つながろう ふくしま 猪苗代湖 環境保全活動

"猪苗代湖菜園"の野菜は、虫たちにも狙われだしていますが、まずまずの育ち具合です。いよいよ収穫の時期に入ってきました。そこで、多くの方々に安心して収穫を楽しんでいただくために、土壌と作物の放射能測定をしてみました。

調べたのは、畑の土と、トマトと、土の中で育つジャガイモの3種類。専門の測定会社にお願いして、調べてもらったのですが、その結果は、トマトとジャガイモはヨウ素、セシウムともに不検出(検出下限以下)、土はヨウ素が不検出、セシウムも極めて低い値でした。県や猪苗代町などからも、猪苗代地域の土壌の検査数値が公表されていますが、作物に影響がないことがあらためて確認できて、ホッとしています。

以下、検査とその結果についてリポートします。

サンプルを採取したのは、7月12日です。このプロジェクトの代表、鬼多見賢さんと猪苗代湖の自然を守る会の会員の方と一緒に、作業にあたりました。

まず最初に、空間線量を調べてみました。作物の表面や、地表のすぐそば、色々計って見ましたが、およそ0.11~0.18マイクロシーベルト/hと、猪苗代町の近隣地域の数値とほぼ同じか、やや低めの値でした。

続いてサンプルの採取です。"猪苗代湖菜園"には、肥料の種類ごとに6つの畝がありますが、サンプルは、水草肥料だけで育てている畝から取りました。それぞれのサンプルの量は、測定会社と相談して300gとしました。

1. 土は、畝の表面から掘り込む形で採取しました。

 

2.トマトは、まだ青々していましたが、できるだけ育っているものにしました。

 

3.ジャガイモは、一株掘り起こし、できるだけ大きなものを選びました。

 

4.それぞれ300gずつ計って、2重のビニール袋に入れて、翌朝、山形県にある測定会社に発送しました。

測定の結果が戻ってきたのは、7月15日です。その内容は以下の通りです。

●分析を依頼した会社 (株)理研分析センター(山形県鶴岡市)

●測定項目 ヨウ素131、セシウム134、セシウム137

●測定機器 ゲルマニウム半導体検出器ORTEC社製GEM20-70

●測定結果

ジャガイモ 結果 検出下限
ヨウ素-131 不検出 8.5 Bq/kg
セシウム-134 不検出 9.4 Bq/kg
セシウム-137 不検出 8.9 Bq/kg
トマト 結果 検出下限
ヨウ素-131 不検出 7.6 Bq/kg
セシウム-134 不検出 8.9 Bq/kg
セシウム-137 不検出 10.0 Bq/kg
畑の土 結果 検出下限
ヨウ素-131 不検出 8.5 Bq/kg
セシウム-134 56 Bq/kg 9.4Bq/kg
セシウム-137 78 Bq/kg 8.9 Bq/kg

土の中で育ったジャガイモも含めて、"猪苗代湖菜園"で育っている作物は、測定器の検出下限以下という結果です。予想通りでしたが、これから、機会があれば猪苗代町内のイベントなどでも提供しようという相談をしていましたので、安心しました。ゴジてれChu!の料理コーナーでも使わせていただきます。

土からは、微量のセシウムが検出されましたが、国が示している水田の基準値は、セシウム134と137をあわせた値で、5,000Bq/kgですから、今回の測定結果(合計で134 Bq/kg)は、十分に低い値だと思います。

ちなみに今回のサンプルは、できるだけ育っているものを選びましたが、無作為に採取し、洗わずにそのまま測定会社に送っています。

一部の野菜は、もう収穫できるほどに育ってきました。苗を植える時にも手伝ってくれた翁島小学校の児童たちが、一足早く、7月13日に、大根やナスの収穫をしました。

 

"猪苗代湖菜園"は、猪苗代湖の水草を堆肥にしてその肥料で野菜を栽培しています。猪苗代湖の水質浄化に貢献しながら地域の有機農業へも活用できないだろうかという試みです。今年は、比較のために、水草肥料、町の有機肥料、化学肥料の3種類を使っていますが、これまでのところ、目だった差は出ていません。作物によっては、水草肥料も結構、健闘していますよ。