2005.10.04
a fragrant olive
この一週間、外を出歩く楽しみが一つ増えた。金木犀である。
先週の夜に気がついた。あの花は、いつも鼻をくすぐる事で存在を知らせてくれる。夜は花の位置が分からない。昼だって位置が分からなくても構わない。鼻で愛でれば良いのだから。
今の時期は道路一本渡るごとに香る事さえある。手の届かない所にこんもりと茂ってご近所に香りのお裾分けをしているような立派なものから、目の前で近くをゆっくり通った人だけに耳打ちして教えてくれるようなものまで、等しく甘い香りを楽しませてくれる。
きのうの朝、家の前の金木犀は弱々しくもあの甘美な香りを漂わせていた。花も咲き掛けである。文字通りくすぐる程度の香りが却って秋を告げてくれているようだった。帰宅するとあの甘美な香りが、立ち込めていた。一気に花が進んだようだ。どこにも逃がさないように、余すところ無く吸い込んだ。
至福の一時だった。
先週の夜に気がついた。あの花は、いつも鼻をくすぐる事で存在を知らせてくれる。夜は花の位置が分からない。昼だって位置が分からなくても構わない。鼻で愛でれば良いのだから。
今の時期は道路一本渡るごとに香る事さえある。手の届かない所にこんもりと茂ってご近所に香りのお裾分けをしているような立派なものから、目の前で近くをゆっくり通った人だけに耳打ちして教えてくれるようなものまで、等しく甘い香りを楽しませてくれる。
きのうの朝、家の前の金木犀は弱々しくもあの甘美な香りを漂わせていた。花も咲き掛けである。文字通りくすぐる程度の香りが却って秋を告げてくれているようだった。帰宅するとあの甘美な香りが、立ち込めていた。一気に花が進んだようだ。どこにも逃がさないように、余すところ無く吸い込んだ。
至福の一時だった。
全文を読む