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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Nihonmatsu City 1
 『ゴジてれChu!』木曜恒例の「ぶらカメ」のコーナー、私が回るのはサッカーの仕事等の関係で1か月ぶりです。今回は二本松市に向かい、「木幡の幡祭り(こはたのはたまつり)」を取材してきました。そのこぼれ話です。

令和初の「木幡の幡祭り」は、晴天に恵まれた。
令和初の「木幡の幡祭り」は、晴天に恵まれた。
 木幡の幡祭りは、平安時代(1055年)の源頼義・義経親子と奥州安倍氏との争いに由来すると言われます。戦いに敗れ木幡山に籠った源親子と僅かな兵が戦勝祈願、翌朝攻めて来た安倍氏は山一帯が源氏の白幡で埋め尽くされているのに驚き、引き返した…というもの。ところが白幡に見えたのは、実は木幡山に積もった雪で、それを知った地元の人が、源氏の白幡になぞらえて五色の幡を作り、里を練り歩くようになったそうです。以来900年以上の伝統を誇る祭りで、二本松市の旧東和町(とうわまち)で行われる国指定重要無形民俗文化財、現在は12月の第一日曜に行われています。


氏子は白装束に烏帽子姿で幡を持つ。こちらは「幡郎」くん。
氏子は白装束に烏帽子姿で幡を持つ。こちらは「幡郎」くん。
 朝8時過ぎ、旧東和町内にある9つの地区の隠津島神社(おきつしまじんじゃ)の氏子達が、出発地点のグラウンドに集まってきます。多くの白装束の氏子の中に、赤っぽい服を着た氏子もいます。実はこの祭りの或る意味「主人公」でもあります。権立(ごんだち)といって、成人を迎える18歳~20歳の人達です。昔は長男が権立になれたそうですが、今は少子化の影響もあるのか、長男には限らないようです。

出発場所のグラウンドに、氏子が集まり始めた。
出発場所のグラウンドに、氏子が集まり始めた。
 こちらが今年の権立の4人です。見て分かるように、権立は母親の襦袢か赤い服を着て、太刀と袈裟(三つ編みにした縄)を首にかけて参加します。太刀は木を削って作ったもので、「結構首にずっしりきます。」と話してくれました。私も持たせてもらったら10kg以上あるようでした。

令和初の権立。今年は4人が、独特の衣装で「儀式」に向かう。
令和初の権立。今年は4人が、独特の衣装で「儀式」に向かう。
 権立は途中幡を持つ人たちと別れ、成人となる「儀式」を経て、隠津島神社の本殿で合流するそうです。隣はお父さんなのですが「参謀」の役職があって、幡を離れて「儀式」に参加できるかどうかは微妙との事。
「本当は立ち会いたいんですけどねぇ…。」
と親心と役職の間で心が揺れ動いていました。

権立の1人とお父さん。お父さんも権立を経験した分、感無量の様子。
権立の1人とお父さん。お父さんも権立を経験した分、感無量の様子。
 すると女性が権立に話しかけてきました。ご祝儀です。一人前の男として認められる日ですからね。

お話を聞いている最中に、ご祝儀が…。
お話を聞いている最中に、ご祝儀が…。
等と話を伺っている内に、幡を持った多くの氏子、そして祭りの様子を撮影しようというこれまた多くのアマチュアカメラマンが集まってきました。源氏の白幡と五色の幡が、青空や紅葉を背景に風に靡く様子は、美しくも圧巻です。

氏子も集まった、そしてアマチュアカメラマンも集まった…。
氏子も集まった、そしてアマチュアカメラマンも集まった…。
 中には、こんな可愛い氏子さんもいます。将来は幡を持って堂々と練り歩くんでしょうね。

未来の「権立」で~す♪
未来の「権立」で~す♪
 神事を済ませ、祭りの安全を祈願します。

祭りのつつがない進行を皆で祈願。
祭りのつつがない進行を皆で祈願。
 出発の前には、餅をついて振る舞ったり、

めでたい日に、餅つきは外せません。
めでたい日に、餅つきは外せません。
幡を持っての競走が行われたりします。

幡競走。健脚を競う。
幡競走。健脚を競う。
 走る速度の分だけ余計に幡が風を受ける為、結構きつそうです。

幡にはらむ風の重さを感じ、前傾姿勢で駆け抜ける。
幡にはらむ風の重さを感じ、前傾姿勢で駆け抜ける。
 一般の人も参加できるんですよ。

希望者は参加できます。
希望者は参加できます。
 この競走では、幡を持ち慣れた氏子の方に分があったでしょうか??


