アナウンサー

アナウンサー日記

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2020.04.01wrong memory

 今週の『ゴジてれChu!』は「春のスペシャルウイーク」と題して、料理コーナー「I LOVE キッチン」も特別バージョンで、アナウンサーお勧め料理を交代でご紹介しています。きょうは私のお勧め料理「白菜鶏だんご鍋」をご紹介しました。アナウンサーが料理を作るスペシャルな「I LOVE キッチン」は、私個人としては2017年8月の「チャーハンDEお好み焼き」以来2年7か月ぶり、番組MCを交代してからは初めてです。
 この鍋料理は、元は舞台芸術家にしてエッセイストの顔も持つ妹尾河童さんの白菜鍋を元に、ほんの少しだけアレンジしたものです(というか、その積もりでした)。放送に臨む前に念のため…と思って妹尾河童さんの白菜鍋をネットで調べてみたら、本家妹尾さんの鍋では……


干ししいたけでだしをとっていた
豚バラも使っていた
ごま油を鍋自体にも途中でも入れていた
豚からも旨味が出る分、汁多めで春雨も入れていた


 そう言えば初めて作った時には、豚バラや春雨も入れたような、でも2回目以降は鶏もも肉だけで食べていた筈……甚だしい記憶違いのお陰で、そこそこ私の作り方はオリジナルっぽい感じになったようです。

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鶏団子の半分が浸る位の水を入れて、煮ます(強火)。スープはあくが出て白濁しますが、最後は透き通るので心配無用。

 作り方も味付けも至ってシンプル。刻んだパセリと鶏ももひき肉を混ぜ込んだ団子を鍋に入れ、水は団子が半分隠れる程度、そこに顆粒こんぶだしを投入、強火で煮たてながら白菜を切り、下半分火が通った鶏団子をひっくり返した後、かぶせるように切った白菜を入れて蓋をして煮るだけ。ただこの時点では旨味のみなので、食べる時によそう小鉢に、塩とごま油を味と香り付けに入れる。これだけです。

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切った白菜を載せます。蓋をして全体に火が通れば、鍋の中身は完成。

 なのに、これがまた白菜・鶏もも肉・こんぶの旨味でもって美味しく頂けるのです(自画自賛に見えるかも知れませんが、飽く迄妹尾さんの白菜鍋がベースだから美味しいのです)。

 因みに意図的に妹尾さんのそれと変えたのは、鶏もも肉から鶏団子にしたところです。実は自宅では鶏団子すら作らず、スーパーで買ってきた鶏団子を使っています。
 というのも以前、白菜鍋を作りたくて夜スーパーに寄った時に、鶏団子が半額で売っていたのを発見。
「鶏団子でも美味しく出来るんじゃない?しかも半額!!」
と思い、使ってみたところ、良い味が出たのです。しかも自分で鶏もも肉を包丁で切らなくて良いので楽ちん、更に安い時に買って冷凍庫に入れておけば懐にも優しいと、一石二鳥なのです(冷凍鶏団子は、解凍しないまま鍋に入れて煮ていけば良いので、旨味もよそに逃げませんし楽々ですよ)。

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小鉢に塩とごま油を加えて、自分好みの塩分・こくで召し上がれ!

 ところが今回番組で紹介するにあたってスーパーを回ってみたのですが、鍋シーズンが終わったせいか鶏団子が売っていません。そこで過去の鶏団子を思い出し……むむむ、よく思い出せず、でもただひき肉を丸めただけでなく少なくとも香草が入っていたのは覚えていたので、パセリを刻んで混ぜてみました。
 とにかく包丁で白菜が切れ、パセリが刻める能力(?)さえあれば、誰でも作れるのが強みです。ただ塩は出来れば、精製塩ではなく、ミネラル分が入った塩の方が一層美味しく頂けます。またごま油のお陰か、食べていると汗が出る位温まります。春とは言え、花冷えの日もあるでしょう。そんな日に、ちょっと作ってみては如何でしょう?
 因みにきょうコーナーのお相手をして頂いた渡部光壮先生(南相馬市の「日本料理 花月」の料理長です)が、試食を終えた後、
「そうか、小鉢で味付けをすると美味しいのは、先に鍋に入れてしまう場合に比べて、味がぼけないからだ。」
と仰っていました。特に「塩分は浸透圧の関係でどんどん白菜に吸われていってしまう、そうすると味がぼけてしまう」のだそうです。尚、渡部先生としては、団子にあらかじめ塩か味噌で味を付けておくと、小鉢の塩・ごま油が入ったスープにもっと馴染むという話でした。詳しい材料は、『ゴジてれChu!』の「I LOVE キッチン」のところに載せております。宜しければそれをベースに、例えば渡部先生の仰るように鶏団子に塩・味噌味をあらかじめつけたり、はたまた出来上がりに胡椒を振ってみたりと、アレンジしながら楽しんで頂ければ幸いです。


