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放送番組審議会

第390回 2017年04月20日 (木)

『NNNドキュメント'17「高校生がつなぐ 東北の未来、私たちの夢」』

 福島中央テレビ(FCT)の第390回放送番組審議会は、4月20日、郡山市の福島中央テレビ本社で開かれ、2017年3月5日深夜に放送したNNNドキュメント'17「高校生がつなぐ 東北の未来、私たちの夢」について意見を交換しました。

【番組内容】

 この番組は、東日本大震災から6年目の3月11日を前に、福島県・宮城県・岩手県で、当時、または現在高校生の3人の若者の姿を追ったドキュメンタリーです。
 日本テレビ系列の福島中央テレビ、ミヤギテレビ、テレビ岩手の3局が共同で制作しました。
 南相馬市小高区出身の男性は小高工業高校の1年生の時に被災。野球部で一緒に白球を追った仲間たちとは避難先で再び出会い甲子園を目指しました。「母校の教員になりたい」その思いから大学に進学し、避難が解除された母校で教鞭をとることを目指すようになります。
 震災を経験した若者が胸の内に秘める思いとは。被災三県の3人の若者の姿を通してこの6年と未来を考えました。

番組を視聴した委員からは、
  • 「勇気と新鮮な感動を与えてくれる番組内容だった」
  • 「高校生の意識の高さに驚いた」
  • 「成長の過程を鮮やかに映像化しており、息の長い取材に敬服した」
  • 「原発事故の避難区域が抱える問題の一つ『若者の流出』について考える良いきっかけになる番組ではないかと思う」
  • 「被災3県の放送局がシリーズとして継続的に取り組んでいることを評価したい」
  • 「『忘れない』『忘れてはいけない』と共通して示す姿勢には、若者の覚悟のようなものを感じ、『高校生がつなぐ』というテーマを具体化していると感じた」
  • 「間の取り方など、ナレーターの表現力が素晴らしかった」
  • 「重苦しくなりがちな震災関連番組もある中で、この時期に放送する番組として好感が持てた」

など称賛の声があった一方

  • 「福島で取り上げた若者はすでに大学4年生になっており『高校生がつなぐ』のタイトルに違和感があった」
  • 「岩手・宮城の2人については、経験したことを人生にどう位置付けていくかを考えて結論を出した過程が描かれていたのに対し、福島の男性については大学卒業後の進路選択の一つに過ぎなかったように感じた」
  • 「とりまとめる放送局が方向性や内容をしっかり吟味し、ポイントを合わせて制作しないと大切な内容を伝える力が半減してしまうように思う」
  • 「奇抜な服装で成人式に参列する姿は、番組内容には合わないように感じた」
  • 「原発事故で避難を続ける大学生になった若者が高級車に乗っている映像については、誤解を与える恐れもあり無かった方が良かったのではないか」
  • 「3人がオムニバス的に紹介されており、伝えたいメッセージが届かなかったように思う」
  • 「ナレーションの中で『僕たちは』『私は』と一人称で語る場面があったが、唐突で気になった」
  • 「賑やかな映像の番組宣伝が流れており、シリアスな番組内容にはそぐわなかった」
  • 「高校の授業などでも、ぜひこの番組を活用される機会があればと思う」

などの意見・要望も出されました。

審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
石田宏壽、筒井雄二、庄司秀樹、早川博明
目黒留美子、菅野篤、村田和子、増子稔夫