震災から5か月 “あの時の時間のまま”
2011年08月11日 19:13
東日本大震災は、3月11日の発生からきょうで5か月です。
いまも7万人を超える人が避難生活を送り、原発事故による放射線の心配がいまなお県民を苦しめています。
川内村と富岡町の災害対策本部がある郡山市の避難所です。
今も260人あまりが、避難生活を送っていて、震災があった午後2時46分には、黙祷をして犠牲者を追悼しました。
県のまとめによりますと、東日本大震災で、亡くなった人は1,815人で、146人が行方不明のままです。
いまも7万858人が避難生活を送り、そのうちの4万8,000人あまりが県外へ避難しています。
*避難者インタビュー
「ふるさとに帰りたいが帰れない。その思いは言葉では表せない」
「あの時の時間のまま。私たちは。もとの生活は無理かもしれないが、少しずつ帰って、身のまわりや自宅を掃除したい」
「(願いは)とにかく、もとの町に戻ること。はっきりすれば私たちも安心できる。心配は頭から消えない。どうしたらいいかわからない」
この5ヶ月を振り返り、佐藤知事は…。
*佐藤知事
「本当に県民の皆さん、この5ヶ月間、厳しい中でそれぞれ頑張っていただいていることに心から敬意を表します」
県は、きょう開いた復旧復興本部会議で、今後10年間の『復興ビジョン』を正式に決めました。
「原発に依存しない社会づくり」という基本理念のもと、福島県を放射線医療や再生可能エネルギーの研究拠点にすること。
原子力災害の克服のため徹底した放射線モニタリングや除染をすることなどが、盛り込まれています。
*佐藤知事
「新生ふくしまに向かって第一歩をきょう踏み出して具体的な計画を作って、みなさんの子どもや孫たちが安心して未来を託せる福島県作りに全力を尽くしてまいりますから、みなさんのご理解、協力、様々なご意見をさらにいただきたいと思います」
担当者から不満の声も 県が『除染』支援で市町村に講習
2011年08月11日 19:12
復興ビジョンの中にも盛り込まれている『除染』ですが、県は、地域の除染活動を支援するため、きょう、郡山市で、市町村の担当者に対して講習会を開きました。
県は、除染活動の費用について、最大50万円を限度に、町内会や自治会への支援を行うことにしていて、各市町村がかわって県に申請することになります。
きょうは、県の除染のアドバイザーでもあるNPO法人「放射線安全フォーラム」の田中俊一さんが、県内35の市町村の担当者に除染方法などを説明しました。
担当者からは、いまだに決まらない廃棄した土の処分場所などについて多くの不安の声が聞かれました。
*浅川町の担当者
「(除染した土壌などを)仮に置いておくのはいいけども、いつまで置いておくのか。町でも置く場所がない、と。そういう場合に困るので」
*福島市の担当者
「地区の中で置く所を決定できた所は除染しますっていうことで説明会に行って、市の管理するところにお置いてもらっているところは除染を始めます、でもこれは苦肉の策なんです。住民の方が納得しているわけではないんです。住民がやむを得ずという形なんです」
*伊達市の除染プロジェクト事務局
「(最終処分場は)国に頑張ってもらわないと、市だけではどうしようもない問題なのかなという認識をもっています」
震災から5か月が過ぎても、未だに除染後にでた土などの処分場所や処分方法は明確にされておらず、国の早急な指針作りが待たれています。
川俣町の小学校 除染後の土をどう浄化?実証実験
2011年08月11日 19:11
秋田県の企業が、放射性物質に汚染された水を浄化できるという製品を開発したそうです。
いったいどれほど効果があるのか、きょうは川俣町の小学校で実証実験が行われました。
きょうの実験で用意されたのは、川俣町内の小学校がことし4月、校庭を除染したときに削り取られた土です。
放射性物質を含む土は、水で洗浄すれば放射線量は下がりますが、洗浄に使った水は放射性物質に汚染されてしまいます。
秋田県の企業は、ゼオライトなど数種類の鉱物と化学物質からなる製品を開発、この製品には放射性物質を吸着して沈殿させる効果があるそうです。
きょう行われたのは、どれくらいの放射性物質を取り除けるかという実験です。
土を洗った後の水に製品を入れてかきまぜること3分。
完全に固まって沈殿しています。
分離された水の放射線量を計ってみると、0.2マイクロシーベルトでした。
開発した企業によると、汚染された物質は大幅に圧縮されますが、残った汚染物質の処理方法が今後の課題だということです。
「福島を応援してほしい」 福島高校生が放射線の研究発表
2011年08月11日 19:10
兵庫県では、高校生が「科学」に関する研究の成果を披露する発表会が開かれています。
福島県からは、福島高校の生徒が、原発事故を受けて独自にまとめた放射線量の調査結果を発表しました。
全国や海外の159の学校から、およそ2,500人の生徒が集まって神戸で開かれている研究発表会。
その中に、一際多くの人が発表に聞き入る場所がありました。
福島高校の生徒の発表です。
*福島高校スーパーサイエンス部・佐藤萌部長
「4月に学校が再開されてから、私たち福島高校スーパーサイエンス部で、校内および学校周辺の汚染状況を把握するために調査を行ってきました」