I LOVE キッチン「白菜鶏だんご鍋」

 …と、ここで普通は終わるのですが、渡部先生はコーナー終了後、途中まで作りかけた鶏団子のたねが残っているのを見て、
「ワインがある♪」
と、別の料理で余って残っていたワインを見つけてきて、料理を作り始めました。
 鶏団子を鍋に入れると、ワイン・みりんを足して、蓋をして半蒸し焼きにしていきます。団子の中に火が通ったら、少量の醤油、砂糖を加えて味を付けながら、甘辛だれを鶏団子に絡めていきます。とろみをつけようとしていましたが、鶏団子のつなぎ用として混ぜ込んだ片栗粉が溶けだし、
「(水溶き)片栗粉は要らないな。」
と言いながら、甘辛鶏団子を作って下さいました♪

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渡部先生の作った甘辛鶏団子。ワインの酸味が寧ろ爽やかな味わいだ。

 渡部先生は味を見て
「ん!?ちょっとワインの酸味が強かったか。甘酢風になっちゃったな。」
 本来はワインではなく日本酒で味を作っていくそうで、思ったような味付けにはならなかったよう。それでも私が頂いた感想は
「ワインの円やかな酸味が爽やかで、たれがしつこくなくって美味しい!」
でした。鶏団子を多く作り過ぎてしまったら、こんな一品も楽しめますよ。渡部先生の「応用篇」に感謝。番組終了後スタッフ・出演者が集まり、あっという間に甘辛鶏団子は無くなっていました。

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2020.03.31hot pot with Chinese cabbage

 今週の『ゴジてれChu!』は「春のスペシャルウイーク」と題して、スペシャルな特集・中継等をお送りしています。あす1日(水)は、私徳光が久し振りに料理コーナー「I LOVE キッチン」にお邪魔し、私のお勧め料理をご紹介します。私が作るのは、超簡単「白菜鶏だんご鍋」です。白菜は終盤ですが、花冷えの日に、小腹が空いた時に、白菜が余っちゃった時に、宜しければお試しください。

 先日段取りを固める為にプチリハーサルを内輪だけで行ったのですが、取りあえず料理ディレクターからはOK頂きましたので、多分大丈夫でしょう。この料理は、舞台美術家でありエッセイストの或る方が作ったものを、ほんのちょっとだけアレンジしたものです。そのアレンジのきっかけは、放送の中で料理を作りながら紹介できればと思います。
 あす1日(水)の『ゴジてれChu!』、どうぞご覧ください。

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2020.03.27liven up Fukushima with music 3

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阿部さん・片平さんと。前日メガネをしたまま寝た私は、眼鏡の向きがおかしい。

 先日の土曜日と日曜日は『特別番組 中テレ祭りpresents ふくしまを盛り上げるテレビ』をご覧頂き、有難う御座いました。土曜日には、郡山市中央公民館のホールを借りて、片平里菜さんの歌声と、郡山商業高校管弦楽団の音源と、古関メロディーのコラボをしました。しかもリポーターには『スッキリ』でお馴染みの阿部祐二さんにもお越し頂きました。
(この経緯は、前回のliven up Fukushimaからお読みいただけると幸いです。)
 リハーサルは午前中から始まりました。片平さんには郡山商業の演奏音源と合わせて歌って頂く関係で、ホールでの音の響き方などを含めて確認して頂きながらのリハーサルです。スピーカーからの音の返しの調整をしつつ、本番と同じように私が曲紹介をしつつ、片平さんが2曲立て続けに歌います。曲が終わると、阿部さん役のスタッフと私がステージ両側から挟むように上がり、阿部さんから感想を求める質問がある事を片平さんに話し、私が「以上、中継でした」と纏めて、段取り確認は終了。良い感じでディレクターから一発OKが出て、午前の片平さんが関わる部分のリハーサルは終わりです。

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本来共演する筈だった郡山商業高校管弦楽部の皆さん。サプライズで片平さんに事前に会えたのが、まだ救いだ。

