2013.11.22
Love spreads like ripples across water.
後悔先に立たず。日常を失って初めて、過去の何気ない事が幸せだった事や、自分が愛されていた事を思い知る。取り戻せないなら前を向くしかない。どこかで区切りをつけて…。
映画『四十九日のレシピ』を観てきた。愛のある映画だ。
突然妻の乙美(おとみ)を亡くした夫と娘。妻は自分が亡くなった後も夫が困らないように、日常の暮らしに役立つコツを書いて残してあった。そして「四十九日は大宴会をしてほしい」旨が遺言のように書いてあるのを見つける。妻との最後の会話を後悔する夫、母との最初の思い出に苦いものを持つ娘…、それぞれの思いを抱えながら、四十九日を盛大なものにしようと考え、娘は母の思い出を辿るように「母の年表」を作ろうと思い立つ。そして年表を作っていく内に…。
乙美の一途な愛の大きさが、色々な人との出会いを生み、父へ、娘へと巡り巡って違う形になって注がれる。愛は人を動かす。そして愛は人の日々を、そしてその積み重ねである人生を、大きく、豊かに変えていくものだと教えてくれる。愛する事は偉大で、愛される事は幸いだという事が伝わってくる。
娘役の永作博美さんは『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で魅了されたのだが、今回も素敵。役作りの細かさ・細やかさは、プログラムで読んで頂きたい。夫役の石橋蓮司さんは圧倒的な存在感だ。妻との出会いの真実を知る場面、ラストシーンの家に戻っていく姿が印象的。因みに脚本の黒沢久子さんは、福島県出身だ。
フォーラム福島で上映中。
映画『四十九日のレシピ』を観てきた。愛のある映画だ。
突然妻の乙美(おとみ)を亡くした夫と娘。妻は自分が亡くなった後も夫が困らないように、日常の暮らしに役立つコツを書いて残してあった。そして「四十九日は大宴会をしてほしい」旨が遺言のように書いてあるのを見つける。妻との最後の会話を後悔する夫、母との最初の思い出に苦いものを持つ娘…、それぞれの思いを抱えながら、四十九日を盛大なものにしようと考え、娘は母の思い出を辿るように「母の年表」を作ろうと思い立つ。そして年表を作っていく内に…。
乙美の一途な愛の大きさが、色々な人との出会いを生み、父へ、娘へと巡り巡って違う形になって注がれる。愛は人を動かす。そして愛は人の日々を、そしてその積み重ねである人生を、大きく、豊かに変えていくものだと教えてくれる。愛する事は偉大で、愛される事は幸いだという事が伝わってくる。
娘役の永作博美さんは『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で魅了されたのだが、今回も素敵。役作りの細かさ・細やかさは、プログラムで読んで頂きたい。夫役の石橋蓮司さんは圧倒的な存在感だ。妻との出会いの真実を知る場面、ラストシーンの家に戻っていく姿が印象的。因みに脚本の黒沢久子さんは、福島県出身だ。
フォーラム福島で上映中。
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