生徒たちは、福島第一原発の事故を受け、校内のおよそ2000か所で、土壌や空気中の放射線量を独自に調べました。
「このグラフを見ると福島市の空間線量は、(事故直後に)最大値の24.24マイクロシーベルト毎時を観測しました。空気を掃除機で吸い、20分ごとに紙パックの放射線の値を測り、空気中の放射線量を調べました。長時間吸引しても放射線量はまったく変化していません。このことから、放射性物質は空気中に存在しないと考えられます」
4月に、県が高校の敷地で行った調査では、屋外での活動制限値を下回る、1時間あたり3.6マイクロシーベルトと発表されましたが、生徒たちは、「どこで測定したのか」と疑問を抱き、独自の調査に乗り出しました。
*福島高校スーパーサイエンス部・佐藤萌部長インタビュー
「現在の福島の状況について、みんなに知っていただいて、偏見や差別をする人が少なくなったり、福島を応援してくださる方が増えてくれればうれしいなと思っています」
高校生たちが抱いた疑問。
そして地元を思う気持ちが、未来の福島を担う力になるかもしれません。
福島第一原発 海水淡水化装置の本格稼働見送り
2011年08月11日 19:09
福島第一原発できょうからはじまる予定だった新しい海水淡水化装置の本格稼動が、見送られることになりました。
福島第一原発では、建屋の地下などにたまる高濃度の汚染水から放射性物質や塩分を取り除き、再び原子炉に注水する「循環注水冷却」を行っています。
しかし、トラブルが相次いで稼働率が下がっており、東京電力は効率をあげるために、水の塩分を取り除く装置を、10月までに新たに8台設置することにしています。
このうち、フランスのアレバ社製の3台は、きょう本格運転を始める予定でしたが、今月4日からの試運転で、警報が鳴るなどのトラブルが解消されていないということです。
東京電力は本格稼動を見送り、今月15日まで試運転を続けることになりました。
トラブルが解消されれば、17日にも本格稼動させたい考えです。
県内全域の放射線量 県が2度目の調査実施へ
2011年08月11日 19:01
県は、ことし4月に県内全域で放射線量の調査をしましたが、県民の安全・安心を確保するため、来週から2度目の調査を行なうことにしています。
原発事故を受けて、県はことし4月に、警戒区域などを除く県内すべての地域で、放射線量のモニタリング調査をしました。
しかし、県民は今も放射線への不安を抱えています。
このため、県は、警戒区域と計画的避難区域を除く県内全域の3,000か所あまりで、来週17日から、再びモニタリング調査を行なうことにしました。
放射線量の時間的な変化や環境への影響をあらためて細かくつかみ、生活空間の安全や安心を確保するのが狙いで、県は、調査結果をもとに、県内全域の放射線分布マップをつくりたいとしています。
震災から5か月 いまも7万人以上が避難生活
2011年08月11日 12:00
東日本大震災からきょうで5か月になりますが、いまも7万人を超える人が避難生活を送っています。
県のまとめによりますと、東日本大震災で亡くなった人は1,815人で、146人が行方不明となっています。
いまも7万858人が避難生活を送り、その内4万8,000人は県外へ避難しています。
政府は来月上旬の緊急時避難準備区域の解除に向けて準備を進めていますが、一方で局地的に放射線量の高い特定避難勧奨地点の指定を行っていて、南相馬市や川内村などにも拡大しました。
避難している人たちがふるさとに帰る日はいつになるのか、不安を抱えながらの生活が続いています。
被災地で役立てて いわき市の小中学校に楽器到着
2011年08月11日 11:59
使わなくなった楽器を被災地の子供たちに役立ててもらおうと、北海道の夕張市からいわき市の小学校に楽器が贈られました。
午前9時、いわき市の平第四小学校に、北海道夕張市から楽器をのせたトラックが到着しました。
これは、夕張市の4つの小学校が統廃合で1つになったため、使わなくなった楽器です。
いわき市内23の小中学校に、木琴やオルガンなど57台が贈られました。
*いわき市立平第四小学校・田中勝哲校長
「双葉からも多くの子供たちが転校して入ってきているので、そういう子供たちにも十分楽器がいきわたって活用できると思います」
届けられた楽器は、後日、いわき市教育委員会が市内の小中学校へ届けることになっています。
福島市 映画通じて震災・復興考える
2011年08月11日 11:58
原発や被ばくの問題を扱ったドキュメンタリー映画を上映し、震災について考えようというイベントが、福島市の映画館で開かれています。
このイベントは、県内出身の映画関係者が中心となり、映画を通じて震災を見つめようと企画されたものです。
初日のきのうは、東日本大震災の被災地をとらえたドキュメンタリー「無常素描(むじょうそびょう)」が上映された後、監督の大宮浩一さんと三春町の芥川賞作家、玄侑宗久さんが、福島の現状や復興の在り方などについて語り合いました。
イベントは今月14日までで、原発や被ばくをテーマにした映画が8作品上映されるほか、映画監督、果物の生産者などがトークゲストとして招かれます。






