
こちらの芸術村に腰を据えて作品制作する人の中には、裏山の木を材料にする人もいるとか。制作意欲をかきたてる自然環境なのです。
「では、公募展の作品を展示している2階に行きましょう。」
こちらの芸術村に腰を据えて作品制作する人の中には、裏山の木を材料にする人もいるとか。制作意欲をかきたてる自然環境なのです。
「では、公募展の作品を展示している2階に行きましょう。」
窓の奥に裏山の緑が見えるからだそう←写真が下手。 |
階段を上がる途中、
「これも以前に来た海外のアーティストの方が作っていったものなんですよ。」
と紹介してくれます。この古い和の廃校に自然と馴染むのは、木造の建物だからか、歴史があるからか、はたまた食でも文化でも貪欲に取り入れる日本人の目から見ているからなのか。
「展示作業中だったので、脚立を片付けてきますね。」
「これも以前に来た海外のアーティストの方が作っていったものなんですよ。」
と紹介してくれます。この古い和の廃校に自然と馴染むのは、木造の建物だからか、歴史があるからか、はたまた食でも文化でも貪欲に取り入れる日本人の目から見ているからなのか。
「展示作業中だったので、脚立を片付けてきますね。」
階段室に飾ってあるのも作品。さあ、2階の展示が見えてきた。 |
…思わず溜息が出ました。歴史ある校舎が、多くの絵に、色彩に囲まれ、パワーに満ち溢れています。勿論天井の照明等には手が加えられているとは言え、何と美しく、趣のある展覧会場でしょう。
作品展示がほぼ終了した2階の廊下。これ自体が圧巻の眺め。 |
学校の廊下がこんなに魅力的に変身するなんて…。学校の廊下だった所を歩くのが、こんなに楽しいなんて…。そう言えば、木造の美術館に足を踏み入れた事が今までに無かったかも…。しかもこんなに外光の射す美術展も、こんなに気持ちの良いくらい長く真っ直ぐな通路の両脇から絵に挟まれた事も…。新鮮、斬新、初体験。
廃校に、これほど鮮やかな絵錦が似合うとは…。 |
普通に歩くだけなのに、絵画という景色が次々とこんなに変わっていく。
両脇の絵のお陰で一歩一歩が新鮮で飽きない。 |
教室は、廊下からは見通せない絵の宝箱。戸から覗いて三方を、入ってみて四方を絵に囲まれる変化と喜び。
教室にも作品が。どんな世界が広がっているのだろう。 |
…山口さんも絵になる方ですね。
第15回西会津国際芸術村公募展2020は11月1日まで、月・火はお休みという事です。ご注意ください。
第15回西会津国際芸術村公募展2020は11月1日まで、月・火はお休みという事です。ご注意ください。
古い校舎と作品の醸し出す雰囲気も、是非味わってほしい。 |
さてこのテレビ取材の様子を見ていた男性が、
「立派な古民家を知っているんだけど、取材してみたい?」
と話しかけて下さいました。すると
「連絡とってやっがら。」
と電話でかけあってくださったのです。何とご親切な。先方とも話がついたらしく、
「ついて来て~。」
と言って車を走らせます。
「立派な古民家を知っているんだけど、取材してみたい?」
と話しかけて下さいました。すると
「連絡とってやっがら。」
と電話でかけあってくださったのです。何とご親切な。先方とも話がついたらしく、
「ついて来て~。」
と言って車を走らせます。
「古民家は見ねえの?」と声をかけて下さった方。これは有力情報?! |
狭い道ですが走り慣れているようで、すいすいと進んで行きます(走り慣れた道である理由は、後程分かります)。そして男性お勧めの古民家に到着しました(10月13日のブログにつづく)。
言われるがまま、ついていってみました…。 |
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