つながろう ふくしま

創エネ×省エネ 体感!再生可能エネルギー

★教えてくれた人:いわき明星大学 東之弘教授 ★聞き手:大野智子アナウンサー(FCT)

 
≪大野アナ≫

「なぜ今、再生可能エネルギーが注目されているのか、あらためてその背景も含めて教えて下さい。」

≪東教授≫

まず、日本のエネルギーの現状を皆さんに知ってもらいたいと思います。日本は、限られた面積しかない小さな島国です。この小さな国で、世界有数の経済大国に短期間で成長しました。日本はとっても努力家の国なのです。経済大国になるためにはその活力の源になるエネルギーが必要で、エネルギーを作るためには「エネルギー資源」が必要です。しかし、今使っているエネルギー資源のほとんどが国内では入手できないということが日本の現状です。

この状況に加え、地球温暖化の問題や東日本大震災などでさらに危機的な状況が発生しています。もしものときを考え、子供たちの将来を考えると、今から準備をしておくことが必要であり、その2つの対策の1つが「創エネ」、もう一つが「省エネ」です。

省エネは皆さんよくわかっているようですが、まだまだ実施が不十分だと思います。でも、本当に行わなければ行けないのは、非常時を想定して新しいエネルギーを作り出していくことであり、その中心にあるのが「再生可能エネルギー」だと思います。

≪大野アナ≫

「なぜ今、再生可能エネルギーが注目されているのか、あらためてその背景も含めて教えて下さい。」

≪東教授≫

東日本大震災前から、世界中で地球温暖化防止対策について考えてきました。

まさに地球環境問題対策なので、世界中で取り組むべき課題です。地球温暖化防止で注目されたのが二酸化炭素、そして二酸化炭素がどこから多く発生しているかというと、エネルギー資源として使われている「化石燃料」ということになりました。二酸化炭素というキーワードが、今の環境問題とエネルギー問題を、まさにつないでいると行ってもおかしくないかもしれませんね。

≪大野アナ≫

「再生可能エネルギーには様々な可能性がありますね。でも、これが中心となる社会の実現は、簡単なことではないのでしょうか。」

≪東教授≫

再生可能エネルギー、少し前は【新エネルギー】と呼ばれていましたが、確かに再生可能エネルギーの導入は、なかなか効果が上がりませんでした。その原因は、いろいろな要素があると思いますが、一つは経費がかかりすぎること。つまり化石燃料や原子力の方が、安くて安定したエネルギーを作れるということです。また、太陽光発電や風力発電を考えた場合、広い土地が必要であり、日本はその条件を満たす最適地を見いだすことができなかったのかもしれません。

でも、今回の震災で状況は少し変化しました。特に福島県では、【復興】という言葉を合い言葉に、県民全体で、そして日本中の期待を浴びて、これからのエネルギーをなんとか考えていかなければ行けないという方向性の一致を見いだせていると思います。

科学技術も進化し、狭い面積でもたくさんの電気を作る太陽光パネルの開発も進んでいます。また、今まで想定しなかった、海に浮かべる大型風車の開発も進んでいます。

またこれから、除染を絡めた森林バイオマス発電も福島県内でおこってくるでしょう。これらが進めば、単に電気を発生するだけでなく、新しい産業が生まれ、新しい技術が開発され、将来の日本の中心として福島が復興していけると思います。

福島県は再生可能エネルギーで自立できる県になることをビジョンで掲げました。

とても大きな目標で、まだまだ時間がかかります。再生可能エネルギーの導入と同時に、今あるエネルギーを大切に使うこと、無駄なく使うことが大切であり、まさにこれがもう一つの柱となる「省エネ」なのです。

≪大野アナ≫

「先生は今回の特別授業で、君たちに自分のこととして考えてほしい、といつも語りかけていました。子供たちにどんなことを期待しているのでしょうか。」

≪東教授≫

一番期待していることは、自分で考えて行動できる大人になってほしいということです。先生や、お父さんもお母さんに言われたから節電するのではなく、近くに風車ができたから風力発電に関心を持つのではなく、自分の将来を考えて、今すべきこと、将来しなければ行けないことを、自分で道を開き、自分で考えて行動する大人になってほしいと思います。そして、皆さんの中から一人でも多くの日本のリーダーを輩出したいというのが、私の夢でもありますね。

 

『再生可能エネルギー』は、君たちの未来とつながっています。

★「創エネ×省エネ 体感!再生可能エネルギー」の特別企画は、これで終わります。

●教えてくれた人、学んだ人、協力してくれた人(順不同)

いわき明星大学
 東之弘教授 石川哲夫特任教授 安野拓也教授
 大学生、大学院生のみなさん

福島中央テレビ
 大野智子アナウンサー 鈴木恒生ディレクター

メディアココ(撮影)

福島県教育委員会

教育モデル校(撮影協力)
 柳津町立西山小学校 いわき市立平第1小学校 いわき市立小名浜第1小学校
 猪苗代町立長瀬小学校 いわき市立小川中学校 いわき市内の小学生(理科講座参加児童)

東北電力柳津西山地熱発電所PR館
いわき市立中央台南中学校
ソフトバンク榛東ソーラーパーク
J-POWER郡山布引高原風力発電所
いわき大王製紙
グリーン発電会津
那須野ヶ原土地改良区
いわきおてんとSUNプロジェクト
いわき明星大学
東京大学石原孟教授
環境省(特別協力)