つながろう ふくしま 猪苗代湖 環境保全活動

『猪苗代湖をきれいにしよう』プロジェクト

~猪苗代湖を守るために 2~

◆猪苗代湖畔での地引網漁、一番獲れたのは、なんと“ブラックバス”!!

(2009年8月8日)


<地引網漁の様子>

猪苗代湖にはいったいどんな魚が棲んでいるのか、どんな水生植物があるのか。昔からの住民たちは健在なのか、外部からの侵入者は、どれだけ勢力を拡大しているのか、それを調べるために、8月8日、猪苗代湖の松橋浜(青浜)で、「猪苗代湖の自然を守る会」の主催で、地引網漁が行われました。

体長60センチもある大物のコイがかかった一方で、一番目立ったのは、各地で問題となっている外来魚「ブラックバス」でした。水質だけではなく湖に棲む魚たちにも変化が現れています。


<網にかかった魚たち>

地引網には、会津若松市や郡山市などから30人あまりの人たちが参加しました。地元の漁師さんたちの協力も得て、みんなで力をあわせて引き上げた網にかかったのは、大小あわせて100匹近い魚たち。

昔から猪苗代湖にいた在来魚では、体長60センチもあるコイが1匹、銀ブナが9匹、ウグイが7匹、ニゴイが3匹などです。見事なコイには、参加した人たちからも歓声が上がり、まだこんな大物がいるんだとちょっと安心しました。


<ブラックバス>

でも、県内水面試験場の方の判定でわかったことは、逆に残念な事実でした。一番数が多かったのは、北アメリカから入ってきた外来魚ブラックバスだったのです。裏磐梯の湖などでも、繁殖力が強く在来魚の稚魚を食べてしまうと問題になっている魚ですね。

コクチバスが39匹、オオクチバスが4匹、あわせて43匹!。数もボリュームも、最大の収穫?でした。これには驚きです。ブラックバスは、予想以上に猪苗代湖でも勢力を拡大しているようです。


<きれいな色のカネヒラが25匹>

きれいな色のカネヒラもたくさんいました。しかしこの魚、元々は西日本育ちで、猪苗代湖にはいなかった魚だそうです。元からいるヤリタナゴは、1匹だけでした。


<水草ではコカナダモが目立った>

植物で、一番目立ったのは、これも北アメリカ原産の「コカナダモ」です。尾瀬沼でも問題になっていますが、環境省が指定する要注意外来植物です。切れてちぎれて漂い、流れ着いた先でまた増えていく旺盛な生命力がある植物です。


<昔からあるコオホネ>

岸辺に目を向けると、そこには、今の猪苗代湖を象徴するような光景がありました。黄色い花を咲かせて、一株だけ目だっていたのは、猪苗代湖に昔からあったコウホネです。


<汚れに強い植物が増えている>

ところがまわりに目を向けてみると、汚れを好む植物たちが迫っていました。一株だけのコウホネの周りの水面を汚れに強い“ヒシ”が埋め尽くし、その後方には、これも汚れに強い“ヨシ”が勢力を拡大していました。

たしかに、ここの水は、澱んでかなり濁っていました。


<外来植物 オオハンゴンソウ>

岸から10mほどの所には、北アメリカ原産の外来植物・オオハンゴンソウが黄色い花を咲かせていました。裏磐梯でも問題になっている環境省指定の特定外来生物です。


<埋まっていたのは古タイヤ>

岸辺に少しだけ顔を出していたのは、古いスノータイヤでした。メーカーに問い合わせたところ、80年代から90年代前半によく使われていたタイヤのようです。

去年秋、県が行ったヨシ刈り作戦の時も、たくさんのタイヤが出てきましたが、猪苗代湖には、人間生活のツケがまだまだたくさん埋まっているのかもしれません。