
![]()
警戒区域が解除された南相馬市小高区から中継。
![]()
南相馬市の警戒区域解除に伴い、16日は南相馬市小高区から中継をした。
20キロ圏内に入ると・・・
津波で流された車が荒れ果てた田畑に点在する。
ひしゃげたフェンスに、斜めに立つ電柱。
400日経った今も、震災の爪あとが震災当初のまま残っていた。
震災当初は30キロ圏内ギリギリの所までしか
取材できなかったことを思い出した。あの時に見た光景に近い・・・。
ガレキになってしまった財物がある程度まとめて
置かれている箇所も点在していた。
放射線量は、低い所では毎時0.2マイクロシーベルト前後の所もあるが
山沿いに近づくと数値は上昇し、毎時7マイクロを超える場所もある。
津波で流された車が歩道の脇にそのまま放置されていた。
その脇を一般車両や建設業者の車が通る。
営業している店は少なく、お昼時はコンビニの棚から物が消える。
上下水道がない場所もあり、水を持参し、
どこのトイレなら使えるか確認もしなければならない。
寝泊りが出来ないなど、解除が早すぎるという声もあるが、
一方で、解除しなければ復旧作業ができず、前に進めないという判断も。
「家に帰れただけで幸せ」という声を聞いた。
そう言わせるような地域を作ってしまった責任は重い。
「時を止めた」ことの重みを、東京電力と国はどう感じているのか。
…感じられない体質が、産み出した惨状。
![]()
放射線への悩み
![]()
「専門家が答える暮らしの放射線Q&A」というウェブサイトがあります。
(アドレスは http://radi-info.com )
閲覧すると、放射線の不安を抱える人の質問が寄せられ、
その問いに複数の研究者や専門家が丁寧に答えている印象です。
多くの人にとって放射線への不安が尽きないことを実感します。
福島県内の人が、県外の人の質問、悩みを読むと、
「県外の人はそこまで心配するのか、福島に住んでいていいのだろうか」
と思う方もいるかもしれません。
100ミリ以下の人体への影響が
「わからない、でも、少ないに越したことはない」というのが
現状の結論である以上、どこまで数値が下がれば
心の安心を取り戻せるかには個人差があります。
「読んでも心配」「書いていることも信じられない」という方も
いらっしゃると思いますが、
福島県に住み続けることを選択した方にとって
少しでも「心の安心」を取り戻す材料の一つになればと思い、
紹介しました。
![]()
除染作業の国の費用負担について
![]()
高校サッカーの途中ですが、ここで除染の話を。
除染に関心の高い方は、耳目に触れたと思います、
環境省が関係自治体に対し年5ミリ以下の地域については
「一部の除染作業については国の費用負担の対象外とする」と
伝えていたというニュース。
負担しない項目でショックを受けたのは
戸建て住宅における、庭の表土除去や、屋根の洗浄です。
特に屋根についてですが、
以前、取材で線量を測定した際、
室内の線量が1Fより2Fの方が高いお家がありました。
ご主人が休みの日に危ない思いをしながら屋根に上り
除染したら、線量がさがったそうです。
素人が上るのは危険ですが、作業自体に効果はあるようです。
環境省は「屋根に上るのは推奨していない、
汚泥除去や庭木の剪定など、国が費用負担をする方法を
実施すれば、2年で半減させる目標は達成できる」・・・。
(5ミリの半分、つまり2年後に2.5ミリならOKとする
スタンスなのか・・・)
屋根は、放っておけば、その家の住人だけでなく、
隣の家の2Fにも影響を及ぼします。
さらに、屋根が未除染の家が集まっていれば
その屋根からマンションにも線量が飛び続けるので、
マンションの住人は、窓から外を覗くことを躊躇することになります。
屋根は素人が上ると危険な上、
高圧洗浄は中途半端にやると、周りに放射性物資が飛び散りますので
業者、それも信頼の置ける業者に頼まないと解決しません。
費用は十数万円かかります。
素人では出来ない屋根の除去の費用負担を国がしない、というのは・・・
要は、年5ミリ以下の場所では、
お金のかかる除染方法に手を貸さないのか、と受け止めました。
一生懸命、自分の家を除染しても、
隣りの家が「うちはお金がないし、これくらいなら
大丈夫だと思うから、やらなくていいや。」
となれば、隣りの家から放射線は出続けます。
みんなでやらないと、家の中の線量は下がりません。
子供が安心して住むことができない町に
未来はありません。
みんなでやろうとする動きを妨げるような対応は