さすが、氏子の貫禄を見せつける。
さすが、氏子の貫禄を見せつける。
 こんなにスピーディーに幡が動くのは、この競走だけです。

頑張れ、頑張れ!
頑張れ、頑張れ!
 さてイベントが終わって幡が出発する前に、我々は撮影ポイントを探して先回りです。配布されている地図には、お勧めポイントが星印で幾つか挙げられています。どこにしようか迷いつつ進んでいると、視聴者の方から声を掛けて頂きました。もう30年以上木幡の幡祭りを撮影している地元二本松市の方です。お勧めポイントを聞くと、
「それなら、あそこの逆光の所が好いんじゃないかなぁ。幡が綺麗に見えるんですよ。」
と言って、私達を案内してくれました。その場所は奥に並ぶ木々を背景に逆光の日が当たり、逆光を入れても、逆光を切って幡だけ映しても綺麗だとの事。

この氏子達が、列をなして町を練り歩く。
この氏子達が、列をなして町を練り歩く。
 この方は終戦後満州で生まれ、幼少期は桑折町で育ったそうです。小学生の頃に隣の家の人がカメラを持っていて、ハート形の写真をプリントしてくれた事がカメラに興味を持つきっかけに。その後、初任給4000円位の頃に9000円のカメラがどうしても欲しくなり、貯金と親御さん等の資金援助を得てカメラを買い、修学旅行で友達を撮ったのが思い出だそうです。
 その方のお勧めポイントに、行列が近づいてきました。気が付けばアマチュアカメラマンも増えています。私も夢中でシャッターを切ります。

案内してくれた石川さん。聞けば二本松写真クラブフォトジャパン会長だった!
案内してくれた石川さん。聞けば二本松写真クラブフォトジャパン会長だった!
 逆光を入れた写真がこちら。おおお…なんだか素敵な雰囲気に見えませんか?光って重要ですねぇ。

アドバイスのもと、逆光で撮った一枚。
アドバイスのもと、逆光で撮った一枚。
 逆光を切って撮影したのが、こちら。
「逆光だと、電線が目立たなくなるんですよ。」
とは、ご案内下さった方のお勧め理由の一つ。私の腕でも、逆光を受けた幡や手前の草が明るく写り、電線がかなり後ろの木々に紛れています。なるほど~~。

逆光を切るバージョンも、幡の美しさが際立つ。
逆光を切るバージョンも、幡の美しさが際立つ。
「あと、鳥居の所は、絵になりますよ。」
と次なるポイントを勧めて下さいました。行列は先頭の総大将・大将等の氏子や宮司など神社の関係者、権立が幡を持たない分歩みが速いので、時折幡を持った後ろの列がやってくるのを待って、列が離れないよう調整します。その間に我々は先回りです。

列が離れすぎないよう、途中「調整」の時間が設けられる。
列が離れすぎないよう、途中「調整」の時間が設けられる。
 こちらがその鳥居です。既にアマチュアカメラマンが、この階段を上る様子を撮ろうと、他の撮影ポイントを捨てて待っています。我々も鳥居の上へ移動です。

撮影ポイントの一つ、鳥居そば。既にアマチュアカメラマンが陣取っている。
撮影ポイントの一つ、鳥居そば。既にアマチュアカメラマンが陣取っている。
 待つ事しばし、幡行列がやってきました。アマチュアカメラマンもかなりの数、鳥居を目指しています。
(12月4日のブログにつづく)

いよいよ鳥居に向かって、幡行列が近づいてきた。
いよいよ鳥居に向かって、幡行列が近づいてきた。
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