ここで生きてきた~ドローンで残す我が家~ 12月17日(日)午後3時55分放送

東日本大震災から6年あまり、沿岸の被災地では傷んだ家屋などの解体が進む。解体前の家をドローンで撮影し映像として届ける男性がいる。映像に残されたのは我が家で暮らした家族の思い出と、そこで生きた証だった。

2011年の東日本大震災と原発事故の後、避難区域だった場所などでは期間中に申請すれば費用を国が持つという理由もあり、住宅の解体が猛スピードで進んでいる。

ただ、住み慣れた我が家、先代から引き継いだ家を解体することは容易に決められない。余儀なくされた避難のために6年以上も故郷を離れ、避難先で生活の拠点を持ち、帰還する人が少ない中傷んだ我が家を「解体するしかない…」という割り切れない思いを抱えた人は多くいる。

楢葉町からいわき市に避難する松本淳さん(37)は去年9月から解体される家屋をドローンで撮影する取り組みを始めた。映像は4分程度にまとめて写真とDVDにして被災者に贈る。我が家の映像は被災者たちの心に響き、口コミで活動内容が広まりこれまでに30人の被災者に解体前の我が家の映像を届けてきた。

活動を始めたのは松本さんがあの日の津波で一瞬にして自宅を失ったからだ。写真も流され、自宅があった場所は災害ガレキの仮置き場になり、ここに何があったのか知る由もないほどに故郷は変わってしまった。「そういう思いをした自分だからこそ解体される家を撮影する使命がある」と撮影のため毎日のように被災地に通っている。

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