第337回
2011年12月15日 (木)
『NNNドキュメント‘11 セシウムと子どもたち 立ちふさがる゛除染の壁゛』
福島中央テレビ(FCT)の第337回放送番組審議会は、12月15日、郡山市のホテルハマツで開かれ、11月20日に放送した『NNNドキュメント‘11 セシウムと子どもたち 立ちふさがる゛除染の壁゛』について意見を交換しました。
【番組内容】
福島第一原発事故で放出された放射性物質。これをどうやって取り除き、住民たちが元通りに暮らせるようになるのか。そのためには「除染」を進めるしかない。しかし除染について住民の姿勢は「総論賛成、各論反対」。除染で除去した土をどこに埋めるかをめぐっても最終処分場はおろか中間貯蔵施設、さらにはその前段階の仮置き場でさえほとんど決まっていない。
そんな中、南相馬市では児玉龍彦東大教授の助言を得て、子どもと妊婦のいる場所を最優先に除染に取り組んできた。民間でも私立よつば保育園では職員と保護者、NPO団体を中心に除染活動を行ってきた。しかし、近隣住民の反発や、汚染土をどこに持っていくかなど課題は多い。
人口が密集する福島市では、住民同士の利害が対立する場面も出てくるなど、除染の道のりは厳しい。「除染を進められなければ日本の未来はない」。細野原発相のように、政治家も言葉ではそう言うが実際には、手つかずのままだ。
政府は、国の責任で行う「除染」のロードマップを10月末に公表した。しかし、それぞれの地域の実情をつぶさに見れば見るほど、机上で描いた設計図でしかない。
「よつば保育園」の動きを中心に、除染の前に立ちふさがる様々な「壁」を伝えていく。
番組を視聴した委員からは、
- 「除染の取り組みとそれに反比例する形で派生する課題とのギャップを、よく整理・分析しながらわかりやすく伝えていた」「保育園副園長の葛藤や職員との意思の疎通、保護者の思いなどをバランスよく構成していて、避難している保護者にも安心感を与えられる内容だった」
- 「番組内容によくあったナレーションだった」「今後、除染に取り組む場合に大いに参考になる内容だった」
- 「保育園の除染の現実を知るためには、見やすい番組だった」
- 「放送した時期がタイムリーだった」
- 「継続して取材しているその姿勢を評価したい」
- 「具体的で役立つ情報があって良かった」
- 「一般の人たちの身近な活動を取材しているところが評価できる」
- 「福島の現状が全国に伝わったことを評価したい」
- 「子どもを持つ保護者にとってヒントが与えられた良い番組」
など称賛の声があった一方
- 「このようなドキュメントは現状を正しく理解する手段として意義深いもので、これからも継続して伝えてほしい」
- 「今後も原発被害の現実と力強く復興していく姿を取材し視聴者に伝えていってほしい」
- 「大学教授が現場で話かけている人たちが誰なのか、説明があってもよかった」
- 「作り方が多分に情緒的だった」
- 「このあといったいどうすれば良いのか、ということが感じられなかった」
- 「住民についての表現、子どもたちの様子についての説明に気になる言葉使いがあり、説明があってもよかった」
- 「被災地に対して関心を持ち続けてもらうためにも、情報を発信続けてほしい」
- 「希望や光となるものを今後も続けて取り上げていってほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) 石田宏壽、柳沼幸男、本田良智、筒井雄二、 星啓子、庄司秀樹、大橋純一