 ただ前回の事前ロケでは、郡山商業高校管弦楽部の皆さんに内緒で片平さん登場のサプライズを用意していましたが、今回は我々から片平さんに対してサプライズを用意していました。本来は郡山商業の皆さんの生演奏でのコラボでしたが、新型コロナウイルスの影響で管弦楽部の皆さんに集まって頂く事が出来ず、録音音源とのコラボなのです。そこで管弦楽部の部長に本番は生中継を自宅で見ていてもらって、片平さんに中継を見た感想を直接伝えてもらう事にしてあったのです。
 そこで午前のリハーサル終わりに、
「私がイヤモニ(本番の放送の音が聞こえるイヤホンと受信機の事)を持っているので、スタジオのMCから質問がある時は、片平さん、私の持ってきたイヤモニをつけてください」
としれっと偽の説明を加えます。(偽の)流れを理解した片平さんは、本番で声が更に良く出るようにと、ストレッチへと向かいました(さすがプロ)。一方の私は、取りあえず怪しまれなかったので、ほっと一息。この段取りから本番までが、サプライズを仕掛ける方としては一番ドキドキするんですよね。

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うちのスタッフがカメラ割り用に熱唱。

 さて片平さんがストレッチに向かった後も、ステージではカメラ割り(カメラさんがどういう画面を撮って、どういう形で複数のカメラの映像を組み合わせていくか)を確定するために、中テレのスタッフを片平さんに見立てて、更に準備が続きます。スタッフは1曲目の『栄冠は君に輝く』をそれなりに良い感じで熱唱。私の歌紹介の後、2曲目の『高原列車は行く』も歌い続けます。
「汽車の窓から ハンケチ振れば~ 牧場の乙女が 花束なげる~~」
 カメラ割りも順調です。すると歌っていたスタッフ、
「明るい青空…ん!?あれ?」
 歌詞カードが小さくて、「白樺林」の文字が見えずにしどろもどろに…。歌の方は「白樺林」で“脱線”です。でもその後は心の中の動揺という名の「山越え 谷越え」、最後は
「ララ……高原列車は ラララララ 行くよ~~」
ときっちり締めてくれました。スタッフの脱線列車が、最後は戻ってきてくれて良かったです。

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途中”脱線”するも、最後は無事到着。

 お昼、ストレッチを終えた片平さんはヘアメークへ、歩いて2分ほどの福島中央テレビへ。
 午後阿部さん登場。ホールに入るまでの流れの部分リハを行い、その後、本番で管弦楽部の部長との生電話のサプライズがある事、リハーサルでは内緒にしておくことを打合せ。
 暫くしてヘアメークを終えた片平さんも交えて、通しリハ(本番と同じ形で全スタッフ・出演者で練習する事)を行います。阿部さんは当然電話の件はおくびにも出さず、しれっとリハーサル終了。これで本番とサプライズの準備は整いました。
 いよいよ放送が始まり、番組開始20分後がこちらの出番です。
 スタジオからこちらに振りがあり、阿部さんが「現場です」とリポートが始まり、阿部さんに呼ばれて徳光が入り込むところまでは段取り通り。そこで阿部さんに、台本に無いコメントで
「阿部さんが福島にいる事自体が『事件です』って感じですね。」
と振ると、阿部さんも
「ちょっと好いですか、『事件です!』、一応言っておきました。」
と応酬。いやぁ、これが生の醍醐味ですねぇ。楽しい!
「事件とまでは言えませんが、ここで或るミュージシャンがコラボ企画を行うリハーサルをしています。中に入ってみませんか」
と誘ってホールの中へ。片平さんは本域の声出しをしています。事前取材の映像を放送で挟む間に、阿部さん・片平さん・私がそれぞれのポジションにつきます。後はご覧頂いた通りです。片平さんの歌声は、リハーサルより数段通る声になっていて、これぞストレッチ効果!さすが本番に合わせてきました。
 2曲終わって、阿部さんと私がステージへ登壇し、片平さんを挟むように立ちます。阿部さんは段取り通り、片平さんに感想を聞きます。そしてここで我々のサプライズ、イヤホンを渡しながら
「管弦楽部の部長さんと電話が繋がっています。」
 片平さんのびっくりした表情が、カメラに大写しになります。阿部さんも
「知らなかったんですよね。」
とフォロー。サプライズを盛り上げます。部長さんからは
「一緒に演奏できなかったけど、こういう機会を設けて頂いた事に感謝しています。」
と短い時間に心を込めた一言を頂き、片平さんも感激の様子。サプライズは無事成功しました。

