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放送番組審議会

第396回 2017年11月21日 (火)

『七年目の一歩~福島・仮設住宅の今~』

 福島中央テレビ(FCT)の第396回放送番組審議会は、11月21日、郡山市の福島中央テレビ本社で開かれ、ことし9月23日に放送した「七年目の一歩~福島・仮設住宅の今~」について意見を交換しました。

【番組内容】

 この番組は、福島第一原発の事故から6年余りが経ち、その役目を終えようとする県内の仮設住宅を取り上げたドキュメンタリーです。供与期限もせまり、仮設住宅に空き部屋が目立ち始めてきたいま、住民たちは“自立”する一方で再び“孤独感”に直面しています。 “七年目の一歩”を踏み出す被災者から福島の今を見つめました。

番組を視聴した委員からは、
  • 「原発事故が心身に与えた被害の甚大さを思い起こさせる良い番組だと思う」
  • 「自分が抱いていた仮設住宅の印象とは異なり、深い人間関係が築かれていたのではないかと感じた」
  • 「津波の映像が出されることもなく、被害の惨状を伝えるためにのみ瓦礫のシーンを使用している点には配慮が感じられた」
  • 「仮設住宅に対しどのような対応が必要なのかを提起する良い内容であった」
  • 「ナレーションがとても優しい声と語り口で非常に良かった」
  • 「避難者の日常を淡々と描きながらそこに出てきている問題点をクローズアップさせる秀逸な出来であったと評価できる」
  • 「声にならない声を引き出していて、すぐれた番組だと思う」
  • 「取り残されがちな弱い立場の人々への視点は忘れてはならないと感じており、意義のある番組だった」
  • 「行政やボランティア活動だけではなく地域全体が支援を続けるべきではないかという問いかけが静かに発信されていて説得力があった」

など称賛の声があった一方

  • 「所々で時間の流れが前後しており、戸惑う部分があった」
  • 「番組製作者が伝えたい意図が伝わらなかった」
  • 「原発事故に伴う賠償金・補償金の事には触れずに番組構成しているのに、仮設住宅に駐車した高級外車が映っていたのは配慮が足りないと思う」
  • 「仮設住宅から離れられない真の理由は何か、離れられない人々を支援する最良の方法は何か、被災者支援における行政責任の範囲と被災者の自己責任の関係性等を丁寧に取材して構成した方が良かったのではないか」
  • 「多くの人が故郷には戻れないでいる中で、復興公営住宅に移った人の現状も知りたいと感じた」
  • 「被災者の生活の状況や復興状況はデータを示して紹介した方が客観的に見られて良かったと思う」
  • 「被災者の孤立や孤独死の問題は、これからますます重要な問題となると推察されるので、その点を問題提起しても良かったかもしれない」
  • 「福島のありのままの今を発信し続けることは、テレビ局の重要な責務であり今後の課題でもあると思う」
  • 「地域の身近な問題を取り上げるテレビ局として、今後も継続取材して欲しい」

などの意見・要望も出されました。

審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、庄司秀樹、目黒留美子、
菅野篤、村田和子、増子稔夫、難波めぐみ