避けて欲しいものです。
![]()
第90回全国高校サッカー選手権 日記
![]()
1月3日。3回戦。
去年11月21日(月)の組み合わせ抽選で
『勝ち上がってきたら一番厄介な相手』と、ある選手が漏らせば
『ここがヤマだ』と仲村監督。その相手が神奈川・桐光学園。
会場は神奈川・三ツ沢。完全アウェー。
全国準優勝時のOB・中村俊輔選手も応援に駆けつけた。
壮絶な試合になることは予想されていたが、まさかここまでとは・・・。
先制し、追いつかれ、リードし、追いつかれ、逆転され、追いついて、
PK勝ち。
前半22分に1年生の選手が先制するが
後半8分にセットプレーからの失点、
2年生の皿良選手が後半13分に勝ち越しゴールを決めるも
後半15分と24分の連続失点でリードを許す。
それでも・・・
「まだ点がとれる気がしていた、全く慌てることはなかった」
というのが3年生の後藤選手。
その後藤選手が残り7分でゴールを奪い3-3でPK戦へ。
コイントスで勝ったセ杏喙臂はGK―山選手に問いかけ、
不利と言われる後攻を選択。
止めてチームを勢い付けたかったと話す―山選手は見事、
相手の一人目を止めて流れを掴みチーム初のベスト8を掴んだ。
2年連続ベスト16で涙を呑んでいた仲村監督は
初のベスト8に感極まった。
一方、私にとっても、壁を越える瞬間だった。
高校サッカー中継は全国から集まったアナウンサーやディレクターが
1月3日までは勝敗に関わらず仕事で滞在するが
これ以降は、予め決まっている人を除けば地元勢が残っている局だけ。
私は中継参加7年目にして初めて、1月3日の壁を越えた。
嬉しさの一方で、チームが敗れた担当局は地元に帰り
普段の仕事に戻るというその重みが心を引き締めた。
![]()
第90回全国高校サッカー選手権 日記
![]()
1月2日。
放送をご覧になった方はご存知ですが、
この試合の解説は、
県大会と同じく元日本代表DF都並敏史さん、
尚志ベンチリポは秋田放送の廣田アナ。応援席リポは山形放送陣内アナ。
尚志サイドは東北の香り漂う布陣に。
守山北のベンチは、世界のBBCこと、地元びわ湖放送の松永アナ。
応援席は宮崎放送の村山アナ。
村山アナは第87回大会の富岡‐日章学園の時に
宮崎で取材させて頂いた際にお世話になりました。
学年は一つ下ですが、声も性格もしっかりしていて信頼感抜群です。
(本人は一箇所、ゴール前のチャンスと
リポートが被ったことを悔やんでいましたが・・・)
ということで、実況以外のコメンタリーは最強の布陣。
あとは私がしっかりせねば・・・。
試合は、尚志にとっては「初戦の怖さ」を痛感する一戦に。
尚志は夏が全国8強で前評判は高くなりがちでしたが
滋賀の赤いユニホーム守山北は
過去に全国ベスト4=「国立を知る」高校です。
滋賀県大会でDFラインを形成した4人の内、
両サイドをスピードある選手に変更。
センターバックを一列前の中盤の底へ。
つまり4人中3人入れ替えた上、
フォーメーションを4−4−2から、4−1−4−1へ。
守山北は、県大会からここまでの練習試合で結果が出ず、
このまま尚志と対戦したら、個の力とスピードに対応できないのでは、
という分析結果に基づいたものでした。
「ぶっつけ本番」と話す渡辺建一監督は、
公立の守山北に赴任して10年目、異動の可能性も考慮し
「今年は勝負の年」と、勝利への意欲を見せます。
結果、尚志はセットプレーで得点を重ねたものの、
所謂、流れの中では得点できず。
個の力で上回ると見られた尚志に対し
随所で数的優位を作った守山北。
後半は1点を追う守山北のペースに。
いつ同点になってもおかしくないという展開が続く中、
尚志が辛勝。守山北は最後の最後に決めきれず惜敗。
尚志はシュート3本で2得点という内容に勝った後も、
誰一人笑顔がありませんでした。
一方、守山北の赤いユニホームに憧れて入部した今の3年生、
敗れはしたものの、その戦いぶりは、
同じように滋賀の子供たちの憧れになるのでは・・・。
滋賀県勢は強く、6大会前に野洲高校が全国制覇をしましたが、
近年は滋賀県勢を破ったチームが
高い確率で国立まで行くというデータもあります。
今回も尚志が国立に行きました、
滋賀を破ったチームが4年連続でベスト4以上となっています。
同じ会場の第2試合では
桐生第一の鈴木武蔵選手が
ハットトリックを決めていました。
勝ち上がってきたら、
このチームと国立行きを争うのかなあ、と
なんとなく考えていました。
3日後に、現実となるのですが・・・。