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郡山市の中央公民館。この交差点で阿部さん・片平さんが信号待ちをしていた。

 その後、阿部さんも片平さんも歩いて中テレスタジオへ。交差点で信号待ちをする有名人2人、という何とも貴重な2ショット。スタッフも思わず
「通り過ぎる車の中の皆さんもびっくりでしょうね。」
と漏らします。
 阿部さんと片平さんには、サイコロゲームにご参加頂きました。サイコロゲームは、次に出る目が、前に出ている目より大きいか小さいかを電話がつながった参加者に予想して当ててもらうゲーム(同じ目は外れ)。阿部さんが
「参加賞(外れた際にもらえる賞品)のキットカットが一番良い」
と言ったのがそのままサイコロの流れを作り、この日はキットカットの大盤振る舞い(スポンサーさん、有難う御座います)。いやぁ、楽しい中継でした。

 因みに番組終了後、片平さんには再度公民館のホールに戻って頂き、深夜の音楽番組『二畳半レコード』用の撮影。郡山商業高校管弦楽部の皆さんへのプレゼントをしてくれました。コラボできなかった管弦楽部の皆さん、そして自粛で色々な催しなどが出来なかった皆さんへ、片平里菜さんからのプレゼントがあります、4月4日深夜放送の『二畳半レコード』をご覧ください。

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放送の為に、片平さんには2回の事前ロケと生中継にお付き合い頂いた。

 今回片平さんと初めて一緒に話をしながらのお仕事をさせて頂いて、一番印象的だったのは、移動の車の中の事です。うちのディレクターが片平さんのニューアルバム『一年中』の曲を流していたのですが、移動中片平さんは、そのCDの曲に合わせて小さな声で、自分の歌声とハモっていたのです。私は助手席に座りながら、片平さんの生ハーモニーを聞く幸せを味わっていたのでした。
 私は今、個人的に『一年中』の11曲目『晴天の兆し』をヘビロテ中です。出勤前の車で聞いています。前に一歩二歩踏み出せる曲です。新生活に不安を抱いている皆さん、『晴天の兆し』の歌詞とドラムロールに乗って、前に踏み出してみませんか?

柔らかな、新しい芽を出して…。

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2020.03.17liven up Fukushima with music 2

 新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から、弊社「中テレ祭り」は延期となりました。ただその中で動いていた企画の一つが、福島市の生んだ偉大な作曲家、古関裕而さんの楽曲と人気ミュージシャンのコラボで福島を盛り上げよう!というものでした。そこで中テレ祭りで皆さんの前で直接…とはいきませんが、テレビを通してご覧頂こうと、この週末の『特別番組 中テレ祭りpresents ふくしまを盛り上げるテレビ』でこのコラボ企画を放送する事にしたのです。その事前の模様を、きのう16日に放送しました。そのロケ話・こぼれ話です。

 まずは福島駅そばで人気ミュージシャンと待ち合わせ。そのミュージシャンとは、片平里菜さんです。片平さんは福島市出身で2013年にメジャーデビュー、CM曲や映画の主題歌を手掛けるなど、今後の活躍が期待されるアーティストです。その片平さんとは毎年9月に行われている音楽イベント「風とロック芋煮会」の中の「芋野球」(参加アーティストの有志が、福島県ゆかりのミュージシャンチームとそれ以外の皆さんチームに分かれて、本気で草野球対決するイベント)で、私が場内用に片平「選手」のプレーも実況していたので、一方的には存じ上げていたのですが、会って会話をするのはこれが初めて。なんとも華奢で可愛らしい女性です。
 尚なぜ古関裕而さんの楽曲とコラボか、と言いますと、2020年は東京オリンピックイヤーです。56年前の時は、古関裕而さんのテーマ曲がオリンピックを盛り上げました。しかもこの春から古関裕而さんをモデルにしたドラマの放送も控え、福島市も野球・ソフトボールの会場と、古関裕而さんの出身地は盛り上がっています。そこでオリンピックイヤーに古関裕而さんの楽曲の力を借りて、ふくしまを盛り上げよう!という訳です。

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古関裕而記念館。展示室は見応えがある。

 福島駅前の古関裕而さんの銅像前で片平さんとリポートするよ、という最初のシーンを撮影。その後、福島市の古関裕而記念館に行き、片平さんにある方と会っていただきました。その方は、西形吉和さん。古関メロディーをイベントで演奏している「ふくしま古関楽団2020」の代表です。この楽団は、今年の東京オリンピックの開会する日に、古関裕而さんのオリンピックマーチを演奏し、世界に見せようという目標を持っています。
 その西形さんに、記念館の中を案内して頂きました。
 2階が展示室になっていて、私が初めに驚いたのは、懐中時計型のメトロノームがあった事。という事は、懐に入れて持ち歩けたという事ですよね。古関裕而さんは、これで出先でもリズムをとっていたのでしょうか。
 展示室には、再現された古関裕而さん宅の部屋もあります。卓の上には楽譜が色々並んでいます。すると西形さんが、
「生涯5000曲を作ったと言われているんですが、凄い時には3曲同時に作曲をされたそうです。」
と紹介して下さいました。どうも曲ごとに座る位置を変えて、並行作曲をしていたようです。位置を変えて頭を切り替えていたのでしょうか。しかも、
「部屋をご覧ください。楽器がないでしょ?」
 部屋で曲を作る時には楽器を使っていなかったそうです。片平さんは
「私には全く出来ない事です。楽器という相棒が無いと、曲が書けないですねぇ。」
と感心しきり。因みに片平さんは家族が音楽好きという事もあって、手元にギターがあったそう。それを弾きながら、自然とギターを覚えていったそうです。
 館内では古関裕而さんの作った曲も流れていて、母校の応援歌『紺碧の空』も時折聞こえます。すると西形さんが、
「確かこの曲、なかなか完成しなかったそうなんですね。応援団などにも『試合の日が迫っているんですよ。』なんてせっつかれながら出来上がったのが、あの名曲なんです。」
とエピソードを教えてくれました。古関裕而さんでも、曲作りに苦しんだ事もあったのですね。

 学校に関する曲と言えば、古関裕而さんは多くの校歌も作曲しています。その理由の一つとして、校歌は永遠に残り歌い継がれるので、積極的に校歌を作ったそうです。校歌を依頼されると、断らなかったとか…。自作の曲への愛情と、込めた想いが伝わって来ますね。

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祈念館の1階で。片平里菜さん・西形吉和さん(右)と。後ろは駅前の古関像のモデルが…。

 話は少々脱線しますが、校歌と言えば、この企画の取材が決まる前の話、今年度の全国高校サッカー選手権大会の放送を見ていた時の事です。この全国大会では、決勝に勝ち上がった2校だけ、試合前に校歌が流れます。まずは青森山田高校、字幕で歌詞や作曲者の名前が出ます。何と、古関裕而作曲です。青森の学校の校歌まで作っていたんだ…と思いながら見ていると、続く対戦相手、静岡学園高校。な、な、何とこちらも作曲古関裕而!決勝に上がった2校の校歌はともに古関裕而さんが作曲していたのです。すると西形さんも、中継を見ていて気付いたとの事。福島県民的なテレビの見方?だったのでしょうか。因みに古関裕而さんは、校歌を県内外300曲以上書いたそう…。片平さんは、
「私の小中学校の校歌も、古関裕而さん作曲なんです。何回も歌っていたので、自然とDNAが刷り込まれているのかなと思います。」
と話してくれました。古関裕而さん、意外に身近です。

 古関裕而記念館には、その他にも当時のレコードや楽譜、手紙など、様々な「お宝」が展示されていて、古関裕而さんに関するイメージがどんどん膨らみます。しかもこちら、入館無料なんですよ!年末年始を除いて無休だそうですので、お時間の或る時に是非行ってみては如何でしょう?

 古関裕而さんへの理解を深めたところで、この日のロケは終了。別の日に、今回の企画で演奏をしてくれる県立郡山商業高校の管弦楽部を訪れました。
 実は郡商(ぐんしょう、という名で地元では親しまれています)管弦楽部も最近、ふくしま古関楽団2020に加わったばかり。しかも『郡商青春歌』を作曲したのが古関裕而さんです。因みに郡山商業出身者には、舟木一夫さんの『高校三年生』などを作詞した丘灯至夫さんもいます。その縁もあり、東京オリンピックイヤーに古関裕而さんの曲で、ふくしま古関楽団に加わった郡山商業高校管弦楽部の皆さんの演奏、古関さんと同じ出身地で古関さん作曲の校歌を歌ってきた片平里菜さんの歌で、ふくしまを盛り上げよう!という企画なのです(漸く皆さんにも、企画意図や参加くださる人々の繋がりが分かって頂けましたね)。
 今回の郡山商業高校のロケに片平さんが来ているのは内緒。まずはディレクターや私らが顔を出し、管弦楽部の皆さんと打合せ。そして「片平さんがあとでこの映像を見ながら感想を言う段取りですので、是非盛り上がっていきましょう」的な事をしれっと言います(内緒なので)。管弦楽部の皆さん、素直に「そんな感じなんだぁ。」という表情。まだ緊張している感じです。
「では本番行きますね~。」
と言って一旦部室を出ると、そこには片平さんもスタンバイ。でもこちらは心臓バクバク、何て言ったって撮り直し不可、一発勝負のサプライズです。

 私とスタッフで部室に入って行き、打合せ通りの流れで盛り上げて、
「片平さんに会えるの、楽しみですか?」
と聞くと、部員からは一斉に大きな拍手!一拍おいて、
「その片平さん、来ています、どうぞ。」
の合図で、片平さん登場。ちょっと恥ずかしそうにはにかみながらの登場に、部員の皆さんは
「えっ!?」
という反応のあと、
「きゃ~」
「かわいい」
「顔、小っちゃい」
等のリアクションが。サプライズ成功です!いやぁ、緊張で口の中が乾きました(^^; と同時に、ほぼ私、力を使い果たしました。

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郡山商業高校管弦楽部の皆さんと。思いは届けます!

 当日片平さんの歌の為に演奏して頂くのは、『栄冠は君に輝く』と『高原列車は行く』の2曲です。そこで実際に管弦楽部の皆さんに、その2曲を片平さんの前で披露してもらいました。『高原列車は行く』は、猪苗代町を走っていた沼尻鉄道がモデルで、丘灯至夫さん作詞です。演奏を聴いていると、コントラバスの音がレールのがたごと、という音にも似て、身体に響きます。演奏を聞き終えると、片平さんも
「音楽って耳だけで聴くんじゃなく、身体で聴くんだと実感して、ざわざわしました。皆さんと一緒に歌うのが、すごく楽しみになりました。頑張らなきゃと思いました。」
と感動の様子。
 そして学校を去る時、片平さんは
「あの音の厚み、凄いですね。何だかあの演奏に巧くリードされる感じで歌えそうです♪」
と話していました。なるほど、演奏にまさに「ノッていく」事もあるのでしょうね。


 …この時の練習映像がまさか、本番で片平さんが一緒に歌う演奏映像となるとは思っていませんでした。
 皆さんもご存じのように、新型コロナウイルスの影響で中テレ祭りの延期が決まり、また安倍総理の学校休業要請に郡商の部活動も停止。全体練習が出来ない上、もし演奏してもらうとなると人が大勢集まる事になり、それを避ける為にも、今回特別番組での生コラボは取りやめとなりました。それでも管弦楽部の皆さんは、一緒に演奏したいと自宅で練習を重ねていたそうです。その話を聞くと、一緒にコラボさせてあげたい気持ちは募りますが、今回は致し方ありません(T_T)
 それでもこの企画自体は別の形でも成立させて放送したい!いう事で、この事前ロケの演奏映像にのせて片平さんが歌を生披露してくれます。
 『特別番組 中テレ祭りpresents ふくしまを盛り上げるテレビ』、古関裕而さんの楽曲・片平里菜さんの歌声・郡山商業高校管弦楽部の演奏音源のコラボは、今度の土曜日21日午後2時からの放送でお送りします。是非ご覧下さい。

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2020.03.16liven up Fukushima with music

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片平里菜さん、西形吉和さんと。後ろの像が企画内容のヒントに…。

 ここ数日寒暖差が激しいですね。体調を崩していませんか?栄養と睡眠をしっかりとって健康を維持していきましょう。
 さてきょう16日(月)の『ゴジてれChu!』では、延期になった中テレ祭りで行う予定だった、音楽関連の話題をお送りします。福島市出身のシンガーソングライター片平里菜さんとのロケの様子や、郡山商業高校管弦楽部の皆さんへのサプライズ等もご紹介します。なぜ郡商(ぐんしょう)の管弦楽部なのか?片平さんが中テレ祭りで行おうとしていたミッションとは??そして今度の土日、21日・22日放送の『特別番組 中テレ祭りpresents ふくしまを盛り上げるテレビ』にどう繋がるのか!
 『情報ライブ ミヤネ屋』の直後からです。是非ご覧ください。